第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM
早逝した伝説的な俳優・松田優作の主演映画である遊戯シリーズ公開から40周年を記念し、第1作『最も危険な遊戯』(78)と第2作『殺人遊戯』(78)の35mmフィルム上映、及び、村川透監督のトークを開催。松田優作の熱狂的なファンが集まり、また、村川監督が地元振興のために設立した多目的ホール『アクトザールM』の関係者が山形より応援に駆けつけ、上映後には拍手が沸き起こる熱気の込もった上映会となりました。
村川監督もご自分の作品をご覧になった後、ご登壇されました。予算3千万円という低予算で様々な制約がある中、いかに知恵を働かせて創造するのか、また、自由な撮影現場を作りだし役者やスタッフをどうノセていくのか、熱く語っていただきました。『最も危険な遊戯』の長回しの撮影のアイデア、それを実現させる仙元誠三キャメラマンや撮影スタッフ、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る松田優作の素晴らしいアクションと演技、多くの映画人の熱い想いが注ぎ込まれた作品であることを実感したトークでした。
ファンとの質疑応答の中で、「2019年は監督村川透・主演松田優作の『蘇える金狼』の公開から40周年ということでイベントがあれば来ていただけますか」と質問があり、村川監督は「呼ばれればどこへでも行きます」と力強く仰っていました。
遊戯シリーズ全作品のポスター、『殺人遊戯』特集のキネマ旬報、『最も危険な遊戯』短縮版VHS等が展示された会場で、上映後にファンからの要望に応えてサイン会を行い、村川監督はファン一人一人とコミュニケーションされていました。遊戯シリーズのファン、松田優作ファン、村川監督ファンにとって、忘れることができない上映会になったと思います。