11月20日 (パルテノン多摩小ホール)
●Time Table● | |
第1部 11:00−11:10 11:10−12:54 13:20−15:09 第2部 16:30−18:26 18:40−20:04 20:05−20:45 |
オープニング ボローニャの夕暮れ プレシャス(R15+) トロッコ キャタピラー(R15+) ティーチ・イン ゲスト:若松孝二監督、寺島しのぶ氏 |
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第1部 11:00−11:10 11:10−12:54 13:20−15:09 第2部 16:30−18:26 18:40−20:04 20:05−20:45 |
オープニング ボローニャの夕暮れ プレシャス(R15+) トロッコ キャタピラー(R15+) ティーチ・イン ゲスト:若松孝二監督、寺島しのぶ氏 |
プレシャス Precious: based on the novel "Push" by Sapphire |
2009年/アメリカ/ファントム・フィルム配給/1時間49分 |
監督・製作=リー・ダニエルズ 原作=サファイア 撮影監督=アンドリュー・ダン 編集=ジョー・クロッツ 美術=ロシェル・バーリナー 出演=ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ |
© PUSH PICTURES, LLC |
[ストーリー] |
1987年のハーレム。理想とかけ離れた過酷な現実。クレアリース"プレシャス"ジョーンズ(G・シディベ)は、16歳にして父の性的虐待により2人目の子どもを身ごもり、学校を退学させられた。母メアリー(モニーク)からも精神的・肉体的な虐待を受けていた彼女は、フリースクールに通い始めたことをきっかけに、学ぶ喜び、そして人を愛し愛される喜びを知り、最悪の状況から抜け出そうとする。 |
[コメント] |
教室の後方で、静かに授業の時間を過ごすプレシャス。決して積極的に発言することはなく、頭のなかで理想とする自分を描き続けている。彼女は、とても過酷な現実のなかにいるが、それを認めまいとする姿勢で、でも、現実を生きている。 原作者のサファイアは、実際にニューヨークのハーレムでソーシャルワーカーや教師をした経験を持つ女性詩人。本作でも貧困家庭に暮らす黒人の子どもたちが抱える困難な状況などが映しだされる。 読み書きのできなかったプレシャスが、自己を表現する喜びを知り、周囲とのかかわりのなかで夢を語る姿に勇気をもらった。そしてそれが、自分で人生を切り拓くという覚悟についても教えてくれる。愛されたいということと、愛するということの関係性について考えてみたところで僕は答えを出せないが、母メアリーの感情の吐露に引き込まれる自分もいた。いったいどうしたらいいものか。でも、前を向いていたいと思った。(渉) |
キャタピラー |
2010年/若松プロダクション製作/若松プロダクション、スコーレ配給/1時間24分 |
製作・監督=若松孝二 脚本=黒沢久子、出口出 撮影=辻智彦、戸田義久 編集=掛須秀一 出演=寺島しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、増田恵美、河原さぶ、石川真希、飯島大介、地曳豪、ARATA、篠原勝之 |
© 2010 若松プロダクション All Rights Reserved |
[ストーリー] |
第ニ次世界大戦中の日本。戦場から戻ったシゲ子の夫・久蔵(大西)の顔は無残に焼けただれ、四肢を失っていた。村に戻った久蔵は、多くの勲章を得たことで「生ける軍神」として崇められる。そしてシゲ子(寺島)は戸惑いながらも久蔵の尽きることのない食欲と性欲を埋めていく。 |
[コメント] |
戦争は体験したそれぞれが、さまざまな記憶やトラウマに苦しみ、その人間関係に影を落とす。戦場から戻り、姿かたちの変わってしまった夫に対し戸惑うシゲ子。そんな妻の気持ちを知ってか知らずか、生きる性がむき出しになっていく久蔵。丸裸にされたそれぞれの思いをよそに、戦争は終わるが、人間は置いてきぼりだ。 戦後65年が経過し、自分をはじめとした戦後生まれの世代にとって第二次世界大戦は、教科書や歴史書のなかのことだけになってきている。そんななか、この作品が第60回ベルリン国際映画祭で上映され、寺島しのぶ氏が銀熊賞最優秀女優賞を受賞したことで、多くの人が改めて戦争について考えるきっかけとなったのではないだろうか。 悲惨な記憶を風化させない、この映画がそんな懸け橋になったことに、大きな拍手を送りたい。(蛭) |
●ゲストの紹介 |
若松 孝二監督(Wakamatsu Koji) 若松孝二監督のプロフィールは、「こちら」をご覧ください。 |
寺島 しのぶ氏(Terajima Shinobu) 寺島しのぶ氏のプロフィールは、「こちら」をご覧ください。 |
TAMA映画フォーラム実行委員会 / 公益財団法人多摩市文化振興財団 〒206-0025 多摩市永山1-5 多摩市立永山公民館内 事務局 TEL 080-5450-7204(直通) TEL: 042-337-6661 FAX: 042-337-6003 |