第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラムレポート

【B-4】向井秀徳特集 -ロックで映画に魂を吹き込む男-

11/20[日] パルテノン多摩小ホール
  • 16:00-17:48
    ディストラクション・ベイビーズ
  • 18:00-18:50
    ミニライブ&トーク 
    ゲスト:向井秀徳氏、真利子哲也監督 司会:森直人氏(映画ライター)
  • 19:00-21:05
    TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

映画『ディストラクション・ベイビーズ』と『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の楽曲を担当し、今年の映画界を賑わせた【向井秀徳】特集企画。オンラインでの前売は完売で、朝から整理券の列も。映画2作品の上映、向井秀徳さん、真利子哲也監督、ライターの森直人さんのトーク、そしてミニライブ(何と5曲も!)の向井秀徳さんが繋いだ2作品を軸に、映画と音楽の魅力を存分に堪能出来るプログラムでした。

満席で熱気溢れる場内で、初っぱなから今年一番の衝撃作『ディストラクション・ベイビーズ』の上映。観賞後は迸る感情と、ヒリヒリとした衝撃を受けたまま、トークを開始。ビールを片手にステージに向井さんが登場すると、ライブハウスのような歓声があがりました。

真利子監督と向井さんの出会い、「約束」という楽曲の名前の由来、真利子監督と宮藤監督とセッションをするようにそれぞれの楽曲を作り上げていく面白さ、好きな映画音楽の話(ちなみに、向井さんの好きな映画音楽は黒木和雄監督の『竜馬暗殺』とのこと!是非観ましょう!)、映画の中にある音楽の持つ影響などなど。

そして、トークの最後には、お客様からのQ&Aから広がった向井さんの作り出す楽曲のお話に。喜怒哀楽の隙間にある言葉にならないような曖昧な感情から作り出されるという向井さんの言葉には、きっとみなさん「ハッ」としたはずです。

その後の弾き語りミニライブも、「サカナ」→「感覚的にNG」→「約束」→「天国」→「はあとぶれいく」の流れで、なんとなんと5曲も演奏!!!ステージ上にセッティングしてあったギターを手にし、客席が暗くなり、スポットライトが光った瞬間・・・一気に鳥肌が。

熱く盛り上がったライブの後は、宮藤官九郎監督作、長瀬智也&神木隆之介共演で描かれた奇想天外地獄ロックコメディ『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を上映。作中で流れる「天国」という楽曲が、更にグッと響いた事と思います。

少々長丁場なプログラムでしたが、SNSやアンケートで「面白かった!」「痺れた!」などたくさんの嬉しいご感想も頂き、また是非映画×音楽(ライブ付き)の体感出来るプログラムを企画したいなと強く思いました。

リンク:

レポート一覧

ちはやふる -上の句-
オーバー・フェンス
授賞式
団地
桐島、部活やめるってよ
ちはやふる -下の句-
トーク:松岡茉優氏、佐藤貴博プロデューサー
ディストラクション・ベイビーズ
ミニライブ&トーク:向井秀徳氏、真利子哲也監督、森直人氏(映画ライター)
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ
葛城事件
セトウツミ
走れ、絶望に追いつかれない速さで
中川龍太郎監督の舞台挨拶
アルテミス、移り気なこころ
あの頃の日々
天国はまだ遠い
トーク:エルザ・シャルビ氏(ブリィヴ映画祭ディレクター)、ユベール・ヴィエル監督、岡本英之氏(プロデューサー)
無伴奏
二重生活
トーク:矢崎仁司監督
ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ
ジョギング渡り鳥
トーク&ライブ:杉本拓氏(ギタリスト・作曲家)、鈴木卓爾監督、黒川幸則監督他
ヤング・アダルト・ニューヨーク
トーク:安川有果監督、渡辺真起子氏(女優)、月永理絵氏(「映画横丁」編集人)
ジ、エクストリーム、スキヤキ
ふきげんな過去
トーク:前田司郎監督、岡田徹氏(ムーンライダーズ)、松永良平氏(ライター)
トータスの旅
隣人のゆくえ
WALK IN THE ROOM
夜明けの行灯
さよならも出来ない
ゲストコメンテーターVS監督:中野量太監督、星野秀樹プロデューサー
授賞式
十年/TEN YEARS
トーク:福島香織氏(フリージャーナリスト)