第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【C-6】TAMA NEW WAVE ある視点 ―Vol.1―

11/26[火] ベルブホール

チケット料金

一般
当日のみ:500円(但し、学生は無料)

辛酸リバーサルナイト

  • 2019年/30分
  • 監督・脚本=屋代晴香
  • 撮影=岡崎友理恵
  • 音楽=Amagu
  • 出演=長谷川愛悠、池田和樹、五十嵐誠仁、富田早紀、安田弥央

作品紹介

スイミングスクールで監視員のアルバイトをしている冴えない大学生ハナ。ある日、友人に連れられ訪れたインディーズロックバンド・SAVIORのライブで、ボーカルのヒロトにまさかのノックアウト!ギターを通じてハナの恋は加速していくが……?「どうせ私なんて」何にもできない無気力女子が、風当たりの強い世の中でちょっとだけ頑張ってみる、初恋ラブコメディー!

監督からのメッセージ

同年代のキャスト・スタッフを集め、等身大の物語が生まれました。私自身が大学生活で経験したことや感じたことを詰め込んだ、楽しくもちょっと胸が痛む超エンタメラブコメディーです。何も考えずに、とりあえず楽しんでください。

屋代 晴香(やしろ はるか)監督

1996年生まれ、埼玉県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。在学時に、短編映画『この先もよろしく。』、卒業制作として本作『辛酸リバーサルナイト』の監督を務める。現在は助監督として、商業映画やドラマを中心に活動中。

Share the Pain

  • 2019年/41分
  • 監督・脚本=中嶋駿介
  • 脚本=岡本丈嗣
  • 撮影=御園涼平
  • 音楽=山本“ぶち”真勇
  • 出演=藤主税、有佐、河村晃太郎、九島勇、小林桃香、石本径代、田中嘉治郎、島野道春、中村光里
予告編

作品紹介

SP法 第一条…我が国のすべての男子は、はじめてのセックスの前に「性交人」と呼ばれる成人男性とセックスをしなければならない――。そんな法律が当たり前に存在するどこかの日本。SPを受けたくないユウキは、彼女のアヤカがプレイボーイのヤマダパイセンに狙われていると知り、決断を迫られることに……。

監督からのメッセージ

僕は10代の頃に同性とのセックス(被挿入側)を経験しました。その際に感じた「痛み」や「支配される恐怖」などの被挿入側のリスクが、今作に登場する「SP法」の原点になっています。「SP法」は悪なのか、善なのか……ご覧になった方それぞれのなかに、何かしら残ることができれば幸いです。

中嶋 駿介(なかじま しゅんすけ)監督

1987年生まれ、富山県出身。CMディレクター/映画監督(新人)。広告制作会社でCMやMVを作りつつ、自身の経験を基にしたコンセプチュアルな映画を制作中。N2B+peledona、TISSUE BOXES BOYSに所属。

バカヤロウの背中

  • 2019年/67分
  • 監督・脚本・音楽=藤本匠
  • 撮影=羽蚋拓未・岡崎洵
  • 出演=本城祐哉、鳩川七海、千国めぐみ、王細雨、中江聡、山城一乃、山村ひびき、藤井正子
予告編

作品紹介

ポンコツ男の峻と鬼嫁予備軍の雪、ふたりが織りなすシェアハウス人情喜劇。峻は同棲する恋人雪に求婚するもあえなく保留、さらに峻の元恋人が隣部屋に居候しはじめ極限に気まずくなっていく。脱ポンコツのためにはじめた就活は失敗、穴の空いた婚姻届と激化する雪からの圧力、積もりつもった「どないせっちゅうねん」から峻はある行動にでる。

監督からのメッセージ

結婚に踏み切れないポンコツ男と鬼嫁予備軍、バックパッカーに中国人留学生、老人、ボンクラエトセトラと人がたくさん出てきて、懐かしい手触りのコンテンポラリー長屋喜劇。どこか昭和の匂いが残るシェアハウス高木荘、この映画の魅了は空間があぶり出す人と人の関係性。音楽が鳴る。映画に棲みつく登場人物たちはまるでわたしたちの隣人のように活き活きと踊り出す。

藤本 匠(ふじもと しょう)監督

1994年生まれ、兵庫県出身。演出家・舞台音楽家として活動、舞台でのギター生演奏に特化し、ロシア・韓国での海外公演に参加。2017年に武蔵野美術大学映像学科へ編入し映画制作を学び、本作を制作し卒業。現在はデザイン・映像制作会社に勤務。

OUT OF THE BLUE - 俺の人生無駄ばかり

  • 2019年/65分
  • 監督・脚本・撮影=JUNPEI SUZUKI
  • 出演=工藤孝生、田中一平、円井わん、LOVEたつろう
予告編

作品紹介

無駄に礼儀正しいちょっとだけおバカな“主人公タクロウ”が何かと癖のある人達に絡み、絡まれる65分間無駄だらけの脚本なしオールアドリブで制作されたヒューマンコメディー自主映画。

監督からのメッセージ

無駄だらけのこの映画。あなたの時間を確実に無駄にします。でも観終わった後あなたは少しだけ個性的な友人や変わった人たちに対して少しだけ優しくなれるかも?

JUNPEI SUZUKI(じゅんぺい すずき)監督

1981年生まれ、愛知県出身。2016年9月にロサンゼルスにあるNEW YORK FILM ACADEMYシネマトグラフィープログラムを卒業。在学中に制作した短編映画『TO FEEL HUMAN』(監督・撮影・編集)がカンヌ映画祭を始め国内外の映画祭に多数入選。17年4月から東京にてシネマトグラファーとして活動中。2018年からTHE XXXXXX(山田孝之×綾野剛×内田朝陽)の映像を担当。CRAZY JOE名義でMVなどのディレクターとしても活動中。

アボカドの固さ

  • 2019年/96分
  • 監督=城真也
  • 脚本=山口慎太朗、城真也、前原瑞樹
  • 撮影=新藤早代
  • 音楽=櫻木大悟(D.A.N.)
  • 出演=前原瑞樹、多賀麻美、長谷川洋子、小野寺ずる、兵藤公美、並木愛枝、空美
予告編

作品紹介

5年間付き合った彼女に別れを告げられるも、どうにかやり直したい俳優・前原。周囲の人に失恋相談をしてまわり、1ヶ月後に迎える25歳の誕生日までとりあえず待つと決める。しかし待てど暮らせど、彼女からはなんの音沙汰もなく……。代わり映えのしない、けれども何かが決定的に変わってしまった時間の空白を滑るように生きていく――東京、ある冬のこと。

監督からのメッセージ

ざっくりいうと男が失恋して1ヶ月をウジウジ過ごすだけ。こんな話わざわざ映画に撮る意味ある?と作りながら何度も思いました。どうも人間は失恋を経験すると自分こそが悲劇の主人公だと思いたがるようです。その滑稽なさまを冷たく突き放す映画になりました。笑ってやってください。

城 真也(じょう まさや)監督

1993年生まれ、東京都出身。早稲田大学入学後、友人と映画制作を始め、同校の映像制作実習で制作した『さようなら、ごくろうさん』(17年)が第39回PFFアワードに入選。並行して映画美学校に通い始める。現在、紀伊半島の漁村を舞台にした映画の脚本を執筆中。

プログラム一覧

成田凌氏、今泉力哉監督、木村和平氏(写真家)
前田敦子氏、黒沢清監督
河村光庸プロデューサー 松崎健夫氏(映画評論家)※ビデオメッセージあり(シム・ウンギョン氏、藤井道人監督)
山戸結希監督、志磨遼平氏(ドレスコーズ)
横尾初喜監督、井浦新氏
鈴木卓爾監督、あがた森魚氏(ミュージシャン)、井浦新氏、大森元気氏
鈴木洋平監督、柳英里紗氏、杉原永純氏(元YCAMキュレーター、映画キュレーター、プロデューサー)
アンジャリ<八尋美樹>氏(インド楽しいこと案内人)
佐藤零郎監督、渥美喜子氏(gojo/映画ライター・シネ砦集団代表)
中原仁氏(音楽プロデューサー)
石井達也監督、根矢涼香氏、松崎健夫氏(映画評論家)
寺尾紗穂氏(音楽家・文筆家、「原発労働者」著者)
丸山昇一氏(脚本家)
杉田協士監督、宮崎大祐監督
団地団
坂本浩一監督、山本千尋氏
今泉力哉監督、北條誠人氏(ユーロスペース支配人)
長久允監督、奥山大史監督
宇賀那健一監督、山口明氏(デザイナー)