第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラムレポート

【B-6】スクリーンで輝く若手男優

11/23[祝・水] パルテノン多摩小ホール
  • 15:00-17:00
    葛城事件
  • 17:15-18:30
    セトウツミ
  • 18:40-20:10
    走れ、絶望に追いつかれない速さで

11月23日にパルテノン小ホールにて、スクリーンで輝く若手男優の企画が開催された。今回の第8回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞した若葉竜也出演の『葛城事件』を先頭に、第6回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞をW受賞した菅田将暉主演の『セトウツミ』、太賀主演の『走れ、絶望に追いつかれない速さで』の上映が行われた。

菅原文太、原節子、高倉健と昭和の日本映画界を支えていた大物スターたちが相次いでこの世を去ってしまったのは寂しい。しかし、時代の変化とともに俳優たちの魅力も変容しており、若手の彼らにしか表現できない「現代」という時代がある。より多くの人に個性や魅力であふれている若手の力を感じ、体感してもらえた映画祭になったと思う。若手で活躍している彼らには、時代を塗り替えるのは俺たちだという自然な勢いがみなぎっており、スクリーンの中ではその魅力が最高潮に達するのであった。

『走れ、絶望に追いつかれない速さで』の上映前には中川龍太郎監督に舞台挨拶でお越しいただき、俳優陣以上に彼が選び発する言葉にはとても力強くエネルギッシュで、作品に対する熱い感情や想いが伝わってきた。上映前という制限された中での登壇ではあったが、監督の作品が好きだと笑顔で話す実行委員との掛け合いはとても印象的だった。上映前に監督の話を聞けたことで、お客様にも作品の魅力がより一層伝わったのではないだろうかと思っている。

彼らに限らず若手俳優たちの活躍はめまぐるしく進化してきている。TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を獲得している彼らのさらなる活躍と発展に大いに期待するとともに、もっと違う顔も見てみたいと熱望している。

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