第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM
11/25(土)に開催される第18回TAMA NEW WAVEコンペティションにおいて、当日ノミネート全7作品を観賞し、グランプリ作品に投票する一般審査員を募集いたします。一般審査員の詳細・応募方法についてはこちらのページ にてご確認ください。
原発事故により帰る家を失った美蘭は、被災者であることに違和感を抱き、家族にカメラを向け始める。繰り返す一時帰宅と、変わりゆく環境に、家族は揺らぐ。私たちがかえるところはどこだろう? それぞれのかえるべき場所を家族は模索し続ける。
生まれた瞬間に人はどこかにかえろうとしているんだな、と映画を撮って初めて気がつきました。生きるって変ですやっぱり。みなさんの日常と繋がる瞬間が、この映画のなかにあればいいなと思います。
1994年生まれ、福島県出身。武蔵大学社会学部メディア社会学科卒業。高校入学と同時にドキュメンタリーを撮り始める。今作はPFFアワード2017に入選、山形国際ドキュメンタリー映画祭2017に選出。
母親の病気をきっかけに、実家に帰ってきた主人公・和彦。職も変え、老人ホームで介護士として働き始める。毎日老人の介護をして、家では母親の愚痴を聞く。何もかも真面目にやっているはずなのに、なぜか自分のなかに違和感がある。心優しい彼が自分を自由にするまでの話。
映画を撮りたいという気持ち以外、無駄なものはすべて捨てて挑みました。
テーマは自由と放棄。主人公の選択に、何か一つでも感じていただけたら幸いです。
1988年生まれ、香川県出身。京都造形芸術大学映画学科を卒業後、助監督として映画、テレビドラマの現場に参加。今作が長編映画初監督作品。
本作の監督である今成は太った豊満女性を好むいわゆる“デブ専”である。近年、東京のアンダーグラウンドシーンにおいて豊満女性たちが活躍するイベントやライブなどがあると聞きつけ、マイカメラを持ちそこに潜入取材を試みることに。そこには魅惑の豊満女性たちがスポットライトを浴びる非日常空間があった……。
ずっと豊満女性が好みで今日まで生きてきたけど、いざ電車に乗ればダイエットの広告だらけで、コンビニでは高タンパク低脂肪のサラダチキンが大ブームだ。そんな流れとは逆に、太っていることを肯定する世界があると聞き、僕はカメラを持ちその世界に入った。7年振りの自主映画、心底撮りたいと思えた人たちに出会えました。
1985年生まれ、東京都出身。2010年『ガクセイプロレスラー』がバンクーバー国際映画祭などに招待される。現在はDDTプロレスリング映像班に在籍し、プロレスを題材としたVTR制作などを行っている。ガンバレ☆プロレスには選手としてリングに上がっている。
果樹園を営む安久(63歳)は若年性アルツハイマーを患う妹の裕子(60歳)と二人で暮らしている。ある日、実習生として働いていた劉(18歳)が失踪してしまい、それを追うように安久も消えてしまう。裕子は一人、取り残されてしまうのだが……。
誰もが避けられない、突然の事故、病気、死など。
解決することができない大きな問題について兄と妹はどんな希望を見つけるのか?
そんなことを考えながら作りました。
1980年生まれ、千葉県流山市出身。2012年映像制作団体「ホワイトハウス」を旗揚げする。自主制作で映画を作り、国内外の映画祭でいろいろと入選、受賞している。趣味は釣り。
覆面レスラー・ダイナマイトウルフの試合を観た小学生・ヒロトは、プロレスに惹かれ始める。帰り道、怪しいおっさん・坂田と出くわしたヒロトは、その手にダイナマイトウルフのマスクを目撃するのだが……。プロレス界の隠語「ケーフェイ」をキーワードに子供たちとおっさんの嘘と本当を描く熱血エンターテインメント。
不寛容な世間に向けての叫びとして、この企画を考えました。大阪のプロレスラーたちを取材し、素晴らしいスタッフ、出演者と出会うなかで、その叫びが物語になっていきました。観客の皆さんには、子供たちやおっさんのなかに自分の姿を見つけてもらえれば嬉しいです。
1988年生まれ、京都府出身。立命館大学映像学部在学中に『正義の人』(2009年)、『恋するクソ野郎』(12年)を監督。『あの娘はサブカルチャーが好き』でMOOSIC LAB 2013に参加。卒業後は映画・Vシネマに助監督として参加する他、『本当にあった 投稿闇映像16』(16年)を監督。