11月21日 (パルテノン多摩小ホール)
●Time Table● | |
第1部 10:30−10:50 10:50−11:30 11:40−12:23 第2部 14:00−15:42 15:42−16:20 16:40−18:32 |
「はやぶさ」の大いなる挑戦 トーク ゲスト:川口淳一郎教授 HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 私の優しくない先輩 トーク ゲスト:山本寛監督、松江哲明監督 半分の月がのぼる空 |
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第1部 10:30−10:50 10:50−11:30 11:40−12:23 第2部 14:00−15:42 15:42−16:20 16:40−18:32 |
「はやぶさ」の大いなる挑戦 トーク ゲスト:川口淳一郎教授 HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 私の優しくない先輩 トーク ゲスト:山本寛監督、松江哲明監督 半分の月がのぼる空 |
「はやぶさ」の大いなる挑戦 |
2006年/宇宙航空研究開発機構/20分 |
© 「はやぶさ」大型映像制作委員会 |
[ストーリー] |
2005年11月に、「はやぶさ」が小惑星ITOKAWA(イトカワ)に着陸した時の管制室の様子。「はやぶさ」の概要。川口プロジェクトマネージャーによる着陸の説明ほか。 |
HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- |
2009年/(有)ライブ/43分 |
監督・脚本・絵コンテ=上坂浩光 脚本=高畠規子 音楽プロデューサー=安念渡馬 チーフモデルデザイナー=伊東整 ナレーター=篠田三郎 |
© 「はやぶさ」大型映像制作委員会 |
[ストーリー] |
2003年5月。日本は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた。その使命は、「小惑星イトカワ」に着陸し石を採取して地球に持ち帰ること。不完全な着陸・通信不能・燃料漏れなど数々の困難に立ち向かい、2010年6月、地球に帰還する。「はやぶさ」の7年に及ぶ波乱と感動の探検の旅。 |
[コメント] |
「はやぶさ」のカプセルが6月に無事オーストラリアで回収され、日本中が興奮に包まれました。カプセルには「小惑星イトカワ」の石が入っている可能性があり、太陽系誕生の秘密を解くカギがあるというのです。それは地球には存在しない、太陽系が誕生した46億年前の記録を秘めています。 しかし、もっと人々を引きつけたのは、世界に誇れる技術と制御を実証しながらの進行と、その後の通信不能・燃料漏れなど数々の障害にあっても、工夫とアイデアで乗り切り、地球に帰還、大気圏に無事カプセルを投入したことです。私は相模原市立博物館の公開で実物を見て、その小さいことや、何千度の摩擦熱に耐えてもきれいなカプセルの表面に感動しました。 幸い、「はやぶさ」のプロジェクトを担当した宇宙科学研究所は相模原市にあり、常時一般公開をしています。ぜひ打ち上げロケット原寸大模型や、「はやぶさ」原寸大模型をみてこれからの日本の宇宙開発を考えてはいかがでしょうか。(岸) |
●ゲストの紹介 |
川口 淳一郎教授(Kawaguchi Junichiro) 1955年生まれ、青森県弘前市出身。京都大学工学部卒業後、東京大学大学院に進学、同博士課程を修了。同年文部省宇宙科学研究所に入る。現在、独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS/JAXA)宇宙航行システム研究系教授、研究主管、同深宇宙探査センター長。宇宙科学研究所(ISAS)において「さきがけ」「すいせい」「ひてん」「ジオテイル」「のぞみ」「はやぶさ」などの科学衛星ミッションに携わり、「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務める。 |
私の優しくない先輩 |
2010年/製作/ファントム・フィルム配給/1時間42分 |
監督=山本寛 原作=日日日(あきら) 脚本=大野敏哉 撮影=藤井昌之 音楽=神前暁 振付師=夏まゆみ 出演=川島海荷、金田哲、入江甚儀、児玉絹世、永野芽郁、小川菜摘、高田延彦 |
© 2010「私の優しくない先輩」製作委員会 |
[ストーリー] |
生まれつき心臓が弱く、療養のために火蜥蜴島の高校に転校した西表耶麻子(川島)の悩みは、大好きな南先輩(入江)に告白できずにいること。出せずにいたラブレターを、クサくて、ウザくて、キモイ、苦手な不破先輩(金田)に見られてしまった! そこから告白大作戦が始まるが……。 |
[コメント] |
映画誕生百有余年。映画における技法は成熟し、研ぎ澄まされ、ある意味やりつくされている。それに従い、こうあるべきという映像表現の<掟>も自然と形成され、知らぬ間にそれにのっとって作品が作られている。 が、本作品はその<掟>を破った作品だ。心情風景を語るとなれば、演技に頼らずナレーションで語り尽くし、主人公が「この島全体がふわふわ浮いたような感じ」と思えば、島民が皆CGで地面から浮きあがり、主人公の空想シーンでは、あからさまにピアノ線に吊られて家族が宙に浮かんでいたりする。従来の映像表現で考えたら<ご法度>と言えることを正面きって絵にしていて、「こんな自由な映像表現が許されるんだ」と非常に新鮮に映った。それは『HOUSE ハウス』(77年)で大林宣彦監督が劇場映画デビューしたとき以来の衝撃で、アニメの世界で活躍してきた山本寛監督ならではの感性と言える。 また、この作品が躍動的でエモーショナルに観客を揺さぶる力が半端でないのは、主演の二人の体を張った演技が実に鮮やかだったことを忘れてはならない。(淳) |
半分の月がのぼる空 |
2009年/2010 映画「半分の月がのぼる空」製作委員会製作/IMJエンタテインメント、マジックアワー配給/1時間52分 |
監督=深川栄洋 原作=橋本紡 脚本=西田征史 撮影=安田光 音楽=平井真美子 出演=池松壮亮、忽那汐里、大泉洋、濱田マリ、螢雪次朗、中村久美、西岡徳馬 |
© 2010 映画「半分の月がのぼる空」製作委員会 |
[ストーリー] |
平凡な高校生・裕一(池松)は入院した病院で心臓病を患う少女・里香(忽那)と出会う。長期入院のためうまく人とコミュニケーションがとれない里香に振り回される裕一だったが、2人は互いに惹かれていく。 一方、里香が入院する病院の医師・夏目(大泉)は、医者でありながら里香と同じ病気だった最愛の妻を救えなかったことで、立ち直れずにいた。 |
[コメント] |
いわゆる「難病もの」と思って観るといい意味で裏切られる。主人公・池松壮亮とヒロイン・忽那汐里のピュアな輝きは、二度と巡ってこない時間のかけがえなさを十分に表現していて、何気ないシーンにも胸が熱くなった。映画のような経験はなくても、かつて少年少女だった人はあの頃を思い出すはず。 さらに切なさを倍増させるのが、心に傷を負った医師・大泉洋の存在。「大切な人を失った悲しみ」への向き合い方に愛の深さを知った。そして最後には、この映画のもうひとつのしかけに大きく心を動かされることとなる。 映画の舞台である懐かしく美しい三重県・伊勢市の風景は、この物語の空気を作る大切な要素となっている。虎尾山ほか、印象的なシーンのいくつかが撮影されたロケ地を訪ねてみたくなった。(黒) |
●ゲストの紹介 |
山本 寛監督(Yamamoto Yutaka) 山本寛監督のプロフィールは、「こちら」をご覧ください。 |
松江 哲明監督(Matsue Tetsuaki) 1977年生まれ、東京都出身。99年日本映画学校制作として『あんにょんキムチ』を監督。国内外の映画祭に参加し、山形国際映画祭アジア千波万波特別賞、NETPACT特別賞、平成12年度文化庁優秀映画賞などを受賞。『童貞。をプロデュース』(07年)『あんにょん由美香』(09年)が相次いで大ヒットを記録。『ライブテープ』(09年)は第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門作品賞を受賞。著書に「セルフ・ドキュメンタリー」(10年)などがある。また、最近はNHKドラマ「時々迷々」の脚本も手がけた。 |
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