プログラムレポート
映画祭最終日のヴィータホール第2部は、上映作品の音楽を担当されている、チャラン・ポ・ランタンの小春さん(アコーディオン)・ももさん(歌)による、ミニミニライブでスタートしました。
お二人のご登場には、サーカスの幕開けを思わせる賑やかでエキゾチックな音楽が鳴り響き、待ちきれないお客様方から大きな手拍子が湧き起こりました。小春さんのノスタルジックなアコーディオンの音色と、のびやかなももさんの歌声がホール全体に広がってゆきました。
ライブの選曲は、映画祭に合わせて趣向が凝らされ、誰もが聞き覚えのある名曲の数々でした。演奏の合間には、飾らない言葉でグイグイと観客を惹きつけるトーク。ほどよい毒が聞き手に心地よく、「2時間このまましゃべっていることもできるんだよ」とのジョークも飛び出しました。共演した成田さんと小春さんとが同い年であるというエピソードや、お二人の衣装が実のお母様の手作りであるというお話しもありました。ラストに、主題歌「貴方の国のメリーゴーランド」をビシッと聴かせ、映画の上映へと橋渡しされました。
上映後は、江波戸邦昌さん(オテンキ)の司会で、市川悠輔監督、ご出演の岡野真也さん、成田凌さん、渡辺佑太朗さんの豪華メンバーによるトークショーが行われました。
映画祭での作品上映が2回目となる市川監督からは、ご来場の方々への感謝のお言葉に続けて、「帰ってきたなぁという感じです」とのご挨拶をいただきました。岡野さんは、中学生の頃から大事にされている小鳥のネックレスを着けてのご登壇。成田さんからは、衣装のほとんどが私服であったなどのエピソードをお話しいただきました。
Q&Aコーナーが設けられ、主人公のコトリの好物が豆大福だったことに関連した「粒あんとこしあん、どちらが好きですか?」という質問がありました。岡野さんは「粒あんの食感が好き」と答え、市川監督、成田さんも同調。それに対して渡辺さんは、「こしあん派なんですけど、欲を言えばカスタードクリーム」と答え、江波戸さんに突っ込まれる場面もありました。締めくくりには、成田さんからは「もうちょっとしゃべりたかったなぁ」というコメント。渡辺さんは「ちょうど一年前に撮影した作品」と感慨深さをお話になり、岡野さんは、最近になってコトリと自分は似ていると思うようになったとして、「その作品を観ていてだけて嬉しい」と、お礼を述べられました。