11月26日 「ベトナム映画特集」 (パルテノン多摩小ホール)
●Time Table● | |
13:30−15:00 15:15−16:00 16:30−18:08 18:40−20:19 |
ナイフ 講演 佐藤忠男氏(映画評論家) ロイテ -誓い- サイゴンからの旅人 |
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13:30−15:00 15:15−16:00 16:30−18:08 18:40−20:19 |
ナイフ 講演 佐藤忠男氏(映画評論家) ロイテ -誓い- サイゴンからの旅人 |
ナイフ |
1995年/ベトナム/ザイフォン映画社制作/グループ現代配給/カラー/スタンダード/1時間35分 |
制作=レ・カム 監督=レ・ホアン 脚本=グエン・ホー 撮影=ファム・ホアン・ナム 音楽=スァム・ミン・トゥアン 美術=グエン・クイ・ヴィエン 原作=チュオン・コン・ズン 出演=ミ・ズエン、ティエウ・アイン・ズオン、レ・クン・バック |
[ストーリー] |
敬虔なカソリック教徒たちが住む海辺の村。その平和な村に戦乱の炎が沸き上がり、一人の老婆が銃弾の前に倒れる。孫娘ニュエ(ミ・ズエン)は一本のナイフを胸に復讐を誓う。しかし、仇を求める彼女の前に一人の若い兵士ズン(ティエウ・アイン・ズオン)が現れた時、二人は徐々に惹かれ始めていく。徐々に変わっていくニュエ。しかし、ズンが再び旅立とうとしたその時、彼女はついに捜し求めていた仇を知る。彼女が最後にナイフを向けた相手は……。 |
[コメント] |
現在ベトナム映画界でもっとも注目されるレ・ホアン監督の長編映画第2作。『ナイフ』は彼が1995年に製作し、その年のベトナム国内映画祭で審査員奨励賞を受賞、一大センセーショナルを沸き起こした作品。主役の少女ニュエを演じるのはベトナム映画界注目No.1の女優ミ・ズエンで、復讐の呪縛に捕われたニュエの役を見事に演じ切っている。 |
ロイテ -誓い- |
1996年/ベトナム/ザイフォン映画社制作/グループ現代配給/カラー/スタンダード/1時間38分 |
制作=ズオン・ミン・ホアン 監督=グエン・トゥオン・フオン 脚本=チャム・フオン 撮影=バン・フォン 音楽=フー・クアン 美術=ファム・ホン・フォン 編集=ラム・チャン 録音=レー・グー・ギア、ホー・ティ・マン 出演=レ・ヴァン、ドン・ズオン、ミ・ズエン |
[ストーリー] |
「生涯愛し合い、お互いを裏切らない。」小瓶を前に誓いを立てたチュンとカイン。しかし、ベトナムの動乱は二人に過酷な運命を与えていく。かつての自分を見失うチュン、その姿に哀しみ別の道を進むカイン。そして父を知らない、二人の娘ホアビン。新聞記者となった彼女がある収賄事件の真実に迫った時、三人の運命の糸は非情にも、再び揺れ始めるのだった。 [出展歴] 第3回ハノイ国際映画祭 |
[コメント] |
現代ベトナム映画界を代表する豪華キャストによる話題作。『ナイフ』にも出演しているミ・ズエンを始め、巨匠ダン・ニャット・ミン監督の『十月になれば』、『ニャム』などで海外でも人気の高いレ・ヴァン、トニー・ブイ監督の最新作『季節の中で』にも出演しているドン・ズオン等の好演が光る。 |
サイゴンからの旅人 |
1997年/ベトナム/ザイフォン映画社制作/グループ現代配給/カラー/スタンダード/1時間39分 |
制作=ブイ・ドゥック・タム 監督=レ・ホアン 撮影=ファム・ホアン・ナム 脚本=グエン・ティエン・ディン、グイ・グー 美術=ファム・グエン・カン 音楽=フン・ラム 出演=コン・ニン、モック・ミエン、タイン・ティエン |
[ストーリー] |
サイゴン駅からハノイへ向かう列車にリュックを抱えた一人の男が乗り込んだ。彼の名はタン(コン・ニン)。戦友の遺骨を彼の故郷に届けに行くのだ。しかし、ひょんなことから彼は列車に乗り遅れ、遺骨と別れてしまう。取り調べや故障などに阻まれすれ違いが続くなか、かつての戦友ミエン(モック・ミエン)やバイクタクシーの運転手(タイン・ティエン)を巻き込み、リュックを探す旅は更に続いていく。そして、突然の事故によって、リュックの行方は思わぬ方向に流されて行くのだった……。 [受賞歴] シンガポール国際映画祭 NETPAC賞(1997年) ナント三大陸国際映画祭 Silver Global賞(1997年) ベルガモ国際映画祭 Bronze Rosa Camura賞(1997年) |
[コメント] |
レ・ホアン監督の長篇第3作となるヒューマンロードムービー。ベトナム南部から北部にかけての雄大な景色を舞台に、リュックを巡る物語を通じて、様々な人と人の触れあいが展開する。シンガポール映画祭、ナント三大陸国際映画祭、ベルガモ映画祭では、その豊かな構成力と映像表現が多方面から高く評価され、受賞の栄誉に輝いている。 |