タンゴと旅を通して
ユーモラスで人への愛に満ちあふれた音楽ドキュメンタリー
『白夜のタンゴ』は、フィンランド・アルゼンチンなど各国でドキュメンタリー映像を手掛けてきたヴィヴィアン・ブルーメンシェイン監督による長編ドキュメンタリー映画です。
主人公は3人のアルゼンチンタンゴミュージシャン。世界中の多くの人が思っているように、タンゴはアルゼンチンで生まれたものだと信じ情熱を注ぐ彼らですが、フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキをはじめフィンランド人がその意見に異を唱えているのを知り、その真相を確かめるべく、フィンランドへ旅立ちます。未知の世界に戸惑いながらも、フィンランドの森や湖、輝くような白夜、そして、集会場でゆったりなリズムのタンゴを踊る人々との交流、ご当地ミュージシャンとのセッションを重ねながら、3人はフィンランドに魅了されていきます。
主演はワルテル"チーノ"ラボルテをはじめ現役のミュージシャン。名タンゴ歌手レイヨ・タイバレとの共演、またフィンランドの映画監督アキ・カウリスマキが出演しているのもみどころです。
タンゴ発祥の真相について、いくつかの文献をひも解いてみると、まだ明らかでない点も多いですが、ヨーロッパでのカップルダンスが発祥で、移民によってアルゼンチンで新たなタンゴとして作られた説が有力とのこと。タンゴと聞いてイメージするもの…アルゼンチン、激しく情熱的なダンス、アコーディオン、バンドネオンetc…。日本人にとっては、特別なものに思いがちだけど、実はカップルが心を通わせながらゆったりと踊るダンス。人々が心の中に秘めた、ピュアな気持ちがタンゴには込められています。それは2つの異なる地、南米アルゼンチンと北欧フィンランドでも変わらない。異なる人々が混じり合うユーモラスで心なごむ作品です。
★第40回 ヴュルツブルク国際映画祭 (ドイツ)最優秀ドキュメンタリー賞受賞★
2013年 ドイツ、フィンランド、アルゼンチン/カラー/83分
原題:Mittsommernachtstango
監督:ヴィヴィアン・ブルーメンシェイン 編集:オリ・ヴァイス
出演:ワルテル"チーノ"ラボルテ、ディエゴ"ディピ"クイッコ
パブロ・グレコ、アキ・カウリスマキ
配給:トレノバ
映像作家、ドキュメンタリー映画監督。2007年長編ドキュメンタリー映画『Dance for All』でデビュー。ケープタウン黒人居住区にあるダンス教室と若い黒人ダンサーを追った同作品は数々の賞を受賞し、高い評価を得た。これまでに南アフリカ・インド・スイス・ドイツ・フィンランド・アルゼンチンなどの様々な国で、異なるテーマ作品を作っている。本作品は長編ドキュメンタリー映画監督4作品目となる。
東京・三多摩地域で活動する三多摩アコーディオン連絡会所属の教室やサークルのアマチュアアコーディオングループ。公共施設の主催事業の推薦を受けるブラスやアコーディオン各団体とのコラボが特徴。2010年に始まった活動は今年で6年目を迎える。この間、アコーディオンとブラス「風のアンサンブル」として毎年活動し、ヴィータマンスリーコンサート(ヴィータホール2011年)、アイネ・クライネ・コンチェルト(パルテノン多摩2012年)などを成功させる。また東日本大震災復興支援のため2012年より気仙沼の現地に出向き、2014年は大船渡でコンサートを開催。年間を通じてイベント出演をコラボで展開している。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分