プログラムレポート
上映後、塚本晋也監督と漫画家の今日マチ子さん、司会に評論家の荻上チキさんをお迎えし「今、戦争を描くということ」をテーマにトークを行ないました。それぞれのフィールドで真摯に創作を続ける塚本監督と今日さんは初対面ながら互いへの敬意と深い理解を示しあい、荻上さんの鮮やかな進行によって核心に触れる充実した内容でした。
後半は観客からの質問も受け付け、「登場人物の中で誰が一番自分に近いと思うか?」という問いに対して、塚本監督は主人公の田村、今日さんはウジ虫が出たり入ったりする死体、荻上さんは戦争から帰ってきた田村を見守る妻、とのことでそれぞれの視点と個性が表れたユニークな回答となりました。