第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM
一本目に上映した『無伴奏』の矢崎仁司監督、脚本の武田知愛さんにご登壇いただきました。
3.11前から始まっていた企画は、仙台での撮影が難しかったことから一時ストップ。2016年にようやく公開を迎えました。
矢崎監督と武田さんは、矢崎監督のワークショップに武田さんが参加していたことで出会い、そこから何作もタッグを組むようになったとか。矢崎監督曰く「タフな脚本家」という武田さん。240枚のシナリオを半分に削り、そこからさらに削りながら再考したりと、どれだけ大変であっても安心して任せられたとのこと。
本作は俳優がみなさん素晴らしい。成海さんの現代では聞かない言い回し、池松さんの映画全体を見渡しながら演技されているところ・・・。
矢崎監督の本作の反省点は、長い演技ができる俳優さんが揃っていたのに、狭い部屋のシーンが多くカット割りが多くなってしまったことだそうだ。
武田さんは本作は特に書いた言葉が動きだす喜びを感じたという。見学に行った竹やぶ中でのシーンは、素晴らしい演技を目の当たりにし忘れられない光景になったとお話しされました。
お二人の信頼関係と、本作の製作秘話を存分に聞くことができました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。