第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-9】万歳!ここは愛の道

11/28[木] ベルブホール

チケット料金

一般
当日のみ:800円

万歳!ここは愛の道

  • 2019年/86分
  • 監督・編集=石井達也
  • 音楽=斎藤滉平
  • 出演=福田芽衣、石井達也、大下ヒロト、根矢涼香、伊藤慶徳、小関翔太

ストーリー

2年間交際していた女性から、電話で「私を撮らなかったこと、後悔するよ」と告げられた。彼女はかつて石井達也監督との関係が原因で心のバランスを崩し、精神病棟に入院していた。石井監督はそんな彼女の姿をカメラに収め続けていたが、関係が悪化するにつれてカメラを回さなくなっていく。電話の翌日、カメラを手に彼女の家を訪れると、彼女は2年分の記憶を失っていた……。記憶を失った恋人の姿を通して真実の愛を追求した石井監督自身のセルフドキュメンタリー。

コメント

ドキュメンタリーと劇映画の境界線とは何か? この映画を観ると元々そんなものはなく、そんなカテゴリー分けすら馬鹿々々しく思える。スクリーンに映し出されたものは昨年の12月からの数か月間、石井監督の回りで起きた出来事をただひたすら撮り続けた映像だけ。何も臆することなく、何の衒いもなく、すべてを曝け出した裸の石井達也と裸の福田芽衣の二人の愛のカタチがそこに写っている。しかしその衝撃的な映像は観客に呼吸すら忘れさせ、あるがまま故に鮮烈な印象を脳裏に焼き付ける。撮り続けることに映像の力を、いや愛の力を感じずにはいられない。

『万歳!ここは愛の道』あっぱれ!!(逹)

ゲスト紹介

石井 達也 監督

Ishii Tatsuya

1998年生まれ、茨城県出身。東放学園映画専門学校卒業。19歳で制作した『すばらしき世界』(2018年)が、PFFアワード2018にて審査員特別賞及び映画ファン賞、田辺・弁慶映画祭にてキネマイスター賞を受賞。このほか、第19回TAMA NEW WAVE ある視点や、海外では全州国際映画祭(韓国)などで上映。2019年7月、新作『万歳!ここは愛の道』をテアトル新宿にて限定公開した。

根矢 涼香 氏

Neya Ryoka

1994年生まれ、茨城県出身。女優。立教大学在学中から自主制作映画に多数出演。2017年、第18回TAMA NEW WAVEにてグランプリ・ベスト女優賞・ベスト男優賞の3冠受賞した大野大輔監督作『ウルフなシッシー』に主演。19年、池袋のシネマロサにて「the face vol.2」根矢涼香特集が開催され、1週間で約1,000人を動員した。主な出演作に『したさきのさき』(14年/中山剛平監督)、『神と人との間』(17年/内田英治監督)、『少女邂逅』(17年/枝優花監督)、『三つの朝』(18年/根岸理沙監督)など。

松崎 健夫 氏

Matsuzaki Takeo

映画評論家。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。テレビ・映画の撮影現場を経て、映画専門の執筆業に転向。「ぷらすと」、「japanぐる〜ヴ」などテレビ・ラジオ・ネット配信番組に出演中。「キネマ旬報」、「ELLE」、「FINDERS」、「CINEMORE」、映画の劇場用パンフレットなどに多数寄稿。現在、キネマ旬報ベスト・テン選考委員、ELLEシネマ大賞、田辺・弁慶映画祭、京都国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー部門の審査員を務めている。共著「現代映画用語事典」(キネマ旬報社)ほか。

プログラム一覧

成田凌氏、今泉力哉監督、木村和平氏(写真家)
前田敦子氏、黒沢清監督
河村光庸プロデューサー 松崎健夫氏(映画評論家)※ビデオメッセージあり(シム・ウンギョン氏、藤井道人監督)
山戸結希監督、志磨遼平氏(ドレスコーズ)
横尾初喜監督、井浦新氏
鈴木卓爾監督、あがた森魚氏(ミュージシャン)、井浦新氏、大森元気氏
鈴木洋平監督、柳英里紗氏、杉原永純氏(元YCAMキュレーター、映画キュレーター、プロデューサー)
アンジャリ<八尋美樹>氏(インド楽しいこと案内人)
佐藤零郎監督、渥美喜子氏(gojo/映画ライター・シネ砦集団代表)
中原仁氏(音楽プロデューサー)
石井達也監督、根矢涼香氏、松崎健夫氏(映画評論家)
寺尾紗穂氏(音楽家・文筆家、「原発労働者」著者)
丸山昇一氏(脚本家)
杉田協士監督、宮崎大祐監督
団地団
坂本浩一監督、山本千尋氏
今泉力哉監督、北條誠人氏(ユーロスペース支配人)
長久允監督、奥山大史監督
宇賀那健一監督、山口明氏(デザイナー)