第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM
春日部にある中華街、≪アイヤータウン≫。伝説のカンフー、ぷにぷに拳を習うことになったしんのすけたちカスカベ防衛隊は、カンフー娘(ガール)・ランと共に修行に励んでいた。一方アイヤータウンでは、謎の“ブラックパンダラーメン”が大流行、ラーメンパニックに襲われる!街を救うため、カスカベ防衛隊が立ち上がる!
「オラ、野原しんのすけ!」でお馴染み、5歳の幼稚園児しんちゃん。テレビとは一味違う、映画のなかのしんちゃんは相変わらずかっこいい!それにしても、ぷにぷに拳とは一体どんなカンフーなのか。マサオくんの誘いではじめるしんのすけたち。ぷにぷに拳、それは心・技・体をぷにぷににすること。これにはハッとした。これぞ人間のあるべき姿なのではないか。柔軟に、ユーモアをもって生きたいと思っている人は多いのではないだろうか。子供たちにもぜひその心を忘れずに大人になっていただきたい。そして大人たちもぷにぷにになるのは今からでも遅くはない。週末アイドル、ももいろクローバーZのメンバーも主題歌のほか、劇中歌、アニメのなかでも大活躍。主題歌の「笑一笑 ?シャオイーシャオ!?」は、中国語で、「笑って」「笑おう」という意味。家族や友達、誰と観ても笑顔いっぱいになれるしんちゃん映画にピッタリ。(藤)
東京サミット開催の地となる東京湾の新施設「エッジ・オブ・オーシャン」で、大規模爆破事件が発生!警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属する安室透の影があり、現場の証拠品に残された指紋が毛利小五郎と一致してしまう。小五郎の逮捕を巡って敵対し始めるコナンと安室。果たして謎の存在・安室透は敵なのか、味方なのか?
本作『名探偵コナン ゼロの執行人』では、いつにも増して時事的な話題が多様に盛り込まれている。そのためスケールの大きい爆破事件という非日常を舞台にしながらも、どこか身近に感じられる作品だ。例えばIoT家電、スマートフォンアプリによるハッキングなど、近年著しい情報社会の進化と共にストーリーが展開していくため、私たちの生きる世界とのつながりが、よりリアルに感じられるのだ。そして何より大活躍のドローンの存在。冒頭のシーンから、あの少年探偵団の3人が見事なドローンの操縦を見せている。もうそんな時代なのか……と感慨深い気持ちから物語は始まり、テンポよく進んでいく。海外のアクション映画顔負けの爆破シーンや、期待を裏切らない大迫力のカーアクションには、大人も子どもも大満足。安室のハンドルさばきと並んで披露されるコナンの見事なスケートボードテクニックには、東京五輪への出場を薦めたくなること間違いなし。(久)
チャランゴ演奏
ジャズダンス