11月26日 「ファミリー・デー」 (パルテノン多摩大ホール)
●Time Table● | |
10:30−12:08 12:50−13:00 13:00−14:40 15:00−16:45 17:00−18:32 |
ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ゴジラ予告編大会 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 ジュブナイル トイ・ストーリー2 |
●Time Table● | |
10:30−12:08 12:50−13:00 13:00−14:40 15:00−16:45 17:00−18:32 |
ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ゴジラ予告編大会 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 ジュブナイル トイ・ストーリー2 |
劇場版・ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ピチュウとピカチュウ |
2000年/ピカチュウプロジェクト2000製作/東宝配給/1時間38分 |
監督=湯山邦彦 原案=田尻智 アニメーション監修=小田部羊一 演出=日高政光、須藤典彦、浅田裕二 脚本=首藤隆志、園田英樹(『結晶塔の帝王』)、園田英樹(『ピチュウとピカチュウ』) キャラクター・デザイン=一石小百合 音楽=宮崎慎二 声の出演=松本梨香、大谷育江、飯塚雅弓、上田祐二、林原めぐみ、酒井法子(ナレーション) |
[ストーリー] |
あるとき、シュリー博士は発掘現場で見つけた謎のポケモン・アンノーンにより行方不明になる。そして、ひとりになってしまった5才の娘ミーは、淋しさからアンノーン・カードを並べ、結晶世界を作りだしてしまう。サトシたちが旅の途中休もうとしたのが、まさにこのミーにより結晶化さていくかつての安らぎの地・グリ—ンフィールド。驚く彼らの前には、更に、幻のポケモン“エンテイ”が現れ、サトシのママを結晶塔に連れさってしまうのだった! 果たしてサトシ(松本)たちに、ママを連れ戻せるのか? ミーを父親として守ろうとする“エンテイ”と戦って、結晶世界に閉じこもるミーの心は救えるのか?? |
[コメント] |
ポケットモンスター劇場版3作目にあたる、この『結晶塔の帝王』は、前2作といささか趣を異にしている。強大な力を持つ幻のポケモンから世界を守るためサトシたちが闘うという点では同じだが、シュリー博士〜アンノーン〜エンテイ=父親と幼い少女ミーとの絆を軸に据えていることで、どちらかと言うと、心理的なドラマになっている。ちょっとしんみりした話で、その点が、ブームとしてはいささか静かだった原因かも知れない。だが、ここに幼稚に見えて実は奥の深いポケモンの神髄が隠されている。それは、製作者が言っているように、ずばり、<コミュニケーション>! 曰く、「お互いがお互いを理解する。自分と異質なものの存在を知り、受け入れる」と。サトシたちは、未知だった存在、異質なものに次々と出会いながら旅するが、バトルでうち負かすだけでなく、知ろうとし判ろうとし、時には最後には手を取り合う。<他者を認める>。<尊重する>。むしろ、それをするための、闘いである。今作ではその点が、浮き彫りにされていて興味深い。なお、世界が結晶化されていくところのCGの表現も見事で、一見の価値あり。『ピチューとピカチュー』は、可愛くて心温まる話である。 (夏) |
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者 |
2000年/小学館・読売テレビ・ポリドール・小学館プロ・キョクイチ・東宝製作/東宝配給/1時間40分 |
監督=こだま兼剛 原作=青木剛昌 脚本=古内一成 キャラクター・デザイン=須藤昌朋 美術=渋谷幸弘 音楽=大野克夫 声の出演=高山みなみ、山崎和佳菜、神谷明、茶風林、緒方賢一、林原めぐみ |
[ストーリー] |
雨にけぶる日、コナン(高山)は刑事が打たれた現場を目撃する。それがすべての始まりだった・連続して起こる現職刑事射殺事件。しかし、情報を求める小五郎に目暮警部は口をつぐんでしまい、白鳥刑事は「Need not to know」(知る必要のないこと)と発言。一体なぜ? 犯人は警察の中にいるのだろうか、事態は深まるばかり……。そんななか、ついに佐藤刑事が撃たれて重傷! しかもその瞬間に居合わせた蘭(山崎)に異変が! 「ボウヤ……だれ……?」もう、新一のことも思いだせないままなのか!? 「蘭は犯人を見たのかも知れない……」しのびよる犯人の魔の手にコナンは蘭を守りぬき、必ず真犯人を捕まえることを決意する。文字通り命がけのコナンの様子に蘭は……。果たして警察の思惑とは? そして蘭の記憶が戻らないまま、コナンたちは、因縁のトロピカルランドで、真犯人と対決する!! |
[コメント] |
今回で、映画化第4弾を数え、ますますコナンの名推理が冴えわたり、今作品『瞳の中の暗殺者』でも期待を裏切ることなく、テンポよいストーリー展開につい話に引き込まれてしまいます。また、楽しみとして、映画ならではの登場人物の多さ、テレビではレギュラーも含めてこれほど揃うことはなく、嬉しい限りです。蘭が記憶喪失になってしまったことで、新一のことも思いだせず、二人の恋の行方も気になるところ。そしてアニメで忘れてはならないのは、声の出演者の方々。ベテランの方も含め、いい味だしていて違和感なくストーリーに集中できます。もちろん子供が楽しめる作品に仕上がっている訳ですが、大人の目を通して見ても、充分見ごたえがあるので、ぜひ御一緒に御覧下さい。最後に、白鳥刑事の声で私達を魅了して下さった塩沢兼人氏。心より御冥福をお祈り致します。 (巻) |
ジュブナイル |
2000年/「Juvenile・プロジェクト」製作/東宝配給/1時間45分 |
監督・脚本・VFX=山崎貴 撮影=柴崎幸三 美術=上條安里 音楽=清水靖晃 編集=北滝良雄 ビジュアルエフェクツ=白組 出演=香取慎吾、酒井美紀、遠藤雄弥、鈴木杏、麻木久仁子、松尾貴史、林原めぐみ(テトラ) |
[ストーリー] |
2000年夏のある晩。ユースケ(遠藤)、トシヤ、ヒデタカ、ミサキ(鈴木)の4人は、林間学校先で1体の球形ロボットに出会う。このロボットは何故か「テトラ、ユースケニ、アッタ」と言うのだった。4人はユースケの部屋の押し入れで大人に内緒でこのテトラを飼いはじめる。テトラはどんどん自分を改造し、学習していった。そして、テトラの希望で4人は神崎ラジオ商会に忍び込み、実は天才物理学者である神崎青年(香取)に出会い、タイムマシンの研究の話を聞かされる。その頃、太平洋沖には巨大三角錐が出現し、海辺のユースケたちの町でも異星人による侵略が始まった。ある朝テトラは行方不明となり、探す4人の前に神崎に成りすました異星人がテトラの秘密を探ろうと現れる。間一髪でピンチを脱した4人は、取り上げた小さな三角錐がプールの水全部を吸い上げるのを見て、海上の巨大三角錐の、地球全体の水を持ち去ろうという計画に気づく。やがてミサキが異星人に連れ去られ、淡い恋心を抱くユースケは彼女と地球を救うために、戦闘型ロボットに変身したテトラに乗り込むのだが……。 |
[コメント] |
白組で多くのVFX(Vissual Effects=SFXの一部でCGを全面に出した視覚効果)を手掛けてきた山崎貴による初監督・初脚本作品である。当然全編に渡り、日本では未だかつてなかった大がかりなCGI・VFXが駆使された映像であり、子供たちを中心とする人間ドラマの部分と卓越した溶けこみ方をし、良質なSF作品に仕上がっている。子供向けにとどまらない斬新な感動を呼ぶのは、この両者が引き立て合っているからだろう。実際3人の男の子たちの個性が際立っているし、鈴木杏や香取慎吾はダイナミックな演技を披露し、5人のやりとりが面白い。異星人の偽神崎と本物の神崎が仲良く酔っているのを子供たちが呆れる所とか、ミサキが囚われながら昔の少女みたいに騒ぎ立てずクールな所とか、いかにもの<今>を捕えていてくすぐられる。でも、勇気ある闘いは昔と変わらない。「FID=ファイト・一発・どんと行け!」のかけ声とともに、夢を現実にしようではないか!! (夏) |
トイ・ストーリー2(日本語ふき替え版) TOY STORY2 |
1999年/アメリカ/ウォル・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー提供/ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)配給/1時間32分 |
監督=ジョン・ラセター 共同監督=リー・アンクリッチ、アッシュ・ブラノン 脚本=アンドリュー・スタントン、リッタ・シャオ、ダグ・チャンバリン&クリス・ウェッブ 撮影=シャロン・カラハン 美術=ウィリアム・コーン、ジム・ピアソン 編集=エディ・ブレイマン、デビット・イアン・ソルター、リー・アンクリッチ 音楽=ランディ・ニューマン 声の出演=唐沢寿明、所ジョージ、日下由美、名古屋章、大塚周夫、戸田恵子 |
[ストーリー] |
「えっ、ウッディが盗まれた?!」実はウッディ(唐沢)、レトロなテレビ番組の人気キャラクターで超プレミアキャラクターだったのだ。そんなウッディを救出すべく、正義の味方バズ・ライトイヤー(所)を中心としたおなじみの仲間たちは立ち上がる。しかしウッディ救出作戦の行く手には数々の危険やトラブル、思いもかけない敵が待ち構えているのだった……。一方そんなバズたちの心配をよそに、本当の自分の価値を知り、ガールフレンドのジェシー(日下)と出会ったウッディの心は有頂天!! ウッディとバズたち、お互いの気持ちは全くかみあってないが、果たしてバズたちは無事にウッディを救出出来るのだろうか!! |
[コメント] |
もし「全ての映画を2つのグループに分けなさい」と聞かれたら、何を基準にしてどこに線を引きますか? 僕だったら「大人向けの映画」と「子供向けの映画」に分けます。理由は「大人向けの映画」は子供には意味不明であり、「子供向けの映画」は大人には子供だましである、と考えているからです。それでは「名作を選ぶ基準は?」と聞かれたら、何を基準にしていると答えますか? 僕はこの考えにしたがって「名作とは大人にも子供にも理解でき感動できるもの」と答えます。この観点からみると、間違いなく『トイ・ストーリー2』は名作です。笑いあり、涙あり、ハラハラドキドキありで、観終えた後は考えさせてくれます。いろいろな要素がぎっしりつまって濃縮されたミックスジュースムービーです。子供から大人までみんなで楽しめる『トイ・ストーリー2』。是非、是非、ご覧あれ。 (哲) |