第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM
宮崎大祐監督の新作短編『ざわめき』上映後に、出演者の菊地敦子さん、橘美緒さん、斉藤結女さんの舞台挨拶、そして全作品上映後に、宮崎大祐監督と杉田協士監督によるトークを行いました。
旅、ひかり、心の動き、それぞれテーマやテイストは違うものの、登場人物の心の動きを映像でとらえ、見るものの心に語りかけるような作品たちを観た後の監督たちの対談と質疑応答は、内容を咀嚼し理解を深める助けとなるものでした。映像の表現もトークも、宮崎大祐監督は「動」、杉田協士監督は「静」、トークは宮崎大祐監督がリードするような形で、それぞれの映画について互いにリスペクトしあう、参加していて心地よいトークとなりました。
来場者は二人の作品をよく観られているようで、個々の映像表現の理由についての質問など鋭いものが多く、それに真摯に答える監督によってトークは幅広く展開し、もう少しこの時間が続けばいいのにという声が聞こえてきそうな雰囲気のまま、お開きとなりました。