ファミリー・デー

11月30日 「ファミリー・デー」 (パルテノン多摩大ホール)

●Time Table●
10:30−12:20

13:10−14:55


15:15−16:43

17:00−18:47
劇場版・爆竜戦隊アバレンジャー
劇場版・仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
七夜の願い星 ジラーチ
おどるポケモン秘密基地
クレヨンしんちゃん
嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード

名探偵コナン 迷宮の十字路

仮面ライダー555(ファイズ)パラダイス・ロスト
2003年/東映、東映アニメーション、テレビ朝日、東映ビデオ、アサツー ディ・ケイ、東映エージェンシー、バンダイ、仮面ライダーファイズ製作委員会(日本)製作提携作品/東映配給/1時間20分
 
監督=田崎竜太
原作=石ノ森章太郎
脚本=井上敏樹
撮影=松村文雄
音楽=松尾早人
キャスト=半田健人、芳賀優里亜、黒川芽以、速水もこみち
(併映)爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!
 
爆竜戦隊アバレンジャー 仮面ライダー555
 
[コメント]
 近未来、人間のほとんどがオルフェノク(怪物化した人類)と化し、スマートブレイン社によって支配されている世界。生き残った少数の人間たちは狭い居住区に分散され、細々と暮らしていた……。
 このTV版とは異なる劇的な設定のもと、映画版『仮面ライダー555』の物語は繰り広げられる。意外な展開や映画にしか出てこないキャラクターなど、見どころはいっぱいで(人間たちが暮らすコミュニティーは、岩井俊二監督『スワロウテイル』の円都のようだし)、大人も子供も充分に楽しめる内容に仕上がっているのがすごい! 特筆すべきは役者さんたちが皆魅力的なこと。これは確実にTV版より上です。巧はかっこいいし、真理はかわいい! そして、映画版で注目なのが木場勇治役の泉政行さんでしょう。人間の心を理解しつつもオルフェノクとしての孤独もかかえ、苦悩する姿に涙したお母さん方も多いのでは。
 しかし、今回キャストを見直して一番びっくりしたのは、真理役の芳賀優里亜さんが塩田明彦監督『どこまでもいこう』のヒロインだったということ! あの時のあどけない少女がもうこんなに素敵な女性に成長しているなんて、時の経つのは早いものですね。 (黒)

ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ
2003年/Nintendo、Creatures、GAME FREAK、TV Tokyo、ShoPro、JR Kikaku、Pokemon提携作品/東宝配給/1時間21分
 
監督=湯山邦彦
音楽=宮崎慎二、多田彰文
声の出演=松本梨香、大谷育江、上田祐司、KAORI、山田ふしぎ、林原めぐみ、犬山犬子、山寺宏一、牧瀬里穂
(併映 おどるポケモン秘密基地)
 
ポケットモンスター
 
[コメント]
 TVアニメ・ゲーム・劇場映画の相乗効果で一世を風靡した『ポケモン』……。最近、少し下火だったが、このアドバンスジェネレーション版になって初の劇場映画は評判を呼び、子供たちがスクリーンに押し寄せた。相変わらずの正義感、アニメにしては深い人間心理描写に、うなずかされる。こんな右肩下がりの時代でも、小さな子供の世界はまだまだ色あせずにパワフルで前向きなのだ。それがどうして、小学校高学年になると冷めてひねてきてしまうのか……。やはり、現実が厳しいからでしょうか? 先日中学1年の娘に、「朝起きたら、“今日もなんてステキな日なんでしょう! 世界中を愛してる”と言え」と命令して、「愛してない! 嫌いなやつ、いっぱいいる。お母さん、信じられない!」と猛抗議を受けた私。だけどね、世の中をナナメに見ていられるのは、君たちがまだ恵まれていて判っていないからなんだよと、半世紀を生きた私は思う。だから、斜に構えていない“ポケモン”を子供たちが支持しているのを、嬉しく見ているわけです。なお、本作もデジタル処理で作りこまれたバ トルシーンは、見事で繊細。ファンタジックな星空に、子供たちとポジティブな夢を描こう。 (夏)

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード
2003年/シンエイ動画、ADK、テレビ朝日提携作品/東宝配給/1時間28分
 
監督・脚本=水島努
原作=臼井儀人
脚本=原恵一
撮影監督=梅田俊之
音楽=荒川敏行、浜口史郎
声の出演=矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ
 
クレヨンしんちゃん
 
[コメント]
 映画版『クレヨンしんちゃん』の第11弾。サザエさんと肩を並べる「家族愛」の代表アニメとしての地位を確立したクレヨンしんちゃん。前2作で「大人も感動できる子供向けアニメ」という評価を受けた人気シリーズです。大人の観客を視野に入れていたこれまでの路線から、原点であるドタバタコメディ路線に戻り、野原一家の焼肉をめぐる、スピード感溢れる痛快爆笑モノになってます。今回は笑って涙がとまりません。
 今夜は焼肉のはずが、野原一家が巻き込まれた陰謀を暴くために、いざ熱海へというシンプルなストーリー。そのなかに、家族を必死で守ろうとするサラリーマンひろしと主婦みさえ、しんちゃんお決まりのギャグが散りばめられ、家族そろって楽しめること間違いなし。しんちゃんと陰謀団との自転車VSロード−レーサーの公道バトルは必見!!! (岳)

名探偵コナン 迷宮の十字路
2003年/小学館、読売テレビ、日本テレビ、小学館プロダクション、東宝、トムス・エンタテインメント提携作品/東宝配給/1時間47分
 
監督=こだま兼嗣
原作=青山剛昌
脚本=古内一成
音楽=大野克夫
撮影監督=野村隆
声の出演=高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平
 
名探偵コナン
 
[コメント]
 人気TVアニメのなかでは、大人にも十分楽しめる本格推理物の呼び名も高い、『名探偵コナン』シリーズ劇場版7作目。今回は、古都京都の桜吹雪のなかで、ちょっぴりセンチメンタルに事件は展開します。コナン=工藤新一のライバル、服部平次の初恋を絡めて……。いや〜、しっとり切ない風情ですね! ちょっと小学生には、大人びた話すぎたかな? と思いましたが、その小学生もギンギンに楽しめたよう。仏像の盗難、窃盗団「源氏螢」の名の、古風な設定の隙を縫って、しっかりバイクのカーチェイスもあったりして。そして、今回も目玉はやはり工藤新一は蘇って(?)蘭との恋を成就できるのか? に……。胸躍るような、哀しいような。もちろん、主眼のトリックや犯人との対決シーンも、新趣向で目を見張ります。倉木麻衣の主題歌「Time after time〜花舞う街で〜」が、またぴったりでいいですよー。ご家族みなさんで、楽しんでください! (夏)