第31回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-15】Dating Amber

11/20[土] ベルブホール

チケット料金

一般
1,200円 /

PassMarket(パスマーケット)でチケット購入

恋人はアンバー

  • Dating Amber
  • 2020年/アイルランド/92分
  • 監督・脚本=デヴィッド・フライン
  • 音楽=スティーヴン・レニックス、ヒュー・ドラム
  • 出演=フィオン・オシェイ、ローラ・ペティクルー、シャロン・ホーガン、バリー・ウォード
予告編

ストーリー

1990年代なかば、アイルランドの保守的な田舎町。高校生のエディは同性愛者と気がつき始めているものの、認めたくないため誰にも伝えられず悩み、父の後を継いで軍隊に入ることで普通の生活をすることを望んでいる。アンバーは田舎町を早く出て、自由な大都会ロンドンに引っ越すことを夢見ている。二人の共通点は同性愛者だということ。孤立していたエディとアンバーが出逢い、周囲にセクシュアリティを悟られないようカップルを演じることで仲を深めていくが、やがて彼らの“理想的”な関係は崩れ始め……。

コメント

主演のフィオン・オシェイは話題のドラマ『ふつうの人々』(STARZPLAYで配信中)やNetflixで観られる『Handsome Devil(ぼくたちのチーム)』での繊細な演技で注目されているアイルランド出身の俳優である。本作では、アンバー役のローラ・ペティクルーとともにアイデンティティーを隠し、生きることにもがく10代の男女というデリケートで重い役どころを抜群のコンビネーションでコミカルに演じています。

他人にはなかなか本心を語れない内に秘めた思いを共有した二人だからこその性別を超えた特別な関係性が素晴らしい。同性愛への偏見から差別してしまう学校の同級生(自分たちはイケてると思っているが垢抜けずダサいのもどこか憎めない)やユーモラスなエディの弟にも注目です。

自分らしさを失わず、一歩前に踏み出す勇気をもらえる爽やかな作品です。ブリットポップ全盛の95年が舞台の作品なので、UKカルチャーが好きな方も必見。(飯絢)

ゲスト紹介

山崎 まどか 氏

Yamasaki Madoka

東京都出身。コラムニスト。著書に「ヤング・アダルトU.S.A」(DU BOOKS、長谷川町蔵共著、2015年)、「映画の感傷」(DU BOOKS、19年)、「ランジェリー・イン・シネマ」(Blueprint、20年)。翻訳書にサリー・ルーニー「カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ」(早川書房、21年)など。

児玉 美月 氏

Kodama Mizuki

主に映画執筆業。「リアルサウンド」、「キネマ旬報」、「映画芸術」、「ユリイカ、劇場用パンフレットほか多数。直近では、「アニエス・ヴァルダ 愛と記憶のシネアスト(ドキュメンタリー叢書)」(neoneo編集室、2021年)、「ジョージ・A・ロメロの世界──映画史を変えたゾンビという発明」(Pヴァイン、21年)へ寄稿。共著に「「百合映画」完全ガイド」(星海社新書、20年)がある。

ゆっきゅん 氏

Yukkyun

1995年生まれ、岡山県出身。青山学院大学文学研究科比較芸術学専攻修了。「電影と少年CQ」のメンバーとしてライブ活動を続けながら、セルフプロデュースによるソロ活動「DIVA Project」を始動。「キネマ旬報」「ユリイカ」での執筆や『21世紀の女の子』『ひらいて』への出演など、活動は多岐に渡る。2021年12月には、水野しずと共に編集長を務める雑誌「imaginary」を創刊予定。

プログラム一覧

前田弘二監督、森直人氏(映画評論家)
土井裕泰監督、那須千里氏(映画評論家)
城定秀夫監督、今泉力哉監督、みらん氏(ミュージシャン)、森直人氏(映画評論家)
今泉力哉監督、城定秀夫監督、LIGHTERS(ミュージシャン)、森直人氏(映画評論家)
切通理作氏(文筆家)、橋場万里子氏(多摩市文化振興財団学芸員)、鳥居俊平太氏(たまロケーションサービス副代表)
松本壮史監督、祷キララ氏
小林えみ氏(マルジナリア書店、よはく舎代表)、落合加依子氏(小鳥書房 店主/代表)
日向史有監督
大野大輔監督、早織氏、川上なな実氏、濱正悟氏、西山小雨氏
岨手由貴子監督、山内マリコ氏(作家)、西森路代氏(ライター)
山崎まどか氏(コラムニスト)、児玉美月氏(映画執筆家)、ゆっきゅん氏(歌手)
団地団(大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏)