第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-8】団地団、TAMAに参上

11/23[祝・木] ベルブホール

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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家族ゲーム

  • 1983年/ATG製作/東宝配給/106分
  • 監督・脚本=森田芳光
  • 製作=佐々木志郎、岡田裕、佐々木史朗
  • 原作=本間洋平
  • 撮影=前田米造
  • 美術=中澤克巳
  • 音響効果=斉藤昌利
  • 出演者=松田優作、宮川一朗太、伊丹十三、由紀さおり、辻田順一、白川和子、伊藤克信

ストーリー

団地に住む4人家族の沼田家。家族の悩みは落ちこぼれの次男、茂之(宮川)。ある春の日、茂之にとって6人目の家庭教師、吉本(松田)がやって来る。無名大学に7年も在籍している風変わりな吉本だったが、これまでの家庭教師とは違い、鉄拳制裁を加えてでも茂之を逃がさず徹底的にしごく。怯えながらも茂之は言うことを聞くようになり、成績も上昇していく。

コメント

1983年、森田芳光監督により松田優作主演の奇妙な印象を残す映画が作られた。今では『家族ゲーム』と言えば頭に浮かぶテーブルに横一列に並んで食事をするシーン。音楽は一切入らず、食べるときの音などを強調した効果音。松田優作の飄々と鉄拳制裁を行いながらも家庭教師の成果をあげていくさま。船に乗って団地に向かい、船に乗って団地を去っていく優作。この一筋縄では行かない森田作品を36年振りにTAMAで35㎜フィルム上映を敢行。加えて団地好きユニット「団地団」が多摩の団地をバックに縦横に 『家族ゲーム』を語りつくす。映画製作時から34年経たこの国は、当時思い描いていた未来に到達しただろうか。憧れの住居であった団地は。高学歴により保障された憧れの一流企業は。そして辛うじて繋がっていた、家族の絆はなどなど、軽いフットワークで大山顕、佐藤大、速水健朗、山内マリコ、稲田豊史、妹尾朝子、当代のフロントランナーたちが繰り広げる団地団ワールドをお楽しみください。(竹)

団地団

2010年12月、新宿ロフトプラスワンのトークイベントで結成。メンバーがそれぞれの立場から、映画、マンガ、アニメなどに登場する団地について深く考察して大放談を繰り広げる。話題は団地の美観や構造に対する偏愛にとどまらず、団地登場作品の演出論から大衆文化論、果ては都市論や郊外論にまで飛び火。知恵熱必死の知的エンターテインメント集団。

ゲスト紹介(団地団メンバー)

大山 顕 氏

Oyama Ken

フォトグラファー/ライター。1972年11月3日生まれ。「住宅都市整理公団」(団地マニアのための団体。2000年に設立。団員は2人)の総裁。10年に佐藤大、速水健朗とともに「団地団」を結成。主な著書に「団地の見究」「工場萌え」(共に東京書籍)「ジャンクション」(メディアファクトリー)、「ショッピングモールから考える――ユートピア・バックヤード・未来都市」(東浩紀との共著、幻冬舎新書)など。

佐藤 大 氏

Sato Dai

19歳の頃、主に放送構成・作詞の分野でキャリアをスタートさせる。その後、ゲーム業界、音楽業界での活動を経て、現在はアニメーションの脚本執筆を中心に、さまざまなメディアでの企画、脚本などを手がけている。団地団発足時からのオリジナルメンバー。脚本代表作として「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、「サムライチャンプルー」、「交響詩篇エウレカセブン」、「FREEDOM」、「スペース☆ダンディ」、「怪盗ジョーカー」、TVドラマ「ノーコン・キッド ぼくらのゲーム史」など。

稲田 豊史 氏

Inada Toyoshi

編集者・ライター。1974年生まれ。映画配給会社ギャガ・コミュニケーションズ(現・ギャガ)、およびキネマ旬報社でDVD業界誌編集長、書籍編集者を経て、2013年よりフリーランス。著書に「セーラームーン世代の社会論」(すばる舎リンケージ)、「ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代」(PLANETS)。編集に「ヤンキーマンガガイドブック」(DU BOOKS)がある。「サイゾー」「SPA!」「プレジデント・オンライン」などに執筆中。団地団との出会いは、キネマ旬報社の社員だった11年。トークイベント第2回に行ったその日に書籍化をもちかけ、編集担当として「団地団 ~ベランダから見渡す映画論~」を制作、12年に刊行した。当初は裏方だったが、フリーランスになったのを機に正式メンバーとして登壇しはじめる。

速水 健朗 氏

Hayamizu Kenro

ライター・編集者。1990年代まではパソコン雑誌記者。愛車は日産マーチ・カブリオレ。主な著書に「ラーメンと愛国」「バンド臨終図巻」など。TOKYO FM「クロノス・フライデー」パーソナリティ。

妹尾 朝子 氏

Seo Asako

二人組漫画家“うめ”の作画・演出担当。2001年「ちゃぶだい」で第39回ちばてつや賞一般部門ちばてつや大賞を受賞。代表作「大東京トイボックス」は、マンガ大賞2012第2位、文化庁メディア芸術賞2013審査員推薦作、14年テレビドラマ化もされた。現在は、手土産と文学をテーマとした「おもたせしました。」、育児エッセイ「ニブンノイクジ」などを連載中。団地出身、団地育ち、団地から団地への引越しも経験している“団地エリート”。15年には、団地好き人妻ユニット「団地妻」を結成。16年「団地団」へ入団。

山内 マリコ 氏

Yamauchi Mariko

1980年富山県生まれ。作家。2012年「ここは退屈迎えに来て」でデビュー。主な著書に「アズミ・ハルコは行方不明」(16年映画化)「さみしくなったら名前を呼んで」「あのこは貴族」「皿洗いするの、どっち?」など。11月発売の最新刊「メガネと放蕩娘」は商店街活性化がテーマ。現在はテレビブロスや美人百花、Vikka、日経新聞夕刊などで連載中。団地団への参加は13年秋から。実は作家デビュー前、団地団イベントの初回に客として行っていたことを知った稲田氏にスカウトされ、ゲスト出演ののちレギュラー団員に昇格。近年は補欠部員的な立ち位置で時々登壇する。団地の知識は極めて薄い。たまに気をつかって、小説の中に無理やり団地を登場させたりする。団地的代表作は、東京R不動産による団地本「団地のはなし 彼女と団地の8つの物語」に寄稿した「マーリカの手記~一年の留学を終えて~」。

プログラム一覧

11/18[土] パルテノン多摩大ホール
授賞式
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ハービー・山口氏(写真家、エッセイスト)
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ファミリー・デー・スペシャル・イベント
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
松居大悟監督、志磨遼平氏(ミュージシャン) 司会:門間雄介氏(編集者、ライター)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
高杉真宙氏、小林啓一監督 司会:くれい響氏(映画評論家)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/18[土] ベルブホール
相澤虎之助氏(空族)、廣瀬純氏(映画批評家)
11/19[日] ベルブホール
小柳帝氏(ライター、編集者、翻訳者、フランス語講師)
11/19[日] ベルブホール
ジャッキー・エヴラール氏(「コテクール」ディレクター)、パスカル・セルヴォ監督
11/21[火] ベルブホール
11/21[火] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/23[祝・木] ベルブホール
団地団:大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
11/23[祝・木] ベルブホール
西山真来氏、鎌田英幸氏、佐伯美波氏、川瀬陽太氏(予定)
やまだないと氏(漫画家)、虹釜太郎氏(音楽、音響)、尾上史高氏(脚本家)、井戸剛プロデューサー
11/24[金] ベルブホール
11/24[金] ベルブホール
11/25[土] ベルブホール
ホンマタカシ氏(写真家、映画監督)、タカザワケンジ氏(写真評論家、ライター)
11/25[土] ベルブホール
11/26[日] ベルブホール
酒井充子監督
11/26[日] ベルブホール
鍵和田啓介氏(ライター)、青柳文子氏(モデル・女優)
11/25[土] ヴィータホール
石塚慶生プロデューサー、入江悠監督
授賞式
11/26[日] ヴィータホール
島尾伸三氏(写真家、作家)、しまおまほ氏(エッセイスト)、越川道夫監督
11/26[日] ヴィータホール
菊地健雄監督、萩原みのり氏、久保田紗友氏、瀬田なつき監督
瀬田なつき監督、橋本愛氏、菊地健雄監督