第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM
保険会社に勤める星村(前野)は会社での営業成績は万年最下位でうだつが上がらない日々を過ごしていたが、ある日、会社に秋山(佐野)というかわいい女性が入社してくる。冴えない星村に優しく、また、ヒーロー「ワイルドバージニア」が好きという共通点があり、星村は秋山に好意を抱く。星村は童貞のまま30歳を迎え魔法使いとなってしまうが、ヒーローとして立ち上がる。
キャプテン・アメリカは94歳の童貞だ。ジョーカーもジョーカーになる前は童貞だ(ジョーカーには恋人のハーレイ・クインがいるけど)。意に沿わずヒーローになってしまうところはスパイダーマンに似ている(スパイディも童貞だし)。亡き母との約束を忘れない星村はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのスターロードにも似ている。ワイルドバージンズのコスチュームはキャプテン・アメリカに似ている(かもしれない)。
『魔法少年☆ワイルドバージン』はマーベル、D Cに対する日本の回答であり、ヒーローの系譜を正しく受け継いでいるのだ。(秀)
1984年生まれ、神奈川県出身。俳優、映画監督、脚本家。高校生の頃から俳優として活躍、大学に入り映画製作に乗り出す。初監督作『発狂』はアメリカの数々の映画祭に入選。また、ゆうばりファンタスティック映画祭2011では宇賀那健一短編作品集として特集が組まれる。2016年に初の長編映画『黒い暴動』を監督。18年には『サラバ静寂』を監督。次回作『転がるビー玉』が来年上映予定。
1960年生まれ、千葉県松戸市出身。元デザイナー、現在は現代美術家として自己申告中。コミックや書籍の装丁デザインを手掛け、代表作として「キーチ」、「ザ・ワールド・イズ・マイン」、「東京都北区赤羽」、「捨てがたき人々」。昨年末に出版された「ワイルドチェリーライフ 山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」で世の中を驚愕させた還暦目前童貞。「映画秘宝」で「魁!映画でアート塾」を連載中。
このほか、ご出演の詩歩氏、水石亜飛夢氏がトークゲストとしてご登壇。二見悠氏がご登壇を予定されています。