第32回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラムレポート

【D-14】団地団、気合を入れ直す

11/23[祝・水] ベルブホール
  • 10:30-12:30
    みなさん、さようなら
  • 12:40-13:30
    トーク
    ゲスト:団地団、久保寺健彦氏(原作者)
    (団地団:大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏)

2017年から数えて今回で6回目になる団地団による団地映画を語る会「団地団、気合を入れ直す」は、団地映画の中でも特に団地濃度が高い中村義洋監督の『みなさん、さようなら』を上映し、おなじみの団地団と『みなさん、さようなら』の原作者の久保寺健彦氏お迎えしトークを行いました。今回は前回・前々回のオンライン開催を経てついに久しぶりのオフライン開催となり、トークは会場を変えての2部制で行いました。

トーク1部は実は久保寺さんは映画公開前の時点で団地団の一員であった話からトークがスタート。団地を舞台としたのは、「限定的な世界でどう生きるか」を題材にしたいと思っていた時に、ふと思い出したとのこと。小学生の時にクラスの9割が団地に住んでるほど多い地域で育ち、一軒家に住んでいる自分から独立した国のように見えたそうです。団地住民人数のカウントダウンによる推進力と構成、団地から出ない理由の団地団考察、原作者から映画作品に思うところ、団地はSNS?など存分に語っていただきました。

場所を移しての2部では、「団地映画論−居住空間イメージの戦後史−」(水声社、2021年)を執筆された今井瞳良氏が来場頂いていたので急遽ご登壇いただき、映画研究視点から見た「みなさんさようなら論」として、小説と映画での呼称の違いなどをご紹介いただきました。

登場人物のキャラ設定と衣装合わせ、経年変化、作家と団地と批評と引用とコンプライアンス、今の時代に合わせて書くならどこを直すかなど、いつも通り多岐多様に渡る話がどんどん展開され、トーク総時間4時間半のプログラムとなりました。

朝の上映からお付き合い頂いたみなさまありがとうございました。YouTubeにアーカイブ動画がありますので、まだの方もお代わりの方もぜひチェックしてみてください!

リンク:

レポート一覧

【A-1】
第14回TAMA映画賞授賞式
ハケンアニメ!
LOVE LIFE
授賞式
【B-2】
『流浪の月』
流浪の月
トーク
【B-4】
TAMA映画賞特別賞受賞記念特集上映
メタモルフォーゼの縁側
トーク
恋は光
トーク
【B-5】
<プラン75> ―とまどいと希望と―
PLAN 75
トーク
【B-7】
『こちらあみ子』 ―「あたらしい娘:あみ子」の世界を楽しむ―
こちらあみ子
トーク&ミニライブ
【B-8】
永遠の憧れ オードリー・ヘプバーンに愛をこめて
オードリー・ヘプバーン
いつも2人で
トーク
【C-1】
第23回TAMA NEW WAVEコンペティション
にびさびの巣
瀉血
MY HOMETOWN
あいつをよろしく
はこぶね
ジンジャーミルク
ゲストコメンテーターVS監督
授賞式
【C-3】
ワールドプレミア 『まなみ100%』
まなみ100%
トーク
【C-4】
ワールドプレミア 『銀平町シネマブルース』
銀平町シネマブルース
トーク
【D-5】
『教育と愛国』
教育と愛国
トーク
【D-6】
‟戦争と女性”が描かれはじめるとき
戦争と女の顔
トーク
【D-8】
ワン・セカンド 永遠の24フレーム
ワン・セカンド 永遠の24フレーム
トーク
【D-9】
第14回TAMA映画賞三冠受賞 『さがす』
さがす
トーク
【D-10】
トキワ荘の青春 ―トキワ荘の住人、四半世紀後の同窓会―
トキワ荘の青春
トーク「トキワ荘の住人、四半世紀後の同窓会」
【D-12】
『森の学校』―映画公開20周年記念―
森の学校
トーク
【D-14】
団地団、気合を入れ直す
みなさん、さようなら
トーク
【D-15】
沖縄本土復帰50年と『ミラクルシティコザ』 ~沖縄の歴史と映画と音楽と~
ミラクルシティコザ
トーク