TAMA NEW WAVE Presents『甘い毒薬』〜グランプリ監督 伊刀嘉紘特集〜中・長篇作品監督の応援を目的として開催してきたコンペティションTAMA NEW WAVEも今年で6年目を迎え、数多くの才能あふれる作家たちを輩出してきました。 このイベントでは、昨年度『笑う胃袋』でグランプリを受賞された伊刀嘉紘監督の作品を中心に、美と官能をキーワードに伊刀監督がインスパイアされた監督たちをゲストに招き、特集上映を開催いたします。前半には、数々の映画祭で受賞されている冨永昌敬監督と第3回TAMA NEW WAVEグランプリを受賞した佐藤圭作監督をゲストにお呼びし、トークセッションを企画、後半には瀬々敬久監督(『MOON CHILD』)をスペシャルゲストに迎えたトークセッションを企画しました。是非皆様のご来場をお待ちしてます!! |
■日時・会場■ |
7月3日(日) 13:00より 会場:ベルブホール(多摩市永山公民館) (ベルブ永山5F・京王・小田急線永山駅下車徒歩2分) |
■入場料■ |
前売:一般 900円 当日:一般1000円 |
■スケジュール■ |
13:00ー13:30 『梵天』(監督:佐藤圭作)※舞台挨拶込 |
13:30ー14:25 『笑う胃袋』(監督:伊刀嘉紘) |
14:35ー14:45 『SEOUL88』(監督:伊刀嘉紘)※舞台挨拶込 |
14:45ー15:00 『春のゆらぎ』(監督:横井真紀、プロデュース:伊刀嘉紘) |
15:00ー15:20 『梅珍獣』『膿震虫』(監督:高岡晃太郎、プロデュース:伊刀嘉紘) |
15:20ー15:30 『京マチ子の夜』(監督:冨永昌敬) |
15:30ー15:50 冨永昌敬監督×佐藤圭作監督×伊刀嘉紘監督トーク |
16:00ー16:10 『SEXTETショーケース』(監督:伊刀嘉紘) |
16:10ー16:35 『イマジナリーライン』(監督:伊刀嘉紘) |
16:35ー17:10 『梅心中』(監督:伊刀嘉紘) |
17:20ー18:25 瀬々敬久監督スニークプレビュー作品 |
18:25ー18:55 瀬々敬久監督×伊刀嘉紘監督トーク(トーク終了後、懇親会予定) |
19:00ー21:00 『ユダ』(監督:瀬々敬久) |
■上映作品紹介■ |
『ユダ』 2004年/DV/113分 監督:瀬々敬久 脚本:佐藤有記、瀬々敬久 出演:岡元夕紀子、光石研、本多一麻、三浦誠己 他 東京でドキュメンタリービデオの制作をしている私(光石研)は、その社会的背景をルポルタージュする一方、気まぐれに自分が「ユダ」と名付けた少年(本多一麻)に興味を持ち、彼の日常をビデオカメラで追い始める。しかしある日突然、ユダは私のカメラと共に行方をくらましてしまう。その数カ月後、美智と名乗る女(岡元夕紀子)が私のもとを訪れ、ユダが死んだことを告げる。 |
『笑う胃袋』(第5回TAMA NEW WAVEグランプリ作品) 2004年完成/DV/55分 監督・脚本・撮影=伊刀嘉紘 音楽=クロノイ・プロトイ 出演=森川惺、土肥順一、加藤まゆ美、松田潤 男はとある料理屋で、どことなく妖しげな存在感を醸す女性に出会う。屠畜場で牛が殺されるのを見た瞬間味覚に目覚め、そのくせ少ししか食べられなくなったのだ、そう言いながら旨そうに肉を食べる女に、男は強く惹きつけられる。一方、女は男の食べっぷりを好み、二人はやがて愛し合うようになった。 |
『梅心中』 2003年/HD/34分 監督・脚本:伊刀嘉紘 音楽:クロノイ・プロトイ 撮影監督:永野敏 製作:西田敬 出演:粟田麗、宮本大誠 女は両腕を失い、姉の介護のもとで暮らしている。男は両腕を骨折中の便利屋。雨の日に女は心中を依頼する。腕を使えない二人はぎこちなく愛しあい、やがて希望が芽生え始めたとき、世界に異変が起こった・・・。 |
『梵天』 2004年/DVCPRO/24分 監督・脚本・編集・製作:佐藤圭作 撮影:松岡手品、田中武 照明:青木孝夫 美術:梶田英司 音楽:柳田しゆ 出演:水野佑美、葉山レイコ、辻村浩司、火田詮子、中垣也須子 ほか 恋人の暴力で耳に傷を負った娘は、ある日、耳そうじ屋を訪れる。耳の粘膜をくすぐる快楽に魅せられた娘。耳そうじ屋の女性と不幸なOLとダメ男が織り成す、清楚で妖しい愛のお話。 |
『京マチ子の夜』 2005年/DV/10分 監督・脚本:冨永昌敬 撮影・照明:月永雄太 録音・MA:山本タカアキ 美術:今井伴也 スチル:夏野苺 制作:荒木孝眞 プロデューサー:高見一樹 キャスト:斉藤陽一郎、不二子、木村文、杉山彦々 菊地成孔のセカンドアルバム『南米のエリザベス・テイラー』(EWE)初回特典DVDに収録。アルバム収録曲『京マチ子の夜』のイメージ短編映画として 制作された。主演は『ユリイカ』『昭和歌謡全集』などの斉藤陽一郎、『肌の隙間』『花と蛇2』などの不二子。 |
■特別ゲスト■ |
瀬々敬久(ぜぜ たかひさ)監督 自主制作映画で旺敢に時事的問題に取り組みながら、圧倒的な風景描滋の中に「生と死」を見つめる作風で熱狂的な支持を得る。その後も、ピンク映画の枠内で次々と傑作を生み出し、ロッテルダム映画祭やヴィエンナーレ映画祭などに招待上映され、海外でも注目を集める。97年『KOKKURI こっくりさん』、『雷魚』で一箱映画に進出。また、2000年に公開された『HYSTERIC』では、スタイリッシュな持ち味も加わり、新境地を開拓。主な作品に『MOON CHILD』(03年)、『ユダ』(04年)、最新作は『肌の隙間』(04年)。 |
■出演監督紹介■ |
伊刀嘉紘(いとう よしひろ)監督 1970年生まれ、愛知県出身。現在は東京在住。おもな作品に「100匹目のサル」、「笑う胃袋」、「イマジナリーライン」、「梅心中」、「SEXTET」など。「笑う胃袋(2004年完成版)」で第5回TAMA NEW WAVEグランプリ受賞の他、みちのく国際ミステリー映画祭オフシアター部門グランプリ、Asian International Film Festivalグランプリ、釜山アジア短篇映画祭など多数の映画祭で入選。また、近作がフランクフルト、パリ、バルセロナ、チューリッヒなどで巡回上映されている。 |
佐藤圭作(さとう けいさく)監督 東京都生まれ。自主製作映画祭のプロデュース、新聞・雑誌への映画とアートに関する執筆等を経て、自らも短編作品を監督。第一作『二花子の瞳』(2002)にてハンブルグ国際短編映画祭(独)正式上映、TAMA NEW WAVE(日)<グランプリ>受賞他。第三作『梵天』(2004)にてベルフォール国際映画祭(仏)外国短編劇映画部門Prix du Public<観客賞>受賞、AHFFショートフィルムフェスティバル<グランプリ>受賞他。ヨーロッパを中心に海外映画祭での上映多数。現在は初の劇場用長編を制作中。 |
冨永昌敬(とみながまさのり)監督 1975年愛媛県生まれ。99年日本大学芸術学部映画学科卒業。『ドルメン』(99)が2000年オーバーハウゼン国際短編映画祭にて審査員奨励賞を、『VICUNAS/ビクーニャ』(02)が2002年水戸短編映像祭グランプリを受賞。他に『亀虫』(03)、『テトラポッド・レポート』(03)、『オリエンテ・リング』(04)、『シャーリー・テンプル・ジャポン』(04)など。8月27日よりシネマ・ロサにて『シャーリー・テンプル・ジャポン part2』(05)のレイトショーを控える。 |
主催・問い合わせ:TAMA映画フォーラム実行委員会事務局 TEL:080-5450-7204(直通)、042-337-6661 (多摩市立永山公民館内) E-mail:newwave@tamaeiga.org |