第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM
映画『ディストラクション・ベイビーズ』と『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の楽曲を担当し、今年の映画界を賑わせた【向井秀徳】特集企画。オンラインでの前売は完売で、朝から整理券の列も。映画2作品の上映、向井秀徳さん、真利子哲也監督、ライターの森直人さんのトーク、そしてミニライブ(何と5曲も!)の向井秀徳さんが繋いだ2作品を軸に、映画と音楽の魅力を存分に堪能出来るプログラムでした。
満席で熱気溢れる場内で、初っぱなから今年一番の衝撃作『ディストラクション・ベイビーズ』の上映。観賞後は迸る感情と、ヒリヒリとした衝撃を受けたまま、トークを開始。ビールを片手にステージに向井さんが登場すると、ライブハウスのような歓声があがりました。
真利子監督と向井さんの出会い、「約束」という楽曲の名前の由来、真利子監督と宮藤監督とセッションをするようにそれぞれの楽曲を作り上げていく面白さ、好きな映画音楽の話(ちなみに、向井さんの好きな映画音楽は黒木和雄監督の『竜馬暗殺』とのこと!是非観ましょう!)、映画の中にある音楽の持つ影響などなど。
そして、トークの最後には、お客様からのQ&Aから広がった向井さんの作り出す楽曲のお話に。喜怒哀楽の隙間にある言葉にならないような曖昧な感情から作り出されるという向井さんの言葉には、きっとみなさん「ハッ」としたはずです。
その後の弾き語りミニライブも、「サカナ」→「感覚的にNG」→「約束」→「天国」→「はあとぶれいく」の流れで、なんとなんと5曲も演奏!!!ステージ上にセッティングしてあったギターを手にし、客席が暗くなり、スポットライトが光った瞬間・・・一気に鳥肌が。
熱く盛り上がったライブの後は、宮藤官九郎監督作、長瀬智也&神木隆之介共演で描かれた奇想天外地獄ロックコメディ『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』を上映。作中で流れる「天国」という楽曲が、更にグッと響いた事と思います。
少々長丁場なプログラムでしたが、SNSやアンケートで「面白かった!」「痺れた!」などたくさんの嬉しいご感想も頂き、また是非映画×音楽(ライブ付き)の体感出来るプログラムを企画したいなと強く思いました。