11月21日/29日 (ベルブホール)
●Time Table● | |
21日 11:00−13:15 29日 11:00−13:15 |
精神 精神 |
モーニング上映 精神 |
2008年/アメリカ・日本/アステア配給/2時間15分 |
監督・製作・撮影・録音・編集=想田和弘 出演=「こらーる岡山」のみなさん |
© 2008 Laboratory X, Inc. |
[ストーリー] |
『選挙』に続く、想田監督による観察映画第2弾。岡山県にある外来の精神科診療所「こらーる岡山」を主な舞台に、そこへ通院する「こころの病」を持つさまざまな患者たちや、患者を支える山本医師や職員たちの姿をモザイクなしに映し出したドキュメンタリー。 |
[コメント] |
2008年の釜山国際映画祭、ドバイ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、数々の国際映画祭で絶賛されているこの作品は、間違いなく観た者に何かを深く考えさせる。 日本は先進諸国の中でも精神病患者の平均在院日数が長く、患者が地域社会で暮らしにくい現状にある。それにも関わらず、国からの助成を受けても診療所の経営状況は厳しい。そんななか、患者を温かく迎え入れ、ほぼボランティア同然で診療を行う山本医師や「こらーる岡山」という居場所の存在はとても重要である。 それから注目したいのが、患者の人間らしさだ。生きていく上での不安や辛さは、共感できるところがある。そして彼らの人間らしさに触れながら、時折見せる「こころの病」に戸惑ってしまう。それは彼らを遠ざけるということではない。むしろ偏見が抱かれているはずの病と自分との近さに戸惑うのである。 しかし、このようなテーマでありながら笑いあり涙ありで、とても興味深く面白い作品になっている。それが世界中で絶賛される所以なのだと思う。(細) |
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