11月24日 「TAMA NEW WAVE ある視点 Vol.1」 (ベルブホール)
●Time Table● | |
15:30−16:10 16:20−17:42 18:00−18:30 18:45−20:25 |
車輪の上 2R35S 放課後ノート 死んで再び見た景色 |
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15:30−16:10 16:20−17:42 18:00−18:30 18:45−20:25 |
車輪の上 2R35S 放課後ノート 死んで再び見た景色 |
車輪の上 |
2003年/35mm/40分 |
監督・脚本=水落拓平 撮影=高橋正信 音楽=市尾賢治、井上若菜、和田俊介 出演=齊藤桂子、村田匡、辻久治、梅木華咲音 |
[ストーリー] |
青葉台小学校の臨時担任をする秀子は、ドジでマジメな半人前教師。夏休みを間近に控えたある日、一輪車に乗れず悩むガキ大将を励ますうちに秀子は「先生も夏休み中に一輪車に乗れるようになる!」と約束してしまう。ガキんちょ達はことごとく生意気だし、8月には教員採用試験を控え、彼氏との仲も微妙で、頼みの一輪車のコーチもなんか変……。この夏、悩み多き秀子の戦いが始まる! |
水落 拓平(みずおち たくへい)監督 1977年生まれ、奈良県出身。大阪芸術大学で映画制作を学び、卒業制作として『車輪の上』 を初監督。 同作は宝塚映画祭グランプリ、ワシントンDCインデペンデントフィルムフェスティバルで最優秀外国映画観客賞を受賞するなど国内外を問わず評価された。現在はフリー助監督にいそしむ傍らネットドラマを量産中。 |
[メッセージ] |
小説「車輪の下」は、思春期の少年が周囲に抑圧された様子を表す題名だと僕は理解している。では20代の若者はどうだろうと思い、僕は自作に『車輪の上』というタ イトルをつけた。大人と子供の間で悲劇的なニュースが飛び交う現代。大人って何だろう、そんな疑問がこの映画を作る上で力になっている。 この作品は誰でも楽しめる良質のエンターテイメントを目指して作った。空回り気味な主人公が七転び八起きして成長していく様を、応援しながら観て頂けたら幸いだ。 |
2R35S |
2004年/DV/1時間22分 |
監督・撮影=高柳元気 音楽=進藤貴弘(冗談クラブ)ほか 出演=山中直樹、秋元ユイ(ナレーション)、鈴木良明、松本美恵子、山中勇、山中良子 |
[ストーリー] |
ボクシングジムを営む家庭に生まれながらも、大学に入学するまではボクシングの経験がなかったボクサー“山中直樹”。そんな山中は大学卒業と同時にプロテストに合格し、プロボクサーの登竜門「第60回東日本新人王トーナメント」への出場を決める。「ボクサーは倒れたら終わり、自分は倒れない」と言い放つ山中は順調にトーナメントを勝ち進む。山中はそのなかでボクサーとしての自分を見つけ、「今」という時間を素直に喜び、真っ直ぐに前を見つめるが……。 |
高柳 元気(たかやなぎ はるき)監督 1979年生まれ、埼玉県出身。大学在学中より自主映画制作をはじめる。大学卒業後に制作した『あのコがいねぇ』は「第25回ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2003」入選他、国内の映画祭にとどまらず、ドイツのNipponConnectionなど海外でも招待上映されている。その後2004年12月に初の商業用映画『日が暮れても彼女と歩いてた』にクランクイン、今冬劇場公開予定。2005年11月現在、最新作の長編青春映画『リトルツイスト』制作準備中。 |
[メッセージ] |
「素直さ」「ウサん臭さ」「正直者さ」「お調子者さ」「まっすぐさ」「間抜けさ」「優しさ」「黒さ」、そして「プロボクサー」。僕には魅力的に感じられました。彼の青くて温かいものに触りたいと思いました。どうかあなたにも触って頂きたいと強く思います。 |
放課後ノート |
2005年/DV/30分 |
監督・脚本=田中智章 撮影=江口佑 音楽=大倉野貞雄 出演=宮本奈津美、相内友美、岸野聡子、武子太郎、三好雅人 |
[ストーリー] |
とある山村の廃校で行われる手作りの結婚式の二次会の準備。 そこで繰り広げられる三人の女性の・心の距離・をめぐる物語。 |
田中 智章(たなか ともふみ)監督 1976年鹿児島生まれ、大阪育ち。関西大学卒業後、独学で制作開始。『月は夜空に花は根に』第八回水戸短編映像祭準グランプリ。『亀田洋品店』伊参スタ ジオ映画祭シナリオ大賞審査員奨励賞。『高気圧ガール』NHKサンダンス国際映像作家賞2005優秀賞。『放課後ノート』第九回水戸短編映像祭グランプリ。 |
[メッセージ] |
「映画」であるという事に初めて自覚的になって撮った作品です。ブラウン管ではなく大きなスクリーンで観てこそ感じられる世界を組み立てられたのではないかと満足しています。画面のささやかな変化を感じながら登場人物たちと一緒に教室にいるかのような感覚になって頂けたらとても嬉しいです。 |
死んで再び見た景色 |
2005年/ミニDV(24P)/1時間43分 |
監督・脚本・撮影・編集=松本卓也 撮影隊長=宮澤史昌 撮影=浦本正純、半田哲平、江田剛士、中條夏実 音楽=コータロゥ、YUME、ダイゴ 出演=李貞儀、松本卓也、渡辺佳愛、野間洋子、山元実、垂柳敦志、山田望乃、江田剛士 |
[ストーリー] |
ある日突然姿を消した恋人、忠雄を探しに台湾から東京へやって来た、李。しかし李は既に事故に遭い命を落とし、死の自覚がない為、魂の塊と化した「霊」であった。魂が形を成す程強い、李の恋人に逢いたい想いに打たれた佳子は、不思議な能力を持つ同居人の哲也を説得。哲也と李は恋人探しの旅に出る……。芸人でもあり、金は無く、節操無く、無宗教、無思想、鼻炎、近眼の松本卓也が創り上げた、お真面目な浮遊霊風ファンタジー。 |
松本 卓也(まつもと たくや)監督 1976年生まれ、渋谷区出身、生粋のもやしっ子。高校時代お笑いコンビを結成。2001年相方にふられ、翌年から狂乱的に映画制作に没頭。「拳銃」「花火」「血のり」と邦画インディーズにありがちな三大要素を指摘、断固拒否。「ノーマネー、ノー真似」の精神で真に金をかけず唯一無二な作品を創り出す激痩せ48kg、文化系、28歳。我流の壊し屋ゲリラ集団『シネマ健康会』の代表を務める。初めは03年に長編『ファイントレイン』がTAMA NEW WAVEにて入選。その後、各地映画祭でもかまって頂けるようになり、『MABUI』が西東京映画祭にて入選・観客賞受賞、『糞童詩』がプラネット映画祭にて入選、『先週の日、青春の火々』がピースな映像祭IN大阪にて入選、『ひと夏のゆうかい』が伊万里黒澤映画祭にて入選・準グランプリと何気なく好調そうに見える昨今である。が、あくまで根っこは芸人で、司会、営業は、常に募集中。 |
[メッセージ] |
初対面の女子留学生(台湾人)に向かって、 「俺の自主映画に出て下さい!ノーマネーで。」 制作スタッフに、 「台湾行くぞ!皆、自腹で。」 会って2回目の女子留学生に、 「台湾の実家、一週間泊まらせて!ノーマネーで。」 音信不通になった監督が急に帰還して、 「あ、脚本書きで奥多摩の山奥に一週間こもってたわ。」 生後8ヶ月の赤ちゃんを背負い、1時間のマジ登山ロケ。泣き叫ぶ赤子に、 「良いねえ、カメラ回そう!」 猟銃を持った狩人達にまぎれ山中ゲリラ撮影中に、 「発砲してるねえ…。近くで音がする。しかも連発だ。」 お疲れの地方ロケで監督が用意した宿は、窓無し、ドア無し。フォローの一言、 「ハンモックは有ります。」 実の祖母に、 「ばあちゃん出演して!廃人役で。」 ロケ先の離島で初対面の役場の方々に、 「これから一週間、衣食住、お世話になります。ノーマネーで。」 そんな事を多々言い続け、行い続け、本当の意味で、皆様のお陰で完成した映画なのです。その自主映画史上、例に見ない無茶っぷりはあまり見えませんが最後まで見て頂き、悪行か何かを少しでも感じ取って頂ければ幸いです。 本作は自主映画など見ないような方々にも楽しんで頂けるよう、分かりやすく丁寧なストーリー、エンターテイメントを目指して創りました。これ以上はない最低の悪意から生まれ、これ以上は無い位、現段階の監督、スタッフ、キャスト一同の持ち得る力、アイデア、あつかましさを出し切った作品です。長編であるがゆえ余計に、技術の無さが多々見え、眠くなるような作品ではありますがどうか、最後まで見て下さい。お願いします! そして、TAMA NEW WAVEのスタッフの方々を始め、シネ健スタッフ、キャストの方々、お客様、皆々様のお陰で、鼻炎で近眼で文科系の僕は今日も楽しく生きております。 芸人 松本卓也 監督 |