第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM
川北ゆめき監督、主演の青木柚さん、中村守里さん、脚本のいまおかしんじさん、プロデューサーの篠田知典さんに登壇いただいてのワールドプレミア上映後の舞台挨拶とトーク。監督自身の高校生時代からの実体験を基にいくつもの別れを繰り返しながらも心の中にいた【まなみちゃん】への想いが紡がれていくストーリーをいまおかしんじさんの脚本で映像化した本作。トークはまず作品の制作へきっかけと主演となる二人のキャスティングの話になり、作品のなかで伊藤万理華さんが演じられた先輩とのお別れなどがあり、ご自身の半生や様々な人との出会いや別れを振り返り、先輩のことやご自身の忘れられない強い想いを映画にしたいと強く思われたそうです。それから中村守里さんをまなみちゃん役が決まった後に、もう一人の主役である僕役の青木柚さんが決まるまでに約2年を有したという事でした。
川北監督よりのオファーを受けて青木柚さんは「この役を自分が演じるのか……」と思ったそうですが、川北監督から「柚くんの新しい一面を見たい」と伝えられたとの事でした。中村守里さんは最初に主役へと声をかけられた時が高校一年生で、その後2年ほど経って再びまなみ役で声をかけていただき嬉しかったとお話しいただきました。脚本を担った いまおかしんじさんは「これ絶対に映画にならないだろ」と当初思ったと語り、「でも、映画にしないと」と執筆され、「映画に無事できて上映に至って良かった」と率直にお話しいただきました。
その後、青木柚さんから川北監督への質問や、実際にモデルがいるまなみちゃんを演じることの難しさを中村守里さんがお話しいただいたり、ロケ時の桜の樹が直前になって満開になってくれたエピソードや、登壇していたメンバーが実は数年前のMOOSIC LABでそれぞれに別作品で関わっていたエピソード、篠田プロデューサーの本作品の今後の展望など話は尽きず、川北監督の独特なキャラクターもあって場は大いに盛り上がりました。今年の全国公開と公開に向けてのイベントなどが大変待ち遠しいです。