8mmフィルムいまむかし

8mmフィルムいまむかし - 古くて新しい映像メディア -

 
8mmフィルムいまむかし - 古くて新しい映像メディア - と題し、「8ミリフィルム作品」を特集いたします。昔は多くの家庭で親しまれてきた8ミリフィルムですが、今ではほとんど見かけることができなくなってしまいました。しかし今、DVカメラに満足できない若い映像作家によって再評価始めており、実際8ミリフィルムの需要は徐々に伸びてきているのです。そこで今回の上映会は、「90年代以降の8mmフィルム作品」を特集します。
 
■日時・会場■
 
2004年8月14日(土)

会場:ベルブホール(多摩市永山公民館)
(ベルブ永山5F・京王・小田急線永山駅下車徒歩2分)
 
■入場料■
 
一日通し券 800円
(14時からの「8ミリアニメ短編傑作選」のみ入場無料)
 
■スケジュール■
 
14:00-14:40 『8ミリアニメ短編傑作選』
15:00-16:25 『原色バイバイ』
16:45-17:35 『ファウンド・フッテージ作品集』
17:45-18:40 『グータリプトラ』
18:50-19:30 上映監督による座談会
 
■上映作品■
 
・懐かしの8ミリフィルム
 「8ミリアニメ短編傑作選」
  1930年代のアメリカのアニメが中心となる予定

・現代の8ミリフィルム作家
 村上賢司「原色バイバイ」
 末岡一郎「ファウンド・フッテージ作品集&自家現像作品集」
 山崎幹夫「グータリプトラ」
 
(特別無料上映)「8mmアニメ短編傑作選」

大阪プラネット映画資料図書館 安井喜雄所蔵フィルムと、国立フィルムセンター 畑暉男氏所蔵フィルムから20年代と30年代の作品を中心に、とにかくおもしろい8mmアニメを上映します。上映作品は来てからのお楽しみ!!(10本程度、40分を予定)
 
「原色バイバイ」
(1995年/84分)監督:村上賢司、出演:矢島裕子、村上家の人々

<作品解説>
私は片思いをひきずって故郷高崎に帰る。そこは原色。回想するのは、お酒を飲み、おどけるように告げた恋心。駅の改札で「さよなら」する私。彼女の原色のジャンパーが遠くに見える。想いは再び、過剰な告白となって、高崎から発信される。疾風怒濤の84分。(1995年イメージフォーラム・フェスティバル入賞作品)

<監督紹介>

村上賢司 1970年群馬県高崎生まれ。95年「原色バイバイ」にてイメージフォーラム・フェスティバル入賞。98年「夏生まれる」が、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭('99)グランプリ受賞。同作品にて、イメージフォーラム・フェスティバル'99審査員特別賞を受賞し、劇場用公開経た後、国内はもとより国外数カ国の映画祭に招待される。2003年には「川口で生きろよ!」を監督し、山形国際ドキュメンタリー映画際の日本パノラマで上映される。
 
「ファウンド・フッテージ&自家現像作品集」
(1999〜2002年/41分)THE RAINBOW OF ODDS 不和の虹('98/8min)。LE PREMIER AMOUR DE BAMBI バンビの初恋('01/5min)他、全11作品を上映。

<作品解説>
ファウンド・フッテージとは、既存の映画の一部を自作に組み込んだ映像作品のことです。

<監督紹介>

末岡一郎 1965年札幌生まれ。「不在の扉」(1992)が1994年オーバーハウゼン国際短編映画祭に招待。「不和の虹」(1998)がポンピドゥー・センター主催「monter/sampler」展で取り上げられている。シリーズ・ワーク”Requiem for Avant-Garde Films”が欧米各地で特集されるなど。国内外で上映多数あり。実験映画を歴史的観点から見直すことに主眼を置き、ファウンド・フッテージを用いた作品制作を続けている。
 
「グータリプトラ」
(1999年/56分)監督、撮影、音楽、編集、出演:山崎幹夫、飼い猫(名前 'ナターシャキンスキー')、ぬいぐるみ2匹

<作品解説>
独身中年男の日本酒と猫とうろつきの日々とその夢想を描く。日記的実験映画。すべて一人で作るというコンセプトの作品。

<監督紹介>

山崎幹夫 1959年東京都立川生まれ。83年「海辺の憶」PFF入選。84年「ゴーストタウンの朝」PFF入選。山本政志監督作品「ロビンソンの庭」の脚本担当。94年、初の劇場用公開映画「プ」を監督。97年、山形国際ドキュメンタリー映画際で「虚港」が審査員特別賞を受賞。著書「8ミリ映画製作マニュアル」は8ミリユーザーのバイブル的存在となっている。
 
主催:TAMA映画フォーラム実行委員会
後援:多摩市教育委員会
問い合わせ:TAMA映画フォーラム実行委員会事務局
TEL:080-5450-7204(直通)、042-337-6661 (多摩市立永山公民館内)
E-mail: event@tamaeiga.org