少子化が進むいっぽうで大きな社会問題になっている待機児童。国と自治体にとって喫緊の課題ですが、認可夜間保育園の数は全国で約80。夜間に子どもを預けてまで働く親と夜間保育園への偏見や批判も多くあります。だからいま、いっしょに考えてみませんか?
新宿歌舞伎町に隣接する大久保で24時間保育を行う「エイビイシイ保育園」では、完全オーガニックの給食による食育や多動的な子どもたちへの療育プログラム、卒園後の学童保育など、独自の試行錯誤をつづけていました。さらに北海道、新潟、沖縄の保育現場を取材しました。
監督は『ただいま それぞれの居場所』で介護福祉現場のいまを鮮やかに描いた大宮浩一。さまざまな事情で子どもを預ける親や保育士たちの葛藤やよろこび。すくすくと育つ子どもたちの笑顔や寝顔や泣き顔…。知られざる夜間保育の現場から、家族のありかた、働きかた、いま私たちが暮らしているこの社会のかたちを照らします。
2017年 / 111分 / 16:9 / 日本 / ドキュメンタリー
監督:大宮浩一
企画:片野清美
プロデューサー:片野仁志 / 木下繁貴 / 大宮浩一
監督補:田中圭
撮影:遠山慎二 / 前田大和
編集:辻井潔
音響デザイン:石垣哲
ナレーター:石川宗孝
Vocal:井塔由梨(Corriedale)
制作協力:帯広市 / 内閣府 / 全国夜間保育園連盟
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
製作:社会福祉法人 杉の子会 / 大宮映像製作所 / 東風
配給:東風
第2回上映後に大宮浩一 監督、西川正 氏、篠崎裕子 氏、近藤直恵 氏によるスペシャルトークを実施します。
1958年生まれ。映画監督、企画、プロデューサー。日本大学芸術学部映画学科在学中より映像制作に参加。『ゆきゆきて、神軍』(87/原一男監督)等で助監督を務める。93年、有限会社大宮映像製作所を設立。主な企画・プロデュース作品に『よいお年を』(96/宮崎政記監督)、『JUNK FOOD』(98/山本政志監督)、『DOGS』(99/長崎俊一監督)、『青葉のころ よいお年を2』(99/宮崎政記監督)、『踊る男 大蔵村』(99/鈴木敏明監督)等。2010年、『ただいま それぞれの居場所』を企画・製作・監督。同作は介護保険制度導入から10年を経た介護福祉の実状と自らの理想とする介護を実現するため施設・事業所を立ち上げた若い介護スタッフたちの取り組みを描き、平成22年度文化庁映画賞<文化記録映画大賞>を受賞。同年、若い介護スタッフたちが主催したトークライブと彼らの日常を記録した『9月11日』を企画・製作・監督。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011〈ニュー・ドックス・ジャパン〉で上映される。11年、東日本大震災で津波の被害を受けた土地の風景とそこで出逢った人々の声を記録した『無常素描』を企画・製作・監督。震災後に制作されたドキュメンタリー映画としてもっとも早く同年6月に劇場公開。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011〈ともにある Cinema with Us〉他、ニューヨーク、パリ、ロンドンなど国内外で上映される。12年、介護やケアの現場で人生最期の瞬間に立ち会う介護スタッフたちの葛藤や家族の想いを見つめた『季節、めぐり それぞれの居場所』を企画・製作・監督。第36回山路ふみ子映画賞〈山路ふみ子福祉賞〉を受賞。13年、日本のフラメンコの先駆者であり世界的トップダンサーである長嶺ヤス子の現在を活写した『長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ』を企画・製作・監督。14年、ベトナム戦争従軍取材などで知られる報道カメラマンの石川文洋の青年期と現在を描いた『石川文洋を旅する』を企画・製作・監督。SIGNIS JAPAN(カトリックメディア協議会)による〈シグニス平和賞〉を受賞。
コミュニティワーカー、特定非営利活動法人ハンズオン埼玉理事。著書に「遊びの生まれる場所」
特定非営利活動法人どんぐりパン理事長の傍ら子ども食堂なども展開
社会福祉法人至愛協会かしのき保育園保育士(保育歴30年)
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分