第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-3】メロディがつなぐ過去と未来

11/26[日] ヴィータホール

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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ハローグッバイ

  • 2016年/Sony Music Artists Inc.製作/アンプラグド配給/80分
  • 監督=菊地健雄
  • プロデューサー=平林勉
  • 企画・プロデュース=内田わか
  • 脚本=加藤綾子
  • 撮影=佐々木靖之
  • 美術=安藤真人
  • 音楽・主題曲=渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)
  • 編集=山崎梓
  • 出演=萩原みのり、久保田紗友、もたいまさこ、渡辺シュンスケ、渡辺真起子、小笠原海(超特急)、岡本夏美、池田良、川瀬陽太、木野花

ストーリー

友達に囲まれ目立つ存在のはづき(萩原)と、一人ぼっちで優等生の葵(久保田)、高校2年生である彼女たちの夏の物語。クラスメイトだが友達ではない正反対の2人は、それぞれ誰にも言えない秘密を抱えている。

2人はある日、認知症のおばあさん(もたい)と出会う。あるメロディを口ずさむおばあさんが初恋の人へ宛てたラブレターを大切に持っていることを知った2人は、それを渡すため、おばあさんの初恋の人を一緒に探そうとする。

コメント

“友達ってなんですか?”

鑑賞後、ビジュアルに書かれたこの言葉を見たとき、心臓がぎゅっとなった。友達ってなんだろう、と考えたことのある人は多いと思う。女の子の、特に思春期の頃の友情は、とても不安定で危うい。ふとしたきっかけや小さな綻びが取り返しのつかないことに変化していく。

そんな世界を生きる高校生があるおばあさんと出会ったことで、物語は動き出す。普通であれば関わらないであろう人との出会いによって、相容れなかった人との間に確かな何かが芽生えていく過程が丁寧に描かれている。最後、“ハローグッバイ”の意味に胸が熱くなるだろう。

全編を通して色や音楽がとても美しく、目も耳も感覚が研ぎ澄まされていくような感覚に陥る。主演2人の瑞々しい演技もベテラン勢の重みある演技も素晴らしい。ずっとずっと彼女たちを観ていたいと思った。(志)

PARKS パークス

  • 2017年/本田プロモーションBAUS 製作/boid 配給/118分
  • 監督・脚本・編集=瀬田なつき
  • 企画=本田拓夫
  • ゼネラルプロデューサー=樋口泰人
  • プロデューサー=松田広子
  • 撮影=佐々木靖之
  • 美術=安宅紀史
  • 音楽監修=トクマルシューゴ
  • 出演=橋本愛、永野芽郁、染谷将太、石橋静河、森岡龍、佐野史郎、柾木玲弥、長尾寧音、麻田浩

ストーリー

吉祥寺・井の頭公園そばに住む大学生・純(橋本)のもとに、見知らぬ高校生・ハル(永野)が昔のアパートの写真を頼りに訪ねてくる。ハルは亡き父・晋平(森岡)の思い出を探しに吉祥寺にやってきたのだという。興味を持った純はハルとともに晋平の過去の痕跡を探しはじめ、晋平が歌を録音したオープンリールのテープを見つける。

コメント

どこからか歌声が聞こえてきたり、ベンチに座る恋人たちを横目で見たり、公園に訪れては無意識に触れ合うことになる名前も知らぬ来園者たち。本作『PARKS パークス』では、今年2017年に開園100周年を迎えた井の頭公園を舞台に、昨日も今日もそして明日も生まれ続ける名前も知らぬ人々たちの触れ合いと、そこから生まれるイメージの飛躍を映画の魔法が描き出す。

50年前に作られた途切れたメロディに出会った若者3人が、曲の続きを作るために試行錯誤する過程が魅力的だ。彼らが何かを探し求めて公園中を走り回る姿には「今」が輝き、また、曲の作られた当時の知らない誰かのことを想像することで忘れられていた「過去」が鮮やかに映える。きらめくそれぞれの瞬間が並走しては、一つの公園において、過去・現在・そして未来を過ごす人々の日々の記憶や予感が時を越えて遍在していることに気付かされる。

さて、始まりと終わりを持ちながら、繰り返し歌われることで響き続けるメロディ。メロディの続きはどのように生まれたのか、是非映画を観て確かめてほしい。(宮)

ゲスト紹介

菊地 健雄

Kikuchi Takeo

1978年生まれ、栃木県出身。映画美学校在籍中に瀬々敬久監督に誘われ助監督となり、『ヘヴンズ ストーリー』(2010年)、『舟を編む』(13年)、『岸辺の旅』(15年)などに参加。長編映画初監督作品『ディアーディアー』(15年)は、第39回モントリオール世界映画祭に正式出品され、第16回ニッポン・コネクションにてニッポン・ヴィジョンズ審査員賞を受賞。本年は受賞作『ハローグッバイ』、『望郷』を公開、二宮健監督『MATSUMOTO TRIBE』に本人役で出演した。瀬田なつき監督と演出を手掛けた連続ドラマ「東京アリス」がAmazonプライム・ビデオにて好評配信中。

瀬田 なつき

Seta Natsuki

1979年生まれ、大阪府出身。横浜国立大学大学院環境情報学府を経て、東京芸術大学大学院映像研究科在学中、黒沢清・北野武教授のもと修了制作『彼方からの手紙』(2008年)を監督。『あとのまつり』(09年)などを監督後、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11年)で商業映画監督デビュー。同作は東京、ニューヨーク、パリ、台北など国内外の映画祭で上映された。本年4月に東京・吉祥寺の井の頭恩賜公園の開園100周年を記念して同地を舞台とした青春音楽映画『PARKS パークス』が公開された。

萩原 みのり 氏

Hagiwara Minori

1997年生まれ、愛知県出身。2013年ドラマ「放課後グルーブ」で女優デビュー。同年、『ルームメイト』で映画初出演を果たす。以降、「表参道高校合唱部!」(15年)で注目を集め、映画では『神さまのいう通り』(14年)、『何者』(16年)、『昼顔』『心が叫びたがってるんだ。』(共に17年)など。『ハローグッバイ』(17年)では初主演を果たし、ドラマ・映画で幅広い役柄に挑戦し続けている。

久保田 紗友 氏

Kubota Sayu

2000年生まれ 北海道出身。13年ドラマ「神様のイタズラ」、「三人のクボタサユ」共に主演で出演。15 年~ 16 年NTTドコモ「iPhone・iPad」のCM に出演し、抜群の存在感で注目を集める。17年NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、日本テレビ「過保護のカホコ」に出演するなど、今後も期待される新人女優。第11代早稲田塾ガールでもあり、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー「アキュビューR」のCM にも出演。

橋本 愛 氏

Hashimoto Ai

2010年映画「告白」で注目を集める。2012年映画「桐島、部活やめるってよ」などで、第86回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。その後の出演作には、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK)、映画「リトル・フォレスト 二部作」、「残穢-住んではいけない部屋-」、「シェル・コレクター」、「バースデーカード」など。2017年には、「PARKS パークス」、「美しい星」に出演。

プログラム一覧

11/18[土] パルテノン多摩大ホール
授賞式
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ハービー・山口氏(写真家、エッセイスト)
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ファミリー・デー・スペシャル・イベント
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
松居大悟監督、志磨遼平氏(ミュージシャン) 司会:門間雄介氏(編集者、ライター)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
高杉真宙氏、小林啓一監督 司会:くれい響氏(映画評論家)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/18[土] ベルブホール
相澤虎之助氏(空族)、廣瀬純氏(映画批評家)
11/19[日] ベルブホール
小柳帝氏(ライター、編集者、翻訳者、フランス語講師)
11/19[日] ベルブホール
ジャッキー・エヴラール氏(「コテクール」ディレクター)、パスカル・セルヴォ監督
11/21[火] ベルブホール
11/21[火] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/23[祝・木] ベルブホール
団地団:大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
11/23[祝・木] ベルブホール
西山真来氏、鎌田英幸氏、佐伯美波氏、川瀬陽太氏(予定)
やまだないと氏(漫画家)、虹釜太郎氏(音楽、音響)、尾上史高氏(脚本家)、井戸剛プロデューサー
11/24[金] ベルブホール
11/24[金] ベルブホール
11/25[土] ベルブホール
ホンマタカシ氏(写真家、映画監督)、タカザワケンジ氏(写真評論家、ライター)
11/25[土] ベルブホール
11/26[日] ベルブホール
酒井充子監督
11/26[日] ベルブホール
鍵和田啓介氏(ライター)、青柳文子氏(モデル・女優)
11/25[土] ヴィータホール
石塚慶生プロデューサー、入江悠監督
授賞式
11/26[日] ヴィータホール
島尾伸三氏(写真家、作家)、しまおまほ氏(エッセイスト)、越川道夫監督
11/26[日] ヴィータホール
菊地健雄監督、萩原みのり氏、久保田紗友氏、瀬田なつき監督
瀬田なつき監督、橋本愛氏、菊地健雄監督