第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM

第10回TAMA映画賞

明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰します。

選考対象
2017年10月から2018年9月に一般劇場で公開された作品及び監督・キャスト・スタッフ
選考方法
TAMA映画フォーラム実行委員(市民ボランティア)の合議により選考
過去受賞一覧
TAMA映画賞受賞一覧

最優秀作品賞

本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰

『万引き家族』
是枝裕和監督及びスタッフ・キャスト一同


人は寄り添わなければ生きていけない。血がつながっていてもいなくても、いがみあうこともあれば無償の愛を注ぐこともある。この作品は当たり前と思っているその集合体がどのような結びつきなのか、改めて観客に問いかけ、胸に迫る。

『寝ても覚めても』
濱口竜介監督及びスタッフ・キャスト一同


「人は人のどこに惹かれ、愛する気持ちが生まれるのか」。この哲学的なテーマを本能の赴くままの行動が引き起こす乱反射から炙り出し、理性の影に潜む愛の奥深さを観客に味わわせた。

特別賞

映画ファンを魅了した事象に対し表彰

1日の暮らしから「画家・熊谷守一」の豊かな世界を描き出した『モリのいる場所』に対して
沖田修一監督及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同

沖田修一監督ご登壇

熊谷守一夫妻のお互いの深い理解と愛情に裏打ちされた労わりあう姿や、草木が生い茂り、多様な生き物たちが生息する庭で飽くことなく過ごすモリの佇まいが、ほっこりとした感動をもたらしてくれた。

面白い映画を観てもらいたいとの熱意と工夫が大きなムーヴメントを起こし、自主映画界に勇気を与えた『カメラを止めるな!』の快挙に対して
上田慎一郎監督及びスタッフ・キャスト一同

市橋浩治プロデューサー・
真魚氏・
しゅはまはるみ氏・
長屋和彰氏・
細井学氏・
市原洋氏・
山﨑俊太郎氏・
大沢真一郎氏・
竹原芳子氏・
浅森咲希奈氏・
吉田美紀氏・
山口友和氏 
ご登壇

めくるめく仕掛けによる映画の楽しさと手作り感溢れる上田監督・スタッフ・キャストの疾走感が観客にも感染し、映画界だけでなく多くの人を巻き込むムーヴメントを起こしている。

最優秀男優賞

本年度最も心に残った男優を表彰

東出昌大

『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』
11/18 特集プログラムでご登壇

二役を演じた『寝ても覚めても』をはじめ、静から動まで役柄を幅広く演じ、躍動的でありながら温もりをも感じさせた。それは東出昌大の人間的魅力が画面ににじみ出て、役者・東出昌大のアイデンティティを確立させたようにも思えた。

松坂桃李

『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』
ご登壇

作品ごとにまったく異なる境遇に生きる若者の姿をほとばしる情熱で息衝かせた迫真の演技は観客を魅了した。役を生き、役と共に成熟へと向かう姿は観客の心を掴んで離さない。

最優秀女優賞

本年度最も心に残った女優を表彰

安藤サクラ

『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』

『万引き家族』において、信代という女性のこれまで生きてきた時間が体温ごと伝わってくるような迫真の演技は、架空の人物と思えないほど、観終わった後の観客の心に確かな実在感を残した。

松岡茉優

『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』
ご登壇

『勝手にふるえてろ』において、稀にみるこじらせ型のヒロインに血を通わせ、強いシンパシーと共に観客の心をふるわせるバイタリティ溢れる女優は松岡茉優以外に考えられない。

最優秀新進監督賞

本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰

今泉力哉

『パンとバスと2度目のハツコイ』
ご登壇

ままならない人生や、行き場のない想いや、孤独も引き受けて自分の足で歩いていく人たちの姿が清々しく、平凡な日常のなかにも存在する美しさや尊さに気付かせてくれる。

三宅唱

『きみの鳥はうたえる』
ご登壇

いつか終わってしまう青春を抱きしめるような男女3人のささやかなやりとりは愛おしく、柔らかな光に包まれた函館の街を歩き、音楽に身をまかせ夜を越えていく様は幸福感に溢れている。

最優秀新進男優賞

本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰

吉村界人

『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』
ご登壇

『悪魔』をはじめ劇中で発せられる言葉にならない叫びは痛みを伴い、真に迫る姿は観る者の心を強く揺さぶった。また、『モリのいる場所』では小さくも豊かな日常の出来事に好奇心を募らせていく様を表現し、モリとその世界に心惹かれる体験を観客と共有した。

吉沢亮

『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』
ご登壇(予定)

多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした。繊細で深みのある佇まいは、まだ見ぬ新たな表現を期待させる。

最優秀新進女優賞

本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰

深川麻衣

『パンとバスと2度目のハツコイ』
ご登壇

淡々とした日々の生活のなかでひとりで生きる時間を尊ぶ姿を身に備わった奥ゆかしさで表し、役に融和した。孤独に包まれ佇んでいる様に表情・しぐさ・声色で繊細な表現を加え、作品に温もりを与えた。

伊藤沙莉

『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』
ご登壇

悩み、寄り添い、実直に物言う姿は、小さな日常にある誰しも思いあたる一面を気づかせてくれた。周りの俳優と化学反応を起こしながら自在に作品に溶け込み、「伊藤沙莉」ならではのキャラクター造形により作品に奥行きを与えている。

※ご登壇の記載がない受賞者は調整中です。