第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM
本プログラムではタイトルどおりバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンの特集として、ドキュメンタリー作品『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』と特別映像2本立て「リハーサル プロジェクト・ポルーニン」、「東京藝術大学・奏楽堂ライブプレミアイベント」を上映しました。
上映後には「リハーサル プロジェクト・ポルーニン」にも登場し、今年3月にロンドンで開催されたポルーニン自身によるプロデュース公演「プロジェクト・ポルーニン」のリハーサルと本番に10日間密着した写真集「The Beginning of a Journey:Project Polunin」を上梓されているハービー・山口氏をゲストにお迎えしてお話を伺いました。
写真集に収録されなかったカットや4月に来日した際のポルーニンの姿、かつてハービー氏が過ごされたロンドン時代に撮影された写真などをスクリーンに映しながら、貴重なエピソードの数々をお話しいただきました。
なかでも印象的だったのは、写真集のタイトルがプロデュース公演終了後にポルーニンが発した言葉から付けられたものであること、同じアーティストとしての観点から、ポルーニンにはダンスの神様が踊る場所を与えてくれ、自分には写真の神様が最高の(撮る)瞬間を与えてくれているように感じるとおっしゃっていたことでした。
常に「生きる希望」をテーマとして撮影していらっしゃるハービー氏ならではの、ポルーニンを始めとするさまざまな人とのふれ合いのエピソードは尽きることがなく、あっという間に時間がすぎていきました。
ご来場いただいたお客様からも観逃していた作品や貴重な映像が観られたこと、ハービー氏のトークにとても感動したなど企画者にとって嬉しい感想をいただきました。映画の神様がセルゲイ・ポルーニン、ハービー・山口氏、観客を結びつけてくれた至福の時間となったように思います。