第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM
PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】
多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)
多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)
夏子(森山)は最愛の夫・賢一(秋斗)を亡くし、未亡人となる。草野球チーム多摩川メッツの監督・重野(藤田)に野球の才能を見出された夏子は、主婦生活をやめて重野と特訓を重ねる。義妹の春代(井筒)やプロ野球のスカウトマンの吉田(工藤)など個性豊かな人々に囲まれ、夏子は野球に熱中していく。
野球とはひとチーム9人でやるスポーツであり、試合をするのであれば最低でも18人必要である。だが、この映画は野球を扱っているにも関わらず、登場人物は全員で8人しかいない。それでも、この映画は真(まこと)の野球映画である。
水島イズムと古き良き時代のピンク映画っぽさを感じさせるタイトルとポスタービジュアルであるが、エロの要素はほぼないので野球少年たちにも安心して勧められる。いや、やはり勧められない。まあ、勧めてもよいか。結局、どちらでもよい(R指定はない)。
ちなみに多摩市には一本杉公園野球場と呼ばれる球場があり、かつて江夏豊氏が引退セレモニーを行ったことで有名である。そして多摩という名前の由来はもちろん『球』であり、多摩市が野球発祥の地であることの証左となっている(もちろんうそです)。そんな多摩(球)の地の映画祭で2023年最も話題となった映画を上映できることの名誉を、今はただシャンパンファイトで祝したい。(よ)
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、常春の国・マリネラの王子として生まれ、少年時代は機械の体を求めて年中厚着の女と共に宇宙を旅し、中学時代は柔道に凝って地獄車なる技を習得するが満足行かず、高校に上がりインドの山奥でダイダバッタなる老人の下で修行を積むと、その魂を宿して帰国するが敗戦直後の日本の荒廃ぶりに絶望して愚連隊の用心棒に身を堕とし、これじゃいかんと再び山に籠って片眉を剃ってみたりした後、日本大学芸術学部映画学科に進学し、同級生たちと「カブ研究会」なるグループを結成し数々の作品を発表するも大して注目もされず、これで映画は最後だと思って作った『拾って捨てろ!』がシネマ・ロサ関係者の目に留まり2020年2月上映されてから、ズルズルと映画を作り続けているが、『野球どアホウ未亡人』が本当に最後の作品になりそうである。主な監督作品に『不倫 OL 濡れ銀河』(16年)、『ファッションランナー』(18年)、『拾って捨てろ!』(19年)、『やわらかい季節』(20年)、『浮気なアステリズム』(21年)、『喫む女』(22年)
大阪府生まれ。森永乳業アロエヨーグルトのCMなどで活躍後、『共振』(樋口慧一監督)で映画デビュー。『REVOLUTON+1』(足立正生監督)など話題作に出演。主演を務めた『死後写真』(溝井辰明監督)ではイタリアの映画祭Sipontum Arthouse Intrnational Film Festival主演女優賞を受賞した。近年の出演作は『オトギネマ』(難波望監督)『乾いた寿司は殺す』(浅田若奈監督)など。
1972年生まれ。大学卒業後に俳優活動を開始。舞台を中心に活動を広げ、近年は映画やドラマなど映像作品に関わることが多い。日本舞踊、坂東流名取・坂東彦祥三としても活動。近年の出演作『瞬きまで』(長谷川朋史監督)、『餓鬼が笑う』(平波亘監督)、『特撮喜劇 大木勇造 人生最大の決戦』(石井良和監督)、『あらののはて』(長谷川朋史監督)、『かぞくあわせ』、『イソップの思うツボ』、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」「花燃ゆ」「八重の桜」など。
1998年生まれ。映画、ドラマ、舞台、モデルと幅広く活動中。日本人と台湾人のハーフで愛称はしまちゃん。近年の出演作『有り、触れた、未来』(山本透監督)、『グレーファンタジー』(大塚祐吉監督)、『引越し前夜』(加藤綾佳監督)、『くれなずめ』(松井大悟監督)『世界は二人のために』(高橋浩監督)、『SUNNY~強い気持ち・強い愛~』(大根仁監督)など。