11月29日 「ノンストップアクション・スペシャル」 (パルテノン多摩大ホール)
●Time Table● | |
10:30−12:35 13:10−15:35 16:00−18:15 18:35−20:40 |
スピード2 インデペンデンス・デイ ザ・ロック スピード2 |
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10:30−12:35 13:10−15:35 16:00−18:15 18:35−20:40 |
スピード2 インデペンデンス・デイ ザ・ロック スピード2 |
スピード2 SPEED2 CRUSE CONTROL |
1997年/アメリカ/20世紀FOX/2時間6分 |
監督=ヤン・デ・ボン 脚本=ランダル・マコーミック、ジェフ・イサンソン 撮影=ジャック・N・グリーン 音楽=マーク・マンシーナ 美術=ジョセフ・ネメック、ビル・ケニー 編集=アラン・コーディ 出演=サンドラ・ブロック、ジェイソン・パトリック、ウィレム・デフォー |
[ストーリー] |
「非常事態の中で芽生えた恋は長続きしない」という言葉通りにジャックと別れたアニー(S・ブロック)は、新しい恋人アレックス(J・パトリック)と共にカリブ海一週間の豪華クルージングの旅に出る。船内では全米の宝石商が3億ドルを超えるダイヤを持ち寄って、ジュエリー・コンベーションも行われることになっていた。この豪華船シーボーン・レジェンド号に、爆弾が仕掛けられた。シージャックのパニックにわれ先にと救命艇に逃れる800名を超える乗客たち。狙われたのはダイヤだけではない。船ごと巨大タンカーに衝突させ火焔の中に葬り去ろうというのだ。 豪華船と残された乗客の運命はいかに? 予期せぬ展開の先に衝撃のクライマックスが待ち受けている。 |
[コメント] |
世界中で空前の大ヒットとなった作品の続編。前回の制作費の4倍強という前評判だったが、あまり期待してはいなかった。続編というのが概して前作のレベルを維持できず、期待はずれに終わることが多いからだ。だが、今回の『スピード2』は違う。前作&『ツイスター』で、ハイパーテンションのアクションという新しいジャンルを開拓したヤン・デ・ボン監督。今回の作品でもその技法は、いかんなく発揮されている。カメラマン出身というだけあって、カメラワークが圧倒的に素晴らしく、あまりにも迫力がありすぎて、目がチカチカすることも……。最近のパニック、アクション系の映画は、見せ場があるだけでとかくストーリーに無理があるというものが多いが、それが一切感じられない。前作からの話のつながりとか含め、始めから終わりまできちんと計算されている。一難去ってまた一難の展開は観るものを飽きさせない。この作品は手放しで楽しめる作品なので、アクション系の映画が好きな方に是非、御覧になって欲しい。エンディング曲を小室哲也氏が担当しているというのも話題になった。全体的にカリビアンなのに、ちょっとテクノは無理があるかなとも思ったが、日本人が大ヒット作品に関わったというのは少し嬉しい気もした。 (貴) |
インデペンデンス・デイ INDEPENDENCE DAY (ID4) |
1996年/アメリカ/セントロポリス・エンターテインメント/20世紀FOX配給/2時間25分 |
監督=ローランド・エメリッヒ 脚本=ディーン・デブリン、ローランド・エメリッヒ 撮影=カール・ウォルター・リンデンラウブ 音楽=デビッド・アーノルド 美術=オリバー・スコール、パトリック・タトポロス 編集=デビット・ブレーナー 出演=ウィル・スミス、ビル・プルマン、ジェフ・ゴールドブレム |
[ストーリー] |
何の前触れもなく突如出現した、都市サイズの宇宙船が世界中の主要都市を覆い、瞬く間に廃虚に変えてしまった。わずかに残された人類が一致団結して反撃に移るが……。 |
[コメント] |
超巨大アイコンムービー!! パソコンなんかを使っている人は分かると思うけど、マッキントッシュやウインドウズなどのグラフィックで表示されるものでは、画面上に<アイコン>と呼ばれる印が出てくる。これは、使っているソフトのスイッチとして存在している物や、作成した書類などの場所、使用されたソフトなどが視覚的に分かるようにデザイン処理されている。もっと単純に<マーク>と言ってしまったほうが分かり易いでしょうか? 考えてみれば世の中には様々なブランド・マークが存在している。普段何気なく使っている電化製品や、食品のパッケージ、コンビニの看板など数えきれないほどのブランド・マークに囲まれて生活している。そのなかでも特に優れたものは、マークに文字を添えなくても、もう分かってしまう物だ。ナイキなんかは、CMや広告を見ても<ナイキ>や<NIKE>なんて文字が存在する必要がなくなってしまっている。その他、音楽界に目を転じてみると、ローリング・ストーンズのベロマークがある。あれもバンドの雰囲気を如実に伝えていて、優れたアイコンとして機能している。で、映画の方ですが、これがそれほど目立つものがなかった。<007>などは古くからあってとても有名だが、アイコンとして機能したのは僕が知る限りでは、『ジュラシック・パーク』ぐらいか? 「まだあるよ」と言われれば、「ああ、そうですか」としか答えるくらいしかできない知能しか持ち合わせない私は、他に思い出すものと言えば、『インデペンデンス・デイ』くらいだ。大都市の空を覆い尽くす巨大なUFO。これだけでインパクトは十分である。さらには『ID4』と記号風の<愛称(?)>まで付ける徹底ぶりだった。これだと誰だって覚えるわな。ヒットもするわ。だけどいつまでたっても『インディペンデンス・デイ』と言う人がいなくならないな。ビデオ発売のTVスポットのナレーションまで『インディ〜』だったからな。イメージ戦略が優れてても受け手の物覚えが悪いんじゃあしょうがないよな。まあ、どうでもいいか。 (菅) |
ザ・ロック THE ROCK |
1996年/アメリカ/ドン・シンプソンジェリー・ブラッカイマー・プロ/ブエナビスタ配給/2時間15分 |
監督=マイケル・ベイ 脚本=デビッド・ウェイスバーグ、ダグラス・S・クック、マーク・ロスナー 撮影=ジョン・シュワルツマン 音楽=ニック=グレイニー・スミス、ハンス・ジマー 美術=マイケル・ホワイト 編集=リチャード・フランシス=ブルース 出演=ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリス |
[ストーリー] |
サンフランシスコ湾内にひっそりと浮かぶ小島アルカトラズ。かつて凶悪犯罪者を震え上がらせた旧連邦刑務所<ザ・ロック>が目を覚ます。高致死度ガスミサイルを奪って島を占拠したテロリスト集団は、シスコ全住民を人質に1億ドルを要求。タイムリミットが迫るなか、政府は海軍特殊部隊、FBI化学兵器スペシャリスト(N・ケイジ)、そして33年前<ザ・ロック>の脱獄に成功した唯一人の男(S・コネリー)が組織する部隊を送り込んだ。テロリストを率いる海軍准将(E・ハリス)の真の目的は……。 |
[コメント] |
なんてったってキャストが魅力です。まずは、年齢とともに男っぷりも上がってくるショーンコネリー。彼の役はなんと英国諜報部員(!)です。彼の魅力を一言で言うなら、平常心でしょうか。どんな異常な事態に巻き込まれても、決して狂ったりしない安心感がありますね。隠し味は、とぼけたユーモア。お次は、これも沈着冷静を絵に描いたようなエド・ハリス。重大な任務の責任者をやらせたら右に出る者なしです。隠し味は、耐える男の悲壮感。そしてしんがりは、このところアクションづいているニコラス・ケイジです。体の大きさに肝っ玉がつり合っていないようなアンバランスなところが、母性本能をくすぐるとでも申しましょうか。大きく見開いた目に口もとが少し緩んでいる表情なんか、ちょっと<おまぬけ>で可愛い。隠し味は、天性の甘え上手。でも、この映画ではとっても健気にがんばっていますよね。さて文字通り役者が揃って、<男の魅力>の総合カタログのような映画、それが『ザ・ロック』なのです。 (刈) |