11月22日 「熱き女の戦い」 (やまばとホール)
●Time Table● | |
13:00−14:42 15:00−16:32 16:50−18:39 |
クィーン あるスキャンダルの覚え書き(R15) プラダを着た悪魔 |
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13:00−14:42 15:00−16:32 16:50−18:39 |
クィーン あるスキャンダルの覚え書き(R15) プラダを着た悪魔 |
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| プログラム一覧 | プログラム日程 |
クィーン The Queen |
2006年/イギリス・フランス・イタリア/エイベックス・エンタテインメント配給/1時間44分 |
監督=スティーヴン・フリアーズ 脚本=ピーター・モーガン 撮影=アフォンソ・ビアト 音楽=アレクサンドル・デプラ 出演=ヘレン・ミレン、マイケル・シーン、ジェームズ・クロムウェル |
© 2006 GRANADA SCREEN(2005) LTD/PATHE RENN PRODUCTION SAS/BIMDISTRIBUZIONE |
[ストーリー] |
1997年8月31日ーー世界をショッキングなニュースが流れた。ダイアナ元妃事故死。世界中が涙したその日、たった1人涙を見せなかった人がいた。王室として、一市民となった女性の葬儀を執り行うことはできない。しかし国民から絶大な支持を得、愛する孫たちの母でもあるダイアナ。彼女は苦渋の決断をせまられる……。女王として、母として、ひとりの女性として、エリザベス女王(H・ミレン)は何を想うのか? |
[コメント] |
本作品は第79回アカデミー賞をはじめ、ヴェネチア・ゴールデングローブなどで数多くの映画賞を獲得しているが、そのなかで主演女優賞の数は群を抜いている。エリザベス女王を演じるその表情やしぐさ、声のトーンがまさに生き写し。耳元に女王の息づかいまで聴こえてきそうなほどである。また英国王室を描く視点も鋭い。エジンバラ公の公爵然とした態度、ダイアナの死から間もないうちに鹿狩りに繰り出す様子、ブレア夫人の人となりをお辞儀ひとつで描いて見せるなど、所々にウィットに富んだ表現が見られる。しかしアイロニーだけではない。どこか温かな眼差しで王室を受け止めていて、懐の深さも感じるのである。日本の皇室とはそこが一線を画するところなのだろうか? 半世紀に渡る君主の孤独。緻密な脚本と美しい映像、そして秀逸な演技で圧倒する。 (環) |
あるスキャンダルの覚え書き Notes on a Scandal |
2006年/アメリカ/20世紀フォックス配給/1時間32分 |
監督=リチャード・エアー 脚本=パトリック・マーバー 撮影=クリス・メンゲス 音楽=フィリップ・グラス 原作=ゾーイ・ヘラー 出演=ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、ビル・ナイ |
© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX |
[ストーリー] |
労働者階級の子供たちが通う学校に、ある日1人の美しい女教師シーバ(C・ブランシェット)がやって来た。彼女は中流階級が住むハイゲートの大きな家に住み、庭に自分の工房を持っていた。しかし満ち足りぬ生活、孤独が次第に彼女の口から明らかになっていく。15歳の教え子との情事にはまっていく彼女が心を打ち明けたのは、猫と孤独な生活を送る女教師バーバラ(J・デンチ)だった。2人の友情はしかし次第にねじれていく……。 |
[コメント] |
原作は英国ブッカー賞候補となったゾーイ・ヘラーのベストセラー小説で、1997年にアメリカで実際に起きた女性教師と教え子との不倫事件をベースにしている。 この作品を貫いているのは“恐怖”ではないか。誰にも愛されずに一生を終えるかもしれない恐怖。このまま輝く日が訪れないかもしれない恐怖。事件が明るみに出て家庭が壊れてしまう恐怖。カメラはそんな人の心の動きを丹念に捉え美しくも不気味な映像を生み出している。何より怖いのは、ラスト主人公たちが元の状態へと返っていく様子だろう。愚かな過ちを何度でも繰り返してしまう恐怖。 奇しくも事件のあった1997年、本作品の主演女優2人が「エリザベス」を演じてオスカーを競っている。ぜひふたりの「剛」と「柔」の見事な演技を堪能して頂きたい。 (環) |
プラダを着た悪魔 The Devil Wears Prada |
2006年/アメリカ/20世紀フォックス配給/1時間50分 |
監督=デビッド・フランケル 脚本=アライン・ブロッシュ・マッケンナ 撮影=フロリアン・バルハウス 音楽=セオドラ・シャピロ 衣装=パトリシア・フィールド 出演=メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ |
© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX |
[ストーリー] |
ジャーナリスト志望のアンディ(A・ハサウェイ)は、人気ファッション雑誌「RANWAY」の編集長・ミランダ(M・ストリープ)のアシスタントになることに。ファッションに全く興味のないアンディだったが、ミランダのアシスタントとして成功すれば全ての扉(仕事)が開くと聞き、ミランダの元で働く覚悟を決める。しかし、ミランダの要求は無理難題ばかり。その任務を遂行するため、次第に仕事に忙殺され恋人との時間が失われていく……。 |
[コメント] |
ヴォーグ誌で女性編集長のアシスタントをしていた女性が、実体験をもとに書いたベストセラー小説を映画化した本作。衣装を「セックス・アンド・ザ・シティ」のパトリシア・フィールドが手掛け、とてもファッショナブルな作品に仕上がっている。しかし、この作品はオシャレなだけではない! 仕事か恋人かの二者選択を迫られて苦しむのは、もう男性だけとは限らない。若く美しい女性だって同じように悩むんです。仕事で成功すれば恋人との生活にピンチが訪れる。仕事を取るか恋人を取るか。悩める女性は果たして何を選び何を捨てるのか……。彼女が最後の最後に出した決断をどう捉えるかは、あなた次第。ファッションだけでは生きていけません。女性にも潔さと信念が必要ですね。 (末) |
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