第9回TAMA NEW WAVE

11月24日 「コンペティション」 (ヴィータホール)

●Time Table●
10:30−11:48
12:00−13:21
14:10−15:50
16:00−16:55
17:05−18:16
18:35−19:15

19:30−19:50
茜さす部屋
へばの
ハロー・グッバイ
chain
太陽が嫌い
ゲストコメンテーターVS監督
 コメンテーター:冨樫森監督、風間志織監督
授賞式

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| プログラム一覧 | プログラム日程 |

茜さす部屋
2007年/DV/1時間17分
 
監督・脚本=星崎久美子
撮影=船本賢悟
音楽=三枝伸太郎
出演=吉本菜穂子、崔哲浩、大和屋敬、星ようこ、津田寛治
 
茜さす部屋
 
[作品紹介]
 30歳を目前に控え、麻紀は言い知れぬ不安におそわれていた。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、同棲している小説家志望のフリーター・睦雄も相変わらずうだつがあがらない。妹は既に結婚して一児の母となったのに、麻紀にはまだ自分の未来が見えないでいた。「どうしたら幸せになれる?」ある日、麻紀は幸せを掴むため睦雄の子供をつくろうと決意する。そのために選んだ手段とは……。
 
星崎 久美子(ほしざき くみこ)監督

 1981年生まれ、神奈川県出身。青山学院大学卒業後、TVCM制作会社へ勤務。会社勤めのかたわら、映像制作を開始。短編『おぼろげに』が東京ビデオフェスティバル2006にて優秀賞受賞。『茜さす部屋』で長編初監督。
 
[メッセージ]
 はじめは、夢を諦められず(かといって大した努力もせず)大人になりきれない男が、無理矢理にでも大人にならざるを得なくなる話を考えていました。25歳(当時)という微妙な年齢、女の人っていろいろあるんだな、と思いながら書いていたら、いつのまにかこんな話になっていました。人には人の幸せがある。そんなことを考えています。

へばの
2008年/DV-cam/1時間21分
 
監督・脚本=木村文洋
プロデューサー=桑原広考
撮影=高橋和博
音楽=北村早樹子
出演=西山真来、長谷川等、工藤佳子、吉岡睦雄
 
へばの
 
[作品紹介]
 核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村。この地で生活する紀美と彼女の恋人であり、その工場で働く治。2人は、結婚して子どもをもうけるというごく普通の幸せを思い描いていた。
 だが、ある事件をきっかけに、2人の運命は大きく変わり始めるのだったーー。この映画は、紀美と治の「別れ」と「再会」を描いた「愛の物語」であり、生きるうえでの「選択」とは何かを描いた作品である。
 
木村 文洋(きむら ぶんよう)監督

 1979年生まれ、青森県出身。大学在学中より映画制作を開始、同時に京都国際学生映画祭運営に携わり、国内外の映画の上映を行う。2003年『ラザロ』(井土紀州監督)の第一部『蒼ざめたる馬』篇の企画を立ち上げ、スタッフとして参加。本作品が長篇初監督。
 
[メッセージ]
 手を動かす仕事をしているか。最近、職場でこう聞かれた。仕事にはさまざまある。人を動かすもの。金を動かすもの。映画もさまざまだ。しかし一人の人間に「本当に手を動かす仕事」とは、そういくつも与えられないと思う。最後まで自分の手を動かし、その手にいのちを燃やし続けるということ。それは女の人が子供を産み、育てることにも言えると思う。私はその“手”を、自分たちの“手”で映し出すことを、この世界への抵抗にしたいと思った。

ハロー・グッバイ
2008年/miniDV/1時間40分
 
監督・脚本=江藤有吾
撮影=石出裕輔
音楽=黒木千波留
出演=高橋真由美、KI☆KI、赤穂真文、森本73子、石川謙、関根理恵子、藤岡範子、小鳥、村山圭吾、佐藤圭作
 
ハロー・グッバイ
 
[作品紹介]
 1ヶ月前に会社を辞めた遥は、母に本当のことが言えず、毎朝弁当を作って会社に通う振りを続けている。ある日、事情を知った遥の父親が、娘の家庭教師を依頼する。遥の父は、15年前に母と離婚し、教え子と再婚した。教え子との間に生まれた娘の名前は萌。家出して補導されて、今は不登校の14歳。1日中家のなかで生活している。遥にとって萌は腹違いの妹。でも事実を隠し、先生と生徒の関係で娘と接して欲しいと頼む父。気の進まない遥だが渋々受けることに……。
 
江藤 有吾(えとう ゆうご)監督

 1975年生まれ、埼玉県出身。2作目の長編『午前10時の・・・』にて、第2回TAMA NEW WAVE、第2回PJ映像祭入選。4作目の長編『惑星たちの道草』にて、第5回TAMA NEW WAVE、特別賞、ベストキャラクター賞、受賞。2007年、短篇.jpの支援のもと『屋上娘』制作。
 江藤有吾監督のオフィシャルサイト
 Something http://www.geocities.jp/something220/
 
[メッセージ]
 こんなに、完成したことが嬉しい作品は初めてです。親身になって協力してくれた、沢山の方々に感謝。再びTAMAの地を踏めたことにも感謝。

chain
2007年/16mm/55分
 
監督・脚本=加治屋彰人
撮影=下江一正
出演=渡辺みなみ、見上寿梨、金善福、柴田祐司
 
chain
 
[作品紹介]
 いつものように犬の散歩をする理衣。
 いつものように料理をする麗奈。
 いつものように授業する加恵。
 いつものように工場勤務する圭吾。
 彼らの人生はある事件によって繋がることになる。
 
加治屋 彰人(かじや あきひと)監督

 1985年生まれ、大阪府大阪市出身。大阪芸術大学映像学科の卒業制作として制作した『chain』(本作)が2008年度そつせい祭にてグランプリ、JPPAアワード学生部門にてエディティングがグランプリ、ミキシングが審査員奨励賞、ドイツのハンブルグにて行われたハンブルグ日本映画祭に正式招待、ドイツとフランスの共同制作テレビ番組「ARTE」にて紹介される。2008年夏に連続テレビドラマ「ブロードキャストASUKA」の8.9話を監督。
 
[メッセージ]
 命の価値が低迷している。

太陽が嫌い
2007年/DV/1時間8分
 
監督・脚本・撮影=松村真吾
音楽=碇英記
出演=牛腸和裕美、廣末哲万、門林渉、藪本悟司、舟橋姫鈴
 
太陽が嫌い
 
[作品紹介]
 30歳を目前にしても定職につかない正夫と二人きりで生活をする母・広恵。うまく社会の一員になれない正夫の苛立ちは、暴力というかたちで広恵に向けられている。広恵はその暴力に耐える事が「愛情」なのだと、ひたすら信じている。出口のないトンネルのような日々を送るしかない2人。
 そんなある日、正夫は街で選挙演説をする議員の姿を見て呆然とする。その男は中学生の時に自分をいじめていた人間の1人、伊藤であった。正夫は伊藤を見て思った、「オレがこんな生活をしているのは、アイツのせいだ」 正夫は、演説を終えた伊藤の後をつけていくのだが……。
 
松村 真吾(まつむら しんご)監督

 1981年生まれ、埼玉県出身。専門学校で映像を学んだ後、自主製作映画の創作に励む。短編『春の底』がプラネット映画祭に入選、映画館UPLINK Xでロードショー公開される。2008年、新作短編『かたすみで、ヤッホウ』が完成。
 
[メッセージ]
 1人で食べるご飯より、2人で食べるご飯のほうが「おいしい」と、思える気持ちを大切にすれば、世界はもっと楽しくなると、信じています。

●ゲストコメンテーターの紹介
冨樫 森 監督(Togashi Shin)

 1960年生まれ、山形県出身。大学卒業後フリーの助監督として、『台風クラブ』、『光る女』などの助監督として相米慎二監督に師事。「相米慎二監督の最後の弟子」とも言われている。
 オムニバス映画『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』(98年)の一篇で監督デビュー。長篇第1作の『非・バランス』(2001年)では、ヨコハマ映画祭、日本プロフェッショナル映画大賞で新人監督賞を受賞。主な監督作品に『ごめん』(02年)、『星にねがいを。』(03年)、実写版『鉄人28号』(04年)、『天使の卵』(06年)、『あの空をおぼえてる』(08年)がある。
 
風間 志織 監督(Kazama Shiori)

 1966年生まれ、埼玉県出身。高校2年生で撮った『0x0(ゼロカケルコトノゼロ)』が長崎俊一監督の推薦を受け、84年度PFFに入選。第1回PFFスカラシップを獲得して、16mm短編『イみてーしょん、インテリあ。』を監督、トリノ国際映画祭招待作品となる。22才で撮った8mm長編作品『メロデ』(89年)はレイトショー公開され、高い評価を得た。続く『冬の河童』(95年)は、ロッテルダム映画祭でタイガー・アワード(新鋭監督賞)を受賞。主な監督作品に『火星のカノン』(2002年)、『せかいのおわり』(04年)がある。

◆主催・お問合せ◆

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