第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-15】映画をつくる職人たち

11/26[日] ベルブホール

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー

  • Harold and Lillian A Hollywood Love Story
  • 2015年/アメリカ/ココロヲ・動かす・映画社〇配給/94分
  • 監督・脚本・撮影・編集=ダニエル・レイム
  • エグゼクティブ・プロデューサー=ダニー・デヴィート
  • 撮影=バティスト・フェンウイック
  • 編集=ジェニファー・レイム
  • 音楽=デヴィッド・レボルト
  • 出演=ハロルド&リリアン・マイケルソン、フランシス・フォード・コッポラ、メル・ブルックス、ダニー・デヴィート、アルフレッド・ヒッチコック、デヴィッド・リンチ
予告編

ストーリー

1950年代から2000年代まで、数多くのハリウッド作品で絵コンテと映画リサーチを担当した職人夫婦を描いたドキュメンタリー。セシル・B・デミル監督の『十戒』、アルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』など100本以上の作品で絵コンテを手がけたハロルド・マイケルソン。そして映画リサーチャーとして活躍した妻のリリアン。映画に愛され、映画を愛した二人の思いや夫婦の心温まるエピソードが綴られていく。

コメント

スペクタクル巨編『十戒』(1956年)でモーゼが海を割り奇跡を起こすシーン。名作スリラー『鳥』(63年)で逃げ惑う生徒たちを鳥が襲うシーン。青春映画『卒業』(67年)でミセス・ロビンソンが自宅まで送らせたベンジャミンをエロティックな脚線美で誘惑するあのシーン。

これら映画史に残る場面は、ハロルドのアングルやポジション、構図など完璧にカメラ視点を再現する絵コンテによって作られていたことに驚かされる。また、リサーチャーであるリリアンの作品の時代や背景にリアリティをもたらすため、時代考証などを調べ抜く底知れない探求心が合わさったことで、二人が名監督たちに信頼され、愛されてきたことに感銘を受ける。

数多くの映画で偉業を残しながら、クレジットされず裏方として活躍してきた夫婦がドキュメンタリーの主役として表舞台に出て脚光を浴びたことが喜ばしい。(飯絢)

すばらしき映画音楽たち

  • Score:A Film Music Documentary
  • 2016年/アメリカ/アンプラグド配給/93分
  • 監督・製作総指揮・脚本・編集=マット・シュレイダー
  • 製作総指揮=戸田信子
  • 撮影・編集=ケニー・ホームズ
  • 撮影=ネイト・ゴールド
  • 音楽=ライアン・トーバート
  • 出演=ジョン・ウィリアムズ、ハンス・ジマー、ダニー・エルフマン、トーマス・ニューマン、トレント・レズナー、スティーヴン・スピルバーグ、ジェームズ・キャメロン
予告編

ストーリー

『007』『ロッキー』『E.T.』『スター・ウォーズ』……ハリウッド映画を彩る映画音楽を題材にしたドキュメンタリー。大ヒットした主題歌やメインテーマ曲など名曲と称される音楽が、映画史に輝く幾多のメロディが、一体どのようにして生まれたのか紐解かれる。ハリウッドを代表する作曲家や監督のインタビューがヒット作の映像と共に映し出されるなかで、映画音楽が誕生して観客に届くまでの知られざる制作過程について描く。

コメント

数々の映画音楽と名シーンが次から次に流れる。そして、名曲が誕生した過程や作曲家のこだわり、監督の思いなどが、随所に挟まれるインタビューで語られる。音楽が映画をいかに彩るのか、いかに面白くするのかということを実感せずにはいられない。誰もが一度は耳にしたことのあるあの音楽、映画の情景が頭に浮かぶあのメロディ。それらはどのように生まれたのか、どんな思いが込められているのか、知ることができるとはなんて贅沢なのだろうか。

映画を観ている間、終始劇場があたたかい雰囲気に包まれていたことが印象的だ。こんな映画こそ、劇場で、皆一体となって観てほしいと強く思う。素晴らしき映画体験と劇場体験が約束されている、映画ファンには絶対に観てほしい映画愛に溢れたドキュメンタリー。(志)

ゲスト紹介

鍵和田 啓介 氏

Kagiwada Keisuke

1988年生まれ、東京都出身。ライター。「ポパイ」「ブルータス」など雑誌を中心に執筆中。著書にイラストレーターの長場雄との共著「みんなの映画 100選」。ストリートブランド「Young Cinephile」ディレクター。

青柳 文子 氏

Aoyagi Fumiko

1987年生まれ、大分県出身のファッションモデル・女優。独創的な世界観とセンスで20代女性の支持を集める。雜誌の他、映画、TVドラマ、バラエティ番組、アーティストMVと多方面で活躍中。企業商品プロデュースや執筆業など様々な分野で多彩な才能を発揮している。主な出演作品に『サッドティー』(14)、『知らない、ふたり』(15)など。

プログラム一覧

11/18[土] パルテノン多摩大ホール
授賞式
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ハービー・山口氏(写真家、エッセイスト)
11/18[土] パルテノン多摩小ホール
ファミリー・デー・スペシャル・イベント
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/19[日] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
11/25[土] パルテノン多摩小ホール
松居大悟監督、志磨遼平氏(ミュージシャン) 司会:門間雄介氏(編集者、ライター)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
高杉真宙氏、小林啓一監督 司会:くれい響氏(映画評論家)
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/26[日] パルテノン多摩小ホール
11/18[土] ベルブホール
相澤虎之助氏(空族)、廣瀬純氏(映画批評家)
11/19[日] ベルブホール
小柳帝氏(ライター、編集者、翻訳者、フランス語講師)
11/19[日] ベルブホール
ジャッキー・エヴラール氏(「コテクール」ディレクター)、パスカル・セルヴォ監督
11/21[火] ベルブホール
11/21[火] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/22[水] ベルブホール
11/23[祝・木] ベルブホール
団地団:大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
11/23[祝・木] ベルブホール
西山真来氏、鎌田英幸氏、佐伯美波氏、川瀬陽太氏(予定)
やまだないと氏(漫画家)、虹釜太郎氏(音楽、音響)、尾上史高氏(脚本家)、井戸剛プロデューサー
11/24[金] ベルブホール
11/24[金] ベルブホール
11/25[土] ベルブホール
ホンマタカシ氏(写真家、映画監督)、タカザワケンジ氏(写真評論家、ライター)
11/25[土] ベルブホール
11/26[日] ベルブホール
酒井充子監督
11/26[日] ベルブホール
鍵和田啓介氏(ライター)、青柳文子氏(モデル・女優)
11/25[土] ヴィータホール
石塚慶生プロデューサー、入江悠監督
授賞式
11/26[日] ヴィータホール
島尾伸三氏(写真家、作家)、しまおまほ氏(エッセイスト)、越川道夫監督
11/26[日] ヴィータホール
菊地健雄監督、萩原みのり氏、久保田紗友氏、瀬田なつき監督
瀬田なつき監督、橋本愛氏、菊地健雄監督