第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-4】TAMA NEW WAVEある視点―Vol.4―

11/12[日] ベルブホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,000円 / 当日:1,200円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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▼窓口で購入

多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/2、11/3、11/16、11/23は休止

多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/3、11/6、11/20、11/23は休止
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

じゃ、また。

  • 2023年/52分
  • 監督・脚本=石川泰地
  • 撮影=新藤早代
  • 音楽=関口諭
  • 録音=寒川聖美
  • 出演=石川泰地、国本太周
予告編

作品紹介

とある夏、お盆。雨が強く降る日。家を出なくなって久しいナリヤスは、いつものように蒸し暑い部屋で無気力に寝転がって、何をするでもなく暇を持て余していた。突然、玄関の扉が開き入ってきたのは大学時代の友人、シュウタ。久しぶりに会った2人は、なんてことない会話を交わす。そんな、なんてことない時間。のはずなのだが、どこか様子がおかしい。

監督からのメッセージ

ささやかな、ある再会のひと時を描きました。派手な映画ではありませんが、なんてことないセリフの一つ一つをこだわりました。“なんてことなさ”を玩味していただけたらと思います。近ごろ、無駄なもの、役に立たないものを疎む、社会の余裕のなさをひしひしと感じます。この映画を作ることは、そんな時代の流れに対する自分なりの抵抗でもあったのだと思います。

石川 泰地(いしかわ たいち)監督

1995年生まれ、東京都出身。早稲田大学在学中から自主映画の制作を始める。短編映画『巨人の惑星』がPFFアワード2021に入選。本作『じゃ、また。』はPFFアワード2023に入選し、映画ファン賞(ぴあニスト賞)を受賞。現在は、テアトル新宿のアルバイトスタッフおよび山形国際ドキュメンタリー映画祭の東京事務局スタッフとして働きながら映画制作を続けている。

思い立っても凶日

  • 2023年/49分
  • 監督・脚本=野本梢
  • 撮影=野口高遠
  • 音楽=IX
  • 照明=野口高遠
  • 録音=横田彰文 
  • 出演=田村魁成、村上由規乃、田中なつ、吉川流光、榎本桜、藤主税、三浦健人、村松和輝、大崎章、南久松真奈、田野真悠
予告編

作品紹介

「最悪や」が口癖の誠は高校生のとき、キャプテンの未生に頼まれ、女子フットサル部の引退試合を手伝った。そのとき、未生の采配によって試合に出られなかった秋保を励まそうとするも、未生に遮られ微妙な空気のまま別れる。卒業してからも秋保を想い続け、ある特技で惹きつけようともがく誠。しかし、不運が続き、現実を突きつけられていくなかで、あの凶日の真実に気づいていく。

監督からのメッセージ

本作は主演の田村魁成さんの不運さと妙な特技からアイディアを得て始まったのですが、では運の良さ・悪さとは何なんだという疑問を経て、また村上由規乃さんのある表情に出会ったことで、きっと多くの方に思い当たる節のあるだろう記憶の物語へと変化しました。たまには記憶を曖昧にして生き延びることも、肯定してもらえたらいいなと思っています。

野本 梢(のもと こずえ)監督

埼玉県出身。学習院大学文学部在学時よりMV制作会社に所属し、卒業後はシナリオ・センター、映画24区、ニューシネマワークショップに通う。2020年製作の『愛のくだらない』が第14回田辺・弁慶映画祭にてグランプリを受賞、テアトル新宿、池袋シネマ・ロサ他で公開された。

ORLIK(オルリック)

  • 2023年/78分
  • 監督・脚本・音楽=haiena 
  • 作画=Jean-pierre Fujii
  • 出演=金子貴伸、黒崎純也、真田うるは、キクチカンキ、真城あさひ、haiena、椎木ちなつ
予告編

作品紹介

アングラ映画界の鬼才を自称するクラレンスは、『インナーチューブ』にて挫折と赤貧の日々を送っていた。彼は『オールドボール』の秘密警察官ミラーによって、不毛な内戦への介入を強いられる。そして再起を賭けた新作映画制作のために、悪友フジキが手作りした自己の意識を映像化、映画化を可能とする装置ボイルド・ブレインを使用。現実と架空の混濁という副作用に蝕まれながら戦地へ赴く。

監督からのメッセージ

コラージュアニメという標準的ではない映像表現のため、それだけで不興を買うのではと眠れないこともあった。不安や作業に圧し潰されながらも、主演の金子をはじめとする出演者の怪演もあって、陽気な地獄のような映画になりました。共感やら等身大やら出てこない。もはやどうやって制作したのか憶えていない。見慣れない異常な作風やもしれませんが、これが私達の映画に対する誠意です。

haiena(はいえな)監督

1977年生まれ、東京都出身。新潮社新人賞最終候補作に選出されるが文筆に挫折。音楽活動をしながら、職を転々。2019年コラージュ作家ジャンピエール・フジイとJ&Hフィルムズ結成。第一作『ルギンスキー』が香港国際映画祭、ぴあフィルムフェスティバル、オランダ、カナダ、台湾、フィリピンにて入選入賞。三年を経て再起のため肉体労働賃金と失業保険を以て『オルリック』を制作。

冬物語

  • 2023年/66分
  • 監督・脚本=奥野俊作
  • 撮影=三部正博
  • 音楽=伴瀬朝彦
  • 出演=松浦祐也、山本奈衣瑠、植田紗々、伊島空
予告編

作品紹介

青森県弘前市で暮らす報われない脚本家の山中サダオは、東京から来たグラフィックデザイナーの大島渚と出会い、一目惚れする。大島は山中に取り憑いているらしい、美しい女性の幽霊に心惹かれ、山中と一緒に雪の弘前の街を巡り、山中が書いた脚本の世界を旅する。

監督からのメッセージ

冬物語は、現代日本映画を牽引する俳優、松浦祐也主演のラブストーリーです。ラブコメディかもしれないし、もしかするとホラーなのかもしれません。見知らぬ他人同士が偶然出会い、つかの間、響きあうことの可能性/不可能性がテーマです。登場人物は4人の素晴らしい俳優たちと、青森県弘前市に暮らす人々。雪が降っていて、幽霊が出てきて、カレーの匂いがします。何卒肩の力を抜いて、お楽しみいただければ幸いです。

奥野 俊作(おくの しゅんさく)監督

長崎県出身。2006年東京外国語大学フランス語科卒業。(株)サン・アドにて広告制作、企画と演出。17年文化庁の若手映画作家育成プロジェクト、ndjcに選出。短編映画『カレーライス Curry and Rice』を脚本監督。20年TOKYO FILMeX New Director Awardファイナリスト。21年サンダンス・インスティテュート/NHK賞日本代表。22年Talents Tokyo 2022選出。

プログラム一覧

藤原季節氏、内田健司氏、周本絵梨香氏
藤原季節氏、林知亜季監督、義山真司氏、柾賢志氏、佐藤考哲氏、浅沼ファティ氏、石原滉也氏、毎熊克哉氏
奥浜レイラ氏(映画・音楽パーソナリティ)、高橋芳朗氏(音楽ジャーナリスト)、村山章氏(映画ライター)
佐藤浩市氏、阪本順治監督、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
上田誠氏、山口淳太監督、藤谷理子氏、石田剛太氏
永田芳弘プロデューサー、矢田部吉彦氏(前東京国際映画祭ディレクター)
福島良一氏(野球解説者、メジャーリーグアナリスト)、蛭間豊章氏(報知新聞社メジャー担当記者)、久保田市郎氏(SLUGGER編集長)
千原徹也監督、川上未映子氏(作家)
木村聡志監督、莉子氏、筧美和子氏、みらん氏、森直人氏(映画評論家)
石川梵監督
鈴木仁篤監督、赤坂太輔氏(映画批評家)
赤坂太輔氏(映画批評家)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
亀山睦木監督、小川深彩監督、森美春監督
菊地成孔氏(音楽家/文筆家)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)、池城美菜子氏(音楽ライター/翻訳家)
小野峻志監督とご出演者のみなさま
福永壮志監督、中井圭氏(映画解説者)
アサダアツシ氏(脚本家)、金子鈴幸氏(脚本家)
堀井綾香監督、福地桃子氏、青木柚氏