5月4日(水・祝)追記
広瀬奈々子監督は体調不良のためトーク登壇がキャンセルとなりました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から下記のとおり来場者の皆様の安全や利便性に配慮する方針です。ご理解とご協力をお願いいたします。
たとえば、本屋で平積みになった新刊本を手に取るとき。それも必ずしも自分のお気に入りの作家のものではない本にふれるとき。あなたを「動かしている」ものは何だろう。それは本の装幀かもしれない。
菊地信義。空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら1万5千冊以上もの本を手掛け、40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた稀代の装幀家です。本作は、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して“本をつくること”を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。
監督は、是枝裕和・西川美和率いる映像クリエイター集団「分福」に籍を置き、『夜明け』で鮮烈なデビューを果たした新鋭・広瀬奈々子。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至る工程までを丁寧に綴り、ものづくりの原点を探ります。
本を取り巻く環境が急速な変化を遂げ、価値観が塗り替えられていく現代。「読者が欲しくなる本」をこしらえ続ける菊地の創作の秘密を紐解き、本をつくるひとびとの情熱と知恵を追いかけたこの映画は、本という表現の可能性をあらたに発見する冒険と言えるでしょう。
2019年/日本/94 分
監督・編集・撮影: 広瀬奈々子
出演: 菊地信義、水戸部功、古井由吉
音楽: biobiopatata
エンディング曲: 鈴木常吉
製作: バンダイナムコアーツ、AOI Pro.、マジックアワー、 エネット、分福
企画・制作: 分福
配給・宣伝: マジックアワー
©2019『つつんで、ひらいて』製作委員会
第2回上映後に、広瀬奈々子監督、杉本真維子さん(詩人)をお迎えし、ゲストトークを開催します。
5月4日(水・祝)追記
広瀬奈々子監督は体調不良のためトーク登壇がキャンセルとなりました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
1987年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、2011年より制作集団分福に所属。是枝裕和監督、西川美和監督のもとで監督助手を務め、『そして父になる』『ゴーイング・マイ・ホーム』『海街diary』『海よりもまだ深く』『永い言い訳』に参加。2019年、劇映画『夜明け』で映画監督デビューを果たした。
1973年、長野県生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。2002年に第40回現代詩手帖賞受賞。詩集に『袖口の動物』(第58回H氏賞、第13回信毎選賞、思潮社、2007年)、『つつんで、ひらいて』にも登場する『裾花』(第45回高見順賞、思潮社、2014年)などがある。2020年6月に刊行されたエッセイ集『三日間の石』では菊地信義氏が初めてドイツ装を手掛けた。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分