第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM
2003年10月10日、衆議院解散の日に民主党から初出馬する小川淳也にカメラを向け始めた。選挙・政党・権力に翻弄されながら、国民のためには誰にも負けないという自信を誇り高く上げ、無私で丸腰の姿を捉えた17年間のドキュメンタリー。
小川淳也という政治家ではなく愛の奉仕者として観て欲しい。我々は日本国民として政治家の掲げた公約の下を生き抜いている。苦しい世の風に吹かれ、突っ込まれ叩かれる。人間だけが持つ崇高な生き方は何処へ行ったのか。この小川淳也の姿は失われた人のために生きる姿そのものだと感じている。尽くすその誠実さを偽善者として疑うか救世主として信じるか。貴方の白き心で定めて欲しい。(凛)
1969年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学卒業後、フジテレビに入社。99年フリーに。「情熱大陸」、「課外授業ようこそ先輩」などを演出。2007年、『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』を監督し、第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞を受賞した。09年、映像製作会社ネツゲンを設立。16年、映画『園子温という生きもの』を監督。『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18年)などプロデュースも手がけている。
1972年生まれ、福岡県出身。博士(経済学)。慶應義塾大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程。日本銀行金融研究所に勤務。その後、横浜国立大学などを経て、現職。経済に関してなどの多数の著書があり、著書「経済の時代の終焉」(岩波書店)では大佛次郎論壇賞受賞。総務省、全国知事会等の各種委員のほか、小田原市生活保護行政のあり方検討会座長、毎日新聞時論フォーラム委員などを歴任。2016年慶應義塾賞受賞。