11月25日 「韓国男性スターの魅力」 (やまばとホール)
●Time Table● | |
13:00−15:05 15:25−17:23 17:40−19:33 |
甘い人生 マルチュク青春通り マイ・ブラザー |
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13:00−15:05 15:25−17:23 17:40−19:33 |
甘い人生 マルチュク青春通り マイ・ブラザー |
甘い人生 A Bittersweet Life |
2005年/韓国/日本ヘラルド映画配給/2時間 |
監督・脚本=キム・ジウン 撮影=キム・ジイ 音楽=ピーチ・プレゼンツ 出演=イ・ビョンホン、シン・ミナ、キム・ヨンチョル、キム・レハ、ファン・ジョンミン |
© 2005 CJ Entertainment, Inc. All Rights Reserved. |
[ストーリー] |
高級ホテルの総マネージャーを務めるソヌ(イ・ビョンホン)は裏社会を牛耳るボスのカン(キム・ヨンチョル)から愛人であるヒス(シン・ミナ)という女性の監視を頼まれる。やがてヒスと別の男との情事を目撃したソヌは、彼女を守るためにボスへの報告を偽るが、その行為が仇となり次第に窮地へと追い込まれていく……。 |
[コメント] |
イ・ビョンホン自ら代表作と称するハードボイルド・ラブストーリー。得意の“キラー・スマイル”を封印し、ひたすらストイックな演技で魅了する。監督は『反則王』(2000年)『箪笥<たんす>』(2003年)のキム・ジウン。ヒロインのシン・ミナはTVドラマシリーズ「美しき日々」に続いて、イ・ビョンホンとの再共演となっている。 「何もそこまでしなくても……」と思わず同情してしまうほど、イ・ビョンホンが冷酷な仕打ちを受け続ける本作。あまりの映像表現の巧みさに現実世界と錯覚してヘコまないよう注意が必要です(マジで)。邦題と内容に違和感を覚えますが、英題は「A Bittersweet Life(ほろ苦い人生)」となっています。 イ・ビョンホンの熱演も見所ですが、栄えある第42回大鐘賞(韓国のアカデミー賞)で助演男優賞に輝いたファン・ジョンミン(敵役のパク社長)の好演にもぜひ注目してみてください。 (藤) |
マルチュク青春通り Once Upon a Time in High School |
2004年/韓国/東京テアトル・GAGAアジアグループ配給/1時間58分 |
監督・脚本=ユ・ハ 共同プロデューサー=ソ・ドンジュン 撮影=チェ・ヒョンギ 音楽=キム・ジュンソク 出演=クォン・サンウ、イ・ジョンジン、ハン・ガイン、パク・ヒョジュン |
© 2004 CJ Entertainment Inc. & Sidus Corporation. All rights reserved. |
[ストーリー] |
1978年、ブルース・リーに憧れる高校生のヒョンス(クォン・サンウ)は、マルチュク通りの男子校に転校して来るが、そこはガラの悪い生徒の集まりだった。 転校早々、暴力の洗礼を受けてうんざりするヒョンスだが、下校時のバスに乗りこんできた美しい女子高生ウンジュ(ハン・ガイン)に一目ぼれをする。 |
[コメント] |
舞台は、1978年のソウル。クォン・サンウ演じるヒョンスは、真面目で純情な高校生。好きな女の子になかなか告白できない彼の「恋」が描かれる一方で、「暴力」も物語の大きなテーマとなっている。 当時の韓国は、軍事政権下にあったため、ヒョンスが転校してきた男子校にも、軍事教練の名目で陸軍将校が配属されていた。彼らは生活指導と称して、軍隊仕込みの体罰を行うのだ。さらに家では、テコンドーの師範である父親に、拳でしつけられていた。 やがて、学校ではある事件が起こり、それまで暴力を嫌っていたかのように見えたヒョンスが怒りを爆発させることになる。体を鍛え、憧れのブルース・リーのように強くなろうと立ち上がるのだ……。 ヒョンスのように、ヒーローに憧れてまねをしたことのある人も多いはず。又、作品中に流れる70年代の音楽は、当時を知る人には懐かしく、若い人には新鮮に響くことだろう。女性だけでなく、男性にもぜひ観てほしい作品である。 (く) |
マイ・ブラザー MY BROTHER |
2004年/韓国/UIP配給/1時間52分 |
監督・脚本=アン・クォンテ 撮影=ファン・ギソク 音楽=キム・ヒョンソク 出演=ウォンビン、シン・ハギュン、キム・ヘスク、イ・ボヨン、キム・テウク、チョン・ホビン |
UIP映画提供 |
[ストーリー] |
未亡人の母親に女手ひとつで育てられてきた兄弟、ソンヒョン(シン・ハギュン)とジョンヒョン(ウォンビン)。同じ高校に通う2人だったが、兄のソンヒョンがおとなしくて成績のいい優等生であるのに対し、弟のジョンヒョンは毎日ケンカを繰り返す劣等生。その後、兄は大学に進学し、弟は取り立ての仕事を始めるが……。 |
[コメント] |
昨年大ヒットした『ブラザーフッド』(2004年)に続き、兄弟の絆を描いたヒューマンドラマ。監督・脚本は本作で本格的な劇場映画デビューを飾ったアン・クォンテ。音楽は『猟奇的な彼女』(2001年)のキム・ヒョンソク。兄弟の母親役に『冬のソナタ』でチェ・ジウの母親役を演じたキム・ヘスクが出演している。 賢兄愚弟ものは他にもあるが、本作が一風変わっているのは、賢い兄が虚弱で顔の傷にコンプレックスを抱えているのに対し、弟はケンカの強さと自慢のルックスでむしろ兄よりも青春を謳歌していくところ。それでも弟は母親の寵愛を自分より受ける兄をうらやましく思っており、その不満がよく伝わるだけに、あらゆる手段を講じて欲しい物を手に入れていく弟を見る兄の胸中が切ない。 余談だが、ウォンビンにとっては本作が兵役前最後の作品なので、ぜひ本作を見て、しばしのお別れを惜しみましょう。 (藤) |