渋谷真白は、生まれてからこれまで、家族と共に富山で暮らしている。真白には、ごく軽度の知的障害がある。ある日出会ったフリーカメラマンの油井景一とひょんなことから、縁がつながっていく。真白の、生まれて初めての恋。応援する人、心配する家族。そのなかで真白は何を感じ、どう成長していくのか……。
1986年生まれ、富山県富山市出身。大学在学中より、映像作家の岩井俊二氏が主宰する「play works」にシナリオの陪審員として参加。映画監督の富樫森や呉美保らのもとで助監督として活動。2011年より映像制作会社を立ち上げ、富山と東京を拠点にCM、PV、VP、テレビ番組などの制作を行う。
この映画は、“日本のベニス”と言われる射水市の内川をメインに街のぬくもり、人のぬくもりを伝えています。この映画を通して、さらに全国へ富山の良さを発信できればと思っております。
21歳。大学生の彼と彼女。閉鎖空間のなかで研究生活を送る2人。過酷な学生生活のなか、次第に精神を病んでいく。やがて彼は、恐ろしい計画を思いつき、実行する。しかし、その一方で、彼女もまた恐ろしい秘密を抱えていた。果たして、彼の秘密・彼女の秘密とは何なのか――。
1990年生まれ、兵庫県出身。大学院在学中、医学系の研究に携わる傍ら、以前からの夢だった映画製作に独学で着手。自ら監督・脚本・作曲・出演・作画などを務め、初長編作である本作の製作に着手。次回作も編集中。
『歴史に名を残す衝撃作を撮るまで、死にたくない』
煮えたぎるエネルギーを持った若者がここにいるということを証明すべく、本作の製作に心血を注ぎました。今後も自主映画=退屈というイメージをぶっ壊すカルト映画の帝王を目指したいと思います。
38年間、用心深い人生を送ってきた中学校教師の種田淳平。年齢的に結婚を考え始めた種田は、念のためマリッジチェックを受けるが、無精子症だと判明しうろたえる。彼女のゆかりへの伝え方もわからない。そんな時、どこからともなく種田に力が与えられる。彼を導くような映像が断片的に“見える”のだ。パンくずを拾うようにして瞼の裏の光景を辿っていくと、必ず蝉の抜け殻が見つかる……。
南カリフォルニア大学で映画制作の修士号を取得。卒業制作短編『Nisei Farmer』がロードアイランド国際映画祭で短編部門のグランプリを受賞。現在カリフォルニア州バイオラ大学でシネマとメディア芸術を教えている。
登場人物一人ひとりの葛藤を大切に描きました。観終わった後、彼らの表情や台詞が心の隅っこにそっと残れば嬉しいです。
高校生になった透は、祖母と暮らしていた山村の家を離れ、叔母のもとに身を寄せる。歓迎をする食事会が中華飯店でひらかれ、透は3人の姉妹と出会う。あたらしい家に向かうタクシーのなか、透は次女の横顔に目を奪われる。植物のように生きてきた透は恋をし、動きはじめる。
1989年生まれ、福島県出身。東京藝術大学大学院映像学科を卒業。大学時に稲門シナリオ研究会に所属し、映画制作を始める。『春と修羅』がカンヌ映画祭ショートフィルムコーナーに出品される。近作に『ほんとうにあった怖い話 第三十一夜 禁断の遊び チャーリーゲームの呪い』がある。
横浜、千葉、福島と、幾つかのロケーションを巡りました。遊覧船に乗るような気持ちで観ていただけると幸いです。