親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹。長女・弥生(江口のりこ)は美人姉妹といわれる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美(内田慈)は優等生の長女と比べられてきたせいで自分の能力を発揮できなかったと心の底で恨んでいる。そんな二人を冷めた目で観察する三女・清美(古川琴音)。三姉妹に共通しているのは、「母親みたいな人生を送りたくない」ということ。
母親の誕生日をお祝いしようと、三姉妹は夕食の席で花やケーキを準備していた。母親へのプレゼントとして長女の弥生は高価なストールを、次女の愛美は得意の歌を用意し、三女・清美は姉たちにも内緒にしていた彼氏・タカヒロ(青山フォール勝ち)との結婚をサプライズで発表すべくタカヒロ本人を紹介するつもりだったが――。(公式サイトより)
原作・脚本:ペヤンヌマキ
監督・脚色:橋口亮輔
撮影:上野彰吾
照明:赤津淳一
美術:仲前智治
録音:中村雅光
整音:小川武
編集:宮島竜治
音楽:平井真美子
出演:江口のりこ、内田慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)
2024年/日本/106分
© 2024 松竹ブロードキャスティング
上映②の後に橋口亮輔 監督を迎えてトークを行います。
1962年生まれ、長崎県出身。92年、初の劇場公開映画『二十才の微熱』が劇場記録を塗り替える大ヒットを記録。2作目となる『渚のシンドバッド』(95年)はロッテルダム国際映画祭グランプリ、ダンケルク国際映画祭グランプリ、トリノ・ゲイ&レズビアン映画祭グランプリなど数々の賞に輝き、国内でも毎日映画コンクール脚本賞を受賞。3作目の『ハッシュ』(2002年)は第54回カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、世界69カ国以上の国で公開された。文化庁優秀映画大賞はじめ数々の賞を受賞。『ハッシュ』から6年ぶりの新作となった4作目の『ぐるりのこと。』(08年)は、何があっても離れない夫婦の10年を描いて「橋口亮輔の新境地」と各界から絶賛を浴び、報知映画賞最優秀監督賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞(木村多江)、ブルーリボン賞最優秀新人賞(リリー・フランキー)など数多くの賞を受賞した。13年、62分の中編『ゼンタイ』を発表。『ぐるりのこと。』以来7年ぶりの長編となった『恋人たち』(15年)は、第89回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第70回毎日映画コンクール日本映画大賞、第58回ブルーリボン賞最優秀監督賞などなど、15年の日本映画を代表する名作として数多くの映画賞を受賞した。『お母さんが一緒』は、『恋人たち』以来9年ぶりの長編となる。
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