11月24日 「運命とプライドの狭間で」 (やまばとホール)
●Time Table● | |
13:00−15:12 15:30−17:34 17:55−19:42 |
プライドと偏見 マッチポイント 連理の枝 |
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13:00−15:12 15:30−17:34 17:55−19:42 |
プライドと偏見 マッチポイント 連理の枝 |
プライドと偏見 PRIDE & PREJUDICE |
2005年/イギリス/UIP配給/2時間7分 |
監督=ジョー・ライト 原作=ジェーン・オースティン 脚本=デボラ・モガー 撮影=ロマン・オーシン 音楽=ダリオ・マリアネッリ 出演=キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレッシン、ジュディ・デンチ |
[ストーリー] |
18世紀末イギリスの田舎町に住むベネット家には5人の娘がいた。読書好きで知的な次女エリザベス(K・ナイトレイ)は、隣に引っ越してきた資産家ビングリーの親友ダーシー(M・マクファディン)の気位の高さに反発を抱いていた。様々な噂を耳にし、ますます嫌悪感を募らせていくエリザベスだったが、次第に彼の存在が気になりはじめて……。 |
[コメント] |
イギリスを代表する女流作家ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」を、これが長編デビューとなる若干33歳のジョー・ライトが見事に映画化。イギリスの美しい田園風景や格調高いお屋敷を観ているだけで優雅な気分に浸れること間違いなし。 18世紀末イギリスの女性たちには財産相続権がないため、娘ばかり5人もいるピングリー家はそりゃ大変。父親が亡くなったら娘たちは路頭に迷うことになるのだ。母親が娘たちを資産家と結婚させようと躍起になるのも無理はない。そんなある日、隣に大富豪のビングリーが越してきたというニュースを聞きベネット家の娘たちは色めき立つ。 お金持ちと結婚して優雅な生活を……というのは今も昔も女性たちの憧れである。そんななかキーラ・ナイトレイ扮するエリザベスの凛とした佇まいはどこまでも清々しく美しい。自分の意志をしっかり持ち、最後には幸せの方向に歩き出すエリザベスに憧れる女性は多いはずだ。 (原) |
マッチポイント Match Point |
2005年/イギリス/アスミック・エースエンタテインメント配給/2時間4分 |
監督・脚本=ウディ・アレン 撮影=レミ・アデファラシン 音楽=ジョルジュ・ビゼー、ガエタノ・ドニゼッティ、カルロス・ゴメス、アンドリュー・ロイド・ウェーバー 出演=ジョナサン・リース・メイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、マシュー・グード、エミリー・モーティマー |
© JADA PRODUCTIONS 2005 |
[ストーリー] |
元テニスプレーヤーのウィル(J・R・メイヤーズ)は大金持ちのトム(M・グード)と親しくなり、やがて彼の妹クロエ(E・モーティマー)と結婚。憧れのイギリス上流社会への仲間入りを果たし、欲しい物はすべて手に入れたウィルだったが、トムの婚約者で魅惑的なアメリカ人女優のノラ(S・ヨハンソン)と出会った瞬間、ウィルの人生はとんでもない方向へと転がっていく……。 |
[コメント] |
ロメールとW・アレン。作風こそまるで違う(似てる?)二人だが、歳を重ねるごとにどんどん作品が若返っていることに驚く。 で、マッチポイント。舞台はいつものNYでなくロンドン。アッパークラスのライフスタイルとくればアイボリーあたりが得意なところだが、いつものコメディー路線と打って変わってドライな人間ドラマに仕上がっている。(シナリオの仕掛けが巧い) 話が『リプリー』に似ているせいかJ・R・メイヤーズが段々ジュード・ロウに見えてくる。 次回作はアレン本人が主役のようなのでそちらも楽しみ。 (舟) |
連理の枝 Yeonriji / 連理枝 |
2006年/韓国/東芝エンタテインメント配給/1時間47分 |
監督・脚本=キム・ソンジュン 撮影=ソク・ヒョンジン 音楽=パク・キョンジン 主題歌=シン・スンフン 出演=チェ・ジウ、チョ・ハンソン、チェ・ソングク、ソ・ヨンヒ、ソン・ヒョンジュ、ジン・ヒギョン |
[ストーリー] |
プレイボーイの青年実業家ミンス(チョ・ハンソン)は、ある日にわか雨で立ち往生しているヘウォン(チェ・ジウ)と出会う。水を跳ね上げてしまったお詫びに、車で送ることを申し出るミンス。彼女をひと目で気に入り連絡先を聞こうとするが、ヘウォンは目的地の病院ですぐに降りてしまう。その後二人は再会し、徐々に心が近づいていくのだったが……。 |
[コメント] |
二本の枝が絡み合い、一本の樹となる。それを「連理の枝」というそうだ。この作品は、世界の違う二人が、お互いにすこしずつ歩み寄り、やがてはかけがえのない人になっていくというストーリー。韓流ラブストーリーの王道ともいえるそのスタイルを、実に自然に表現している作品だ。 それにはやはりこの人の存在が大きいのだろう。日本の韓流ブームの火付け役になった「冬のソナタ」のヒロインのチェ・ジウだ。彼女は“涙の女王”といわれ、ラブストーリーを演じたら右に出るものはいない。そして彼女が演じることで、悲恋のヒロインでありながらも、どこかほっとした幸福感を感じられる女性像となるのだ。 「連理の枝」のヒロイン・ヘウォンも、不治の病を抱えながらも、明るくそして生きることを楽しんでいて、女性としてとても好感がもてる。誰もが応援したくなるような明るくおおらかな性格は、素顔のチェ・ジウとも重なっているようだ。 (ひなた) |