第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラムレポート

【C-4】南米音楽の二人の巨匠

11/24[日]ベルブホール
  • 15:00-16:34
    ピアソラ 永遠のリベルタンゴ
  • 16:45-18:36
    ジョアン・ジルベルトを探して
  • 18:40-19:20
    トーク
    ゲスト:中原仁氏(音楽プロデューサー)

アルゼンチンタンゴの革命者、アストル・ピアソラ、ブラジルのボサノバ音楽の創始者ジョアン・ジルベルト。この二人の巨匠が作り出した音楽は、南米のみならず、世界中にその音楽を愛好する人々がいます。その魅力の最高の語り部として、音楽プロデューサーの中原仁氏をお迎えしてのトークが行われました。当日は、中原氏が保有する貴重な映像と温かな語りにより南米音楽を楽しむ心地よい空間となりました。

まず最初に、ピアソラの生い立ちから語られました。その後、彼の音楽に深い影響を与えた女性作曲家のナディア・ブーランジェとの出会いについて。当時、タンゴの作曲家であることを秘密にしていたピアソラは、彼女に、タンゴの作曲にこそ自分のオリジナリティがあり、その道を究めることを勧められたそうです。「伝統的なタンゴの破壊者」とまで言われることになったピアソラの革新的な「聴くためタンゴ」の原点がここにあったと言えます。彼の作品は、タンゴのカテゴリーを超えて、クラシック音楽の作品として評価を受けるようになりました。チェロ奏者のヨーヨー・マがピアソラのアルバムを出すなど支持されるようになったとのことです。来日公演にも、足を運んだ中原氏が、最初にピアソラに興味を持つきっかけとなった代表曲の『リベルタンゴ』の音源を聴かせてもらいました。

続いて、中原氏が字幕監修をした『ジョアン・ジルベルトを探して』について。中原氏によれば、ジョアンが作った「ボサノバ」は、その音楽のスタイルのベースにあるのは、実はブラジル音楽の「サンバ」だそうです。「サンバ」のリズムをギターで弾き、洗練されたハーモニーをのせて、ささやくようなボーカルスタイルで歌ったところに「ボサノバ」の新しさがあったといえるとのことです。「ボサノバ」が世界中に広がった一つの要素として、当時の新進気鋭の作曲家・編曲家アントニオ・カルロス・ジョビン、「イパネマの娘」の作詞家ヴィニシウス・チ・モライス、「ゲッツ/ジルベルト」のジャズミュージシャン、スタン・ゲッツとの出会いが大きかったとのこと。

そして、最後には、中原氏が所有する貴重なジョアンとジョビンのライブ映像を披露していただきました。名曲「イパネマの娘」が流れると、会場にも親密な空気に満たされました。

リンク:

レポート一覧

【A-1】
第11回TAMA映画賞授賞式
長いお別れ
授賞式
嵐電
【B-2】
スクリーンに映える魅惑の役者 成田凌
さよならくちびる
トーク:
成田凌氏、今泉力哉監督、木村和平氏
愛がなんだ
【B-4】
映画界のミューズ 女優・前田敦子
Seventh Code
旅のおわり世界のはじまり
トーク:
前田敦子氏、黒沢清監督
【B-5】
日本のジャーナリズムを考える2019
記者たち ~衝撃と畏怖の真実~
新聞記者
トーク:
河村光庸プロデューサー、松崎健夫氏
【B-6】
暗闇の中の光 ―山戸結希監督特集―
溺れるナイフ
ホットギミック ガールミーツボーイ
トーク:
山戸結希監督、志磨遼平氏
【B-8】
あふれる映画愛 井浦新特集
こはく
嵐電
トーク:
鈴木卓爾監督、あがた森魚氏
【C-2】
笑って泣けて考える ~進化するインド映画~
ヒンディー・ミディアム
トーク:
アンジャリ<八尋美樹>氏
シークレット・スーパースター
【C-4】
南米音楽の二人の巨匠
ピアソラ 永遠のリベルタンゴ
ジョアン・ジルベルトを探して
トーク:
中原仁氏
【C-9】
万歳!ここは愛の道
万歳!ここは愛の道
トーク:
石井達也監督、根矢涼香氏、松崎健夫氏
【C-12】
福島の声を聴く
福島は語る
トーク&ミニライブ:
寺尾紗穂氏
【C-13】
松田優作生誕70周年
トーク:
丸山昇一氏
処刑遊戯
野獣死すべし
【C-15】
団地団、TAMAに参上2019
団地 七つの大罪
トーク:
団地団(大山 顕氏、佐藤 大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏)
【D-2】
逆輸入型新進気鋭監督 長久允×奥山大史
Tokyo 2001/10/21 22:32-22:41
そうして私たちはプールに金魚を、
僕はイエス様が嫌い
WE ARE LITTLE ZOMBIES(ウィーアーリトルゾンビーズ)
トーク:
長久允監督、奥山大史監督
【D-3】
魔法少年☆ワイルドバージン 先行プレビュー
魔法少年☆ワイルドバージン
トーク:
宇賀那健一監督、山口明氏