●挨拶●
いよいよ第14回映画祭TAMA CINEMA FORUMが始まります。
私たちの住む地域の発展を目指し、日本映画の活性化を願いながら1年間という時間をかけ積み上げてきた映画祭ですが、経済環境をはじめとして、さまざまな情勢の変化のなかで苦しみぬいた1年でもありました。
行政も企業も、厳しい環境をどう切り抜けていくかという努力を払っているなかで、私たちのこの市民による映画祭がどのような意味を持ち、どのような役割を果たしうるかの試練の時でもありました。
例年のごとく、実行委員の皆さんには、月2回の定例会を含むさまざまの活動でいろいろと負担をかけてまいりました。プログラムの企画、交渉、インターネットでの発信、広報活動など多くの部会に分かれての活動が必要になってまいりました。50数人の実行委員全員が力を合わせないと解決や処理ができないぎりぎりのところまで追い詰められてきたのも事実です。
皆さんに楽しんでいただきたいために練り上げたプログラムもなかなか決定できず、変更を迫られることもありました。TAMA NEW WAVEコンペティションには、100本以上の作品が寄せられ、候補作品の選出には拮抗する作品が多かったため、すんなりとはいかず難航いたしました。NEW EIGA WORKSHOPでも初めての試みとして8ミリ映画製作に取りかかることになり、その成果を見守っているところです。
ボランティアや資金協力または考えられるいろいろな形で、地域の人々の参加を得、企業、団体そして国や市にも協力をお願いしながら1年の時間をかけての映画祭です。
厳しい環境のなかでこの映画祭を支えてくださる文化庁、多摩市当局、多摩市教育委員会、多摩市文化振興財団をはじめとする行政サイド、いろいろな形で援助の手を差し伸べてくださる企業の皆様に心よりの感謝の念を申し上げます。
そしてこの多摩の地に、映像を通して文化を育てていこうとする試みにできるだけ多くの方が楽しみつつ参加してくださることを願っております。
TAMA映画フォーラム実行委員会
委員長 水野信利