11月20日 「状況'04 Vol.1」 (ベルブホール)
●Time Table● | |
13:00ー14:27 14:45ー16:10 16:30ー17:13 |
アトミック・カフェ 軍隊をすてた国 中東レポート:アラブの人々から見た自衛隊イラク派兵 |
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13:00ー14:27 14:45ー16:10 16:30ー17:13 |
アトミック・カフェ 軍隊をすてた国 中東レポート:アラブの人々から見た自衛隊イラク派兵 |
アトミック・カフェ THE ATOMIC CAFE |
1982年/アメリカ/竹書房配給/1時間27分 |
監督・製作・編集=ケヴィン・ラファティ、ジェーン・ローダー、ピアース・ラファティ 日本語字幕・翻訳=青山南 |
[コメント] |
今から見ると噴飯ものの、冷戦下1940年〜50年代にかけてのニュースフィルムやアメリカ政府製作の広報フィルムだけを素材にしたクールかつブラックなエディトリアル・ドキュメンタリー。その精緻な編集テクニックは、アメリカン・カルチャー全体に影響を与え、マイケル・ムーアがケヴィン・ラファティ監督を師と仰ぎ、この映画からの影響を公言している。 彼らがこの映画の制作を通じて貫き通した原則は以下の2つ。その1、新たに撮影した映像は一切使用せず、既存の映像と音(楽)のみで構成する。その2、一切ナレーションは使用しない。 ナレーションの助けも借りずに、既存の映像の編集のみを通じて製作者の意図を伝えるという難行のために、この映画の制作には結局なんと5年以上もの歳月が費やされることとなった。しかしこれにより『アトミック・カフェ』が、冷戦や反核ムーブメントなど、その時代ごとのコンテクストの呪縛を逃れ、今なお鋭い輝きを放っていることもまた紛れもない事実なのである。 |
軍隊をすてた国 |
2001年/あいファクトリー製作・配給/1時間26分 |
監督=山本洋子 企画=早乙女勝元 製作=早乙女愛 撮影=野間健 音楽=レイ ハラカミ 出演=仲村清子 |
[コメント] |
南米・コスタリカ共和国。面積でいうと九州と四国を合わせたくらいの小国でアメリカの裏庭と言われている。国土の約4分の1以上が国立公園や自然保護区に指定されていて、エコ・ツーリズムのメッカとしても有名だ。そして一見楽園のように見えるこの発展途上国とわが国とは実は大きな共通点がある。憲法で、軍隊を持たない、と定められていることだ。 企画は『東京大空襲』などの著作で知られる作家の早乙女勝元。国会で憲法調査会が設置されるニュースを聞いた1999年冬に着想。地球の裏側の小国、軍隊をすてたコスタリカから「平和のあり方」を問う異色のドキュメンタリー作品。 映画は、朝市にやってきた買い物客への直撃インタビューで幕を開ける。この国では老若男女、誰もが同じように答える。「軍隊なんて別にいらないんじゃない?」 監督は山本洋子。人々の暮らしをさまざまな側面から丁寧に見つめ、軍事力が存在しない社会の実像を絶妙に浮かび上がらせている。 |
中東レポート:アラブの人々から見た自衛隊イラク派兵 |
2004年/シグロ製作・配給/43分 |
監督=佐藤 真 |
[コメント] |
佐藤真監督と日本在住のシリア人ジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュさんが3月シリア・レバノン・ヨルダン・エジプトを訪れた際に、中東の知識人や文化人、難民キャンプに生活するパレスチナの人々などに急遽インタビュー取材した作品。中東諸国の人々が日本の自衛隊イラク派兵について、何故日本がアメリカの大儀なき戦争に参戦しなければならないのかと問いかける。 |