第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-10】TAMA NEW WAVE ある視点―Vol.3―

11/28[木] ベルブホール

チケット料金

一般
当日のみ:500円(但し、学生は無料)

stay

  • 2019年/ 39分
  • 監督=藤田直哉
  • プロデューサー=井前裕士郎
  • 脚本=金子鈴幸
  • 撮影=井前隆一朗
  • 音楽=関口諭
  • 出演=山科圭太、石川瑠華、ウダタカキ、遠藤祐美、山岸健太、長野こうへい、金子鈴幸
予告編

作品紹介

建てられてから長い年月を経て、荒廃が始まっているその空き家では、人々が自由に出入りし、暮らしている。村の役所から彼らへの立ち退きの要求をするために家を訪れる男、矢島。しかし彼はそこに暮らす人々のペースに巻き込まれてしまう。仕事を全うできない矢島は、やがてその家に、一晩滞在することになる。

監督からのメッセージ

この映画は、この家に出会うことで生まれた映画です。家族の在り方や、人とのコミュニケーションの形を改めて考え直す映画になりました。家の持ち主の鈴木さん、井前ブラザーズ、脚本の金子鈴幸、この映画に関わってくれたすべての人に感謝します。

藤田 直哉(ふじた なおや)監督

1991年生まれ、北海道岩見沢市出身。明治大学法学部卒業。大学時代より実験映画を中心に自主制作を始める。現在は映像ディレクターとして活動中。

中村屋酒店の兄弟

  • 2019年/45分
  • 監督・脚本=白磯大知
  • 撮影=光岡兵庫
  • 音楽=響心総理
  • 出演=藤原季節、長尾卓磨、藤城長子

作品紹介

数年前家を出て一人東京で暮らす和馬は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文の元へ帰ってくる。久々に訪れた実家は昔のままの懐かしさの中に確実に変わってしまったものがあった。

監督からのメッセージ

どこか懐かしく、せつなく、温かい空気感を、町の酒屋さんから、また兄弟の距離感から感じていただけたら嬉しいです。

白磯 大知(しらいそ だいち)監督

1996年生まれ、東京都出身。17歳から俳優活動を開始。役者業の一方独学で脚本を書き始め、本作が初監督・脚本作品。

彼女はひとり

  • 2018年/60分
  • 監督・脚本=中川奈月
  • 撮影=芦澤明子
  • 音楽=大嶋柊
  • 出演=福永朱梨、金井浩人、美知枝、山中アラタ、中村優里、三坂知絵子、櫻井保幸、榮林桃伽、堀春菜、田中一平

作品紹介

ある日、澄子は橋から飛び降り自殺を図った。しかし死ぬことが出来ず戻ってきてしまった。彼女は、その後因縁のあるひとりの幽霊に悩まされ始め、すべての原因を作った幼馴染の秀明に復讐しようとする。

監督からのメッセージ

自分という存在を蔑ろにした彼女が、強引に周りへ存在を示そうとする姿は痛々しいかもしれません。しかし誰しも内に秘めた共通の感情ではないかと思っています。彼女の怒りを受け止めてもらえたらと思います。

中川 奈月(なかがわ なつき)監督

1990年生まれ、神奈川出身。立教大学卒業後、ニューシネマワークショップにて映画製作を学び始める。立教大学大学院で篠崎誠に師事し、修了作品として『彼女はひとり』を製作。その後東京藝術大学大学院にて黒沢清、諏訪敦彦に師事。実習作品『投影』はイランファジル映画祭にて上映。

OLD DAYS

  • 2019年/ 54分
  • 監督・脚本=末松暢茂
  • 撮影=中嶋淳志、池田圭
  • 音楽=HIROKI、Hidetoshi Nishihara
  • 出演=髙野春樹、小田哲也、末松暢茂、奥津裕也、管勇毅、中村有、沖原一生

作品紹介

カズヤ、ソウジ、トモキ、元暴走族の3人はそれぞれの日常を送っている。ある夜、仕事中些細な揉め事に巻き込まれたカズヤが、突然東京を飛び出し地元へと帰る。その日は偶然事故で亡くなった友人・マコトの命日であった。カズヤ、ソウジ、トモキの3人が久しぶりに再会をし、かつての青春時代に向かっていくかのように走り出す。

監督からのメッセージ

「暴走族」ムービーというとバイオレンスムービーととらわれてしまいがちですが、本作は30代の青春ロードムービーとなっております。実在する幸手櫻會という暴走族のOBの方々にご協力いただき制作しました。お楽しみいただけたらと思います。

末松 暢茂(すえまつ のぶしげ)監督

1983年生まれ、東京都出身。俳優としてキャリアをスタートし、映画、舞台、MVなどに多数出演。ディレクターだった父親の影響で、24歳から監督として映画制作を始める。監督作に『TORE』(12年)、『ハルとロウ』(15年)がある。

ロストベイベーロスト

  • 2019年/97分
  • 監督・脚本=柘植勇人
  • 脚本=相良大起
  • 撮影=米倉伸
  • 音楽=石川太陽
  • 出演=松尾渉平、村上由規乃、中村瞳太、吉井優

作品紹介

「赤ちゃん、持ってきちゃったみたい――」陽平が家に帰ると、朝までは居なかったはずの赤子を指して凛子はぽつりと言った。ホームヘルパーとして老人の介護をする凛子と、何でも屋として日々仕事を転々と変えていく陽平。未来や将来や、なんだかそんなようなものから目を背けていた二人の前に、未来ばかりを背負った小さな生命が横たわり……。

スタッフからのメッセージ

この映画は、監督と二人で夜遅くにコンビニにあるベンチに座って、ボーッと行き交う人々を眺めながら、過去のコト、未来のコト、現在のコト、好きなコト嫌いなコト、誠実なコトとてもいやらしいコト、そんな会話のなかで始まったものです。映画作りの喜びを知った貴重な時間でした。ぜひご覧いただければと思います。

柘植 勇人(つげ ゆうと)監督

1992年生まれ、愛知県出身。2012年、京都造形芸術大学映画学科監督コースへ入学。福岡芳穂監督、鈴木卓爾監督から師事を受け、多数のゼミ作品を監督したのち、卒業制作『人間シャララ宣言』(16年)を発表。TAMA NEW WAVE 2016、ゆうばりファンタスティック映画祭にて上映。

プログラム一覧

成田凌氏、今泉力哉監督、木村和平氏(写真家)
前田敦子氏、黒沢清監督
河村光庸プロデューサー 松崎健夫氏(映画評論家)※ビデオメッセージあり(シム・ウンギョン氏、藤井道人監督)
山戸結希監督、志磨遼平氏(ドレスコーズ)
横尾初喜監督、井浦新氏
鈴木卓爾監督、あがた森魚氏(ミュージシャン)、井浦新氏、大森元気氏
鈴木洋平監督、柳英里紗氏、杉原永純氏(元YCAMキュレーター、映画キュレーター、プロデューサー)
アンジャリ<八尋美樹>氏(インド楽しいこと案内人)
佐藤零郎監督、渥美喜子氏(gojo/映画ライター・シネ砦集団代表)
中原仁氏(音楽プロデューサー)
石井達也監督、根矢涼香氏、松崎健夫氏(映画評論家)
寺尾紗穂氏(音楽家・文筆家、「原発労働者」著者)
丸山昇一氏(脚本家)
杉田協士監督、宮崎大祐監督
団地団
坂本浩一監督、山本千尋氏
今泉力哉監督、北條誠人氏(ユーロスペース支配人)
長久允監督、奥山大史監督
宇賀那健一監督、山口明氏(デザイナー)