第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM
「映画は語ればもっと面白い」を合言葉に2012年から始まった映画&トーク企画「映画を語ろう」が今回は映画と酒の小雑誌「映画横丁」とコラボレーションしました。その名も「映画を横丁で語ろう」。ゲストは全員女性という初めての試み。女優の渡辺真起子さん、監督の安川有果さん、そして映画横丁編集人の月永理絵さんという各分野で活躍する方々をお迎えしました。
テーマ作品『ヤング・アダルト・ニューヨーク』はまだまだ若いつもりの40代夫婦がクリエイティブな20代カップルと出会って刺激を受けるが実は……という予想外の展開が待ち受けるビターなコメディ。上映後トークでは世代論や共感した部分、絶妙なキャスティングについてなど話題にあがりました。
20代のしたたかな若者にも共感しきれないが迷える40代のリアルな感情もまだ味わっていない30代の安川さん月永さんに対して、まさに映画のような時期を経験したという渡辺さんはいかにしてそれを乗り越えたかを説得力のある言葉で語り、会場中の共感を呼んでいました。結局は「自分自身の問題!」それに尽きるようです。
そこから世代の話に留まらず、9.11以降のアメリカ映画の変化や成果主義に縛られない生き方についてなど興味深いテーマが展開し時間が足りないくらいでした。3人それぞれの視点と語り口で映画の見え方も大きく広がったように思います。
その後番外編として近隣のお店に移動し、お客様を交えてのおしゃべり会も開催しました。映画をきっかけに様々な出会いが生まれ、世界が広がる幸せな時間でした。