11月29日 「GO! GO! YOUNG MOVIES」 (やまばとホール)
●Time Table● | |
11:00−11:10 11:10−12:53 13:20−15:55 16:20−18:09 |
オープニング 普通じゃない ジャッキー・ブラウン オースティン・パワーズ |
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11:00−11:10 11:10−12:53 13:20−15:55 16:20−18:09 |
オープニング 普通じゃない ジャッキー・ブラウン オースティン・パワーズ |
普通じゃない A LIFE LESS ORDINARY |
1997年/アメリカ/フィグメント・フィルム/20世紀FOX配給/1時間43分 |
監督=ダニー・ボイル 脚本=ジョン・ホッジ 撮影=ブライアン・タファノ 音楽監修=ランドール・ポスター 美術=ケイヴ・クイン 編集=マサヒロ・ヒラクボ 出演=ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス、ホリー・ハンター |
[ストーリー] |
天国の警察署では天使のオイラリー(H・ハンター)とジャクソンは、地上にいる小説家を夢見みながら大企業の清掃員をしているロバート(E・マクレガー)と、大金持ちの娘セリーン(C・ディアス)をくっつける命令を受けた。ある日突然、ロバートはロボット清掃機導入でクビになってしまい、社長ナヴィルのところへ抗議に行くが実らず、その場にいた娘セリーンを誘拐してしまう。心優しいロバートは、父を憎むセリーンに促され誘拐劇を展開していく。天使たちは、行く先々に罠をしかけ2人をくっつけようとする。果たして、この2人にハッピーエンドはあるのだろうか。 |
[コメント] |
『トレイン・スポッティング』で一躍有名になったユアン・マクレガー。今度は一転、心優しいドジな誘拐犯に扮している。ジーンズのCMでも、マヌケで憎めない姿を披露しているせいか、この役も妙にはまっている。こんな役をやらせたら替れる者はいないのではと思わせてしまう。一方、キャメロン・ディアスは、冒頭から恋人の頭を銃で撃つという“普通じゃない”お嬢様役を演じている。ドジな誘拐犯を引っ張って、自分の身代金を手に入れようとする。この2人の掛け合いが何ともおかしい。性格的に正反対の2人をくっつけようとしている天使に同情をしてしまう。次々に罠をしかけ2人を恋に落とそうとする姿は、おかしくもあり少々怖い。特にホリー・ハンターがいい味を出していて、殴られようが、車ごと崖から落とされようが懸命に2人をくっつけようと努力する。 この映画で一番面白いのは他でもなくホリー・ハンターなのではないかと思う。 (裕美子) |
ジャッキー・ブラウン JACKIE BROWN |
1997年/アメリカ/ミラマックス・インターナショナル、バンド・アパート、マイティ・マイティ・アフロディーテ・プロダクション/松竹富士配給/2時間35分 |
監督・脚本=クエンティン・タランティーノ 撮影=ギレルモ・ナヴァロ 美術=デヴィッド・ワスコ 編集=サリー・メンケ 出演=パム・グリアー、サミュエル・L・ジャクソン、ブリジット・フォンダ |
[ストーリー] |
舞台はロサンゼルス。ジャッキー・ブラウン(P・グリアー)はメキシコの航空会社に勤めるスチュワーデス。安月給で生活が苦しいため、裏で武器密売人オデール(S・L・ジャクソン)の隠し金の運び屋を行なっていた。 警察、密売人、ジャッキー、三者各々の思惑のなか、ジャッキーは一獲千金の大博打に出た。 |
[コメント] |
タランティーノほんと久々の新作。主演は70年代のブラック・シネマのスター(サントラマニアには“コフィー”でおなじみ!)パム・グリアーを起用。定番のサミュエル・L・ジャクソンに加えて今回は大御所(出過ぎの感も有るが)デ・ニーロが出演とキャスティングを聞いただけで、すでに多大な期待をしてしまうのだが、内容はと云うと(ストーリーは上を見てね)アクション、ハードボイルドな要素はいつも通りなんだけど、全体的に“ラブストーリーの趣き”になっている処が新鮮! パム・グリアーのお相手がこれまた70年代のスター、ロバート・フォスターっていうのがタランティーノぽくって泣ける。 いつも話題のサントラもツボを外さない選曲で、今回は70'Sソウルの名曲オンパレード! ボビー・ウーマックのテーマソングも勿論良いけど(なんと云ってもR・クロフォードのストリートライフ!)全曲良し。 この映画いつも通りじゃんて云う人多いけど(タランティーノ的にね)こんなに映画的魅力がつまった映画ってそんなに無いから、これはこれで良いと思う。もっとインターバルが短いと嬉しいんだけどね。 (舟) |
ースティン・パワーズ AUSTIN POWERS:INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY |
1997年/アメリカ/ア・ムーヴィング・ピクチャーズ、エリックスボーイ・プロダクション/松竹富士配給/1時間35分 |
監督=ジェイ・ローチ 脚本=マイク・マイヤーズ 撮影=ピーター・デミング 音楽=ジョージ・S・クリントン 美術=シンシア・シャレット 編集=デブラ・ネイル=フィッシャー 出演=マイク・マイヤーズ、エリザベス・ハーレー、マイケル・ヨーク |
[ストーリー] |
1967年、ベルベットのスーツでキメたファッション写真家オースティン・パワーズ(M・マイヤーズ)は、ひとたび町に出れば女の子の黄色い歓声を浴びるアイドル。しかし、彼のもう一つの正体は、世界征服を企む悪の支配者ドクター・イーブル(M・マイヤーズ二役)を追う英国情報部員であった。パワーズはパートナーのミセス・ケンジントンとともにイーブルを追いつめるが、イーブルは冷凍冬眠に入りロケットで逃げられてしまう。それを追ってパワーズも冷凍冬眠された。 30年後、ドクター・イーブルは冬眠から覚め地上に戻ってきた。そして、オースティン・パワーズもまた30年の眠りから覚めた。パワーズは、ドクター・イーブルの世界征服を阻止し、彼を捕まえることができるのだろうか? |
[コメント] |
下ネタ連発のお洒落なおバカコメディ。オースティン・パワーズ役、ドクター・イーブル役をマイク・マイヤーズが一人二役やるところが、いっそうバカっぽさを引き立てている。私は最後まで一人二役だと気づかなかった。後々それを知って、ますますこの映画が好きになってしまった。この映画は英語がわかればもっと笑えたはずである。英語を日本語に訳すのには限界がある。「ナンバー2」とか日本語ではおかしくないが英語文化を知っている人にはおかしいフレーズが何度も出てくる。私がこの映画を観たとき、隣に座っていた外国人と笑うツボが違ったのはきっとこのせいであろう。でも、英語が分からなくても十分すぎるくらい笑える映画である。 また、この映画のなかであちらこちらに意外な有名人が出ているから楽しい。特にシャーベットをもったクリスチャン・スレーターは必見。 (裕美子) |