第29回映画祭TAMA CINEMA FORUM
スイミングスクールで監視員のアルバイトをしている冴えない大学生ハナ。ある日、友人に連れられ訪れたインディーズロックバンド・SAVIORのライブで、ボーカルのヒロトにまさかのノックアウト!ギターを通じてハナの恋は加速していくが……?「どうせ私なんて」何にもできない無気力女子が、風当たりの強い世の中でちょっとだけ頑張ってみる、初恋ラブコメディー!
同年代のキャスト・スタッフを集め、等身大の物語が生まれました。私自身が大学生活で経験したことや感じたことを詰め込んだ、楽しくもちょっと胸が痛む超エンタメラブコメディーです。何も考えずに、とりあえず楽しんでください。
1996年生まれ、埼玉県出身。日本大学芸術学部映画学科卒業。在学時に、短編映画『この先もよろしく。』、卒業制作として本作『辛酸リバーサルナイト』の監督を務める。現在は助監督として、商業映画やドラマを中心に活動中。
SP法 第一条…我が国のすべての男子は、はじめてのセックスの前に「性交人」と呼ばれる成人男性とセックスをしなければならない――。そんな法律が当たり前に存在するどこかの日本。SPを受けたくないユウキは、彼女のアヤカがプレイボーイのヤマダパイセンに狙われていると知り、決断を迫られることに……。
僕は10代の頃に同性とのセックス(被挿入側)を経験しました。その際に感じた「痛み」や「支配される恐怖」などの被挿入側のリスクが、今作に登場する「SP法」の原点になっています。「SP法」は悪なのか、善なのか……ご覧になった方それぞれのなかに、何かしら残ることができれば幸いです。
1987年生まれ、富山県出身。CMディレクター/映画監督(新人)。広告制作会社でCMやMVを作りつつ、自身の経験を基にしたコンセプチュアルな映画を制作中。N2B+peledona、TISSUE BOXES BOYSに所属。
ポンコツ男の峻と鬼嫁予備軍の雪、ふたりが織りなすシェアハウス人情喜劇。峻は同棲する恋人雪に求婚するもあえなく保留、さらに峻の元恋人が隣部屋に居候しはじめ極限に気まずくなっていく。脱ポンコツのためにはじめた就活は失敗、穴の空いた婚姻届と激化する雪からの圧力、積もりつもった「どないせっちゅうねん」から峻はある行動にでる。
結婚に踏み切れないポンコツ男と鬼嫁予備軍、バックパッカーに中国人留学生、老人、ボンクラエトセトラと人がたくさん出てきて、懐かしい手触りのコンテンポラリー長屋喜劇。どこか昭和の匂いが残るシェアハウス高木荘、この映画の魅了は空間があぶり出す人と人の関係性。音楽が鳴る。映画に棲みつく登場人物たちはまるでわたしたちの隣人のように活き活きと踊り出す。
1994年生まれ、兵庫県出身。演出家・舞台音楽家として活動、舞台でのギター生演奏に特化し、ロシア・韓国での海外公演に参加。2017年に武蔵野美術大学映像学科へ編入し映画制作を学び、本作を制作し卒業。現在はデザイン・映像制作会社に勤務。
無駄に礼儀正しいちょっとだけおバカな“主人公タクロウ”が何かと癖のある人達に絡み、絡まれる65分間無駄だらけの脚本なしオールアドリブで制作されたヒューマンコメディー自主映画。
無駄だらけのこの映画。あなたの時間を確実に無駄にします。でも観終わった後あなたは少しだけ個性的な友人や変わった人たちに対して少しだけ優しくなれるかも?
1981年生まれ、愛知県出身。2016年9月にロサンゼルスにあるNEW YORK FILM ACADEMYシネマトグラフィープログラムを卒業。在学中に制作した短編映画『TO FEEL HUMAN』(監督・撮影・編集)がカンヌ映画祭を始め国内外の映画祭に多数入選。17年4月から東京にてシネマトグラファーとして活動中。2018年からTHE XXXXXX(山田孝之×綾野剛×内田朝陽)の映像を担当。CRAZY JOE名義でMVなどのディレクターとしても活動中。
5年間付き合った彼女に別れを告げられるも、どうにかやり直したい俳優・前原。周囲の人に失恋相談をしてまわり、1ヶ月後に迎える25歳の誕生日までとりあえず待つと決める。しかし待てど暮らせど、彼女からはなんの音沙汰もなく……。代わり映えのしない、けれども何かが決定的に変わってしまった時間の空白を滑るように生きていく――東京、ある冬のこと。
ざっくりいうと男が失恋して1ヶ月をウジウジ過ごすだけ。こんな話わざわざ映画に撮る意味ある?と作りながら何度も思いました。どうも人間は失恋を経験すると自分こそが悲劇の主人公だと思いたがるようです。その滑稽なさまを冷たく突き放す映画になりました。笑ってやってください。
1993年生まれ、東京都出身。早稲田大学入学後、友人と映画制作を始め、同校の映像制作実習で制作した『さようなら、ごくろうさん』(17年)が第39回PFFアワードに入選。並行して映画美学校に通い始める。現在、紀伊半島の漁村を舞台にした映画の脚本を執筆中。