第26回映画祭TAMA CINEMA FORUM
自身がレズビアンであることに悲観的な希子は、親友への想いを断ち切って地元へ帰る決意をする。しかし、突然親友が連れて来た恋人に挑発され、一度はあきらめた彼女への想いを再燃させていく。
セクシャルマイノリティを扱った作品ですが、普遍的な恋愛として自分のなかに落とし込んで製作しました。性別、性対象問わず楽しんでいただけると思います。
1987年生まれ、埼玉県出身。2012年よりニューシネマワークショップにて映像制作を学ぶ。2015年、『青三十二才』(14年、18分)が映画少年短編映画祭にて、本作『私は渦の底から』が東京国際レズビアン&ゲイ映画祭、あいち国際女性映画祭短編部門にてグランプリを受賞した。
敏喜の前に理想の女性リナが現れる。清楚なリナに心奪われる敏喜。唯一のバイト仲間、栞里からは「あれはロクな女じゃない」とアドバイスを受けるも、聞く耳を持たない。敏喜はリナとの接触に成功すると、彼女の意外な秘密を知ることに……
独自な雰囲気の映画を作れたと思っています。この作品を観てくれる皆さまに、ダメだった頃の自分を思い返して、もしくは現在ダメな自分を思って、楽しんでくれれば幸いです。
1984年生まれ、東京都出身。日本映画学校(現:日本映画大学)を卒業後、助監督として青山真治、緒方明、深川栄洋、廣木隆一などさまざまな監督作品に参加。今回が初の監督作。
フリーアルバイター田沼雄一と劇団研究生中里澄子の恋の物語。出会って喧嘩して別れて、またよりを戻して、二人は気が付かぬ間に人生の掛け替えの無い時間を過ごしていく。
普段はプロデューサーです。契約社員なので夏休みを使って撮影して、休日を使って仕上げました。大学生以来の自主映画の監督です。
1973年生まれ、茨城県出身。映画現場の機材車のドライバーから映画の仕事をはじめて、フリーの映画製作部から2009年日活のプロデューサーとなり10年ジャンゴフィルムに異動。プロデューサーとして『さんかく』(10年)、『WOODJOB!ウッジョブ神去なあなあ日常』(14年)、『ヒーローマニア-生活-』(16年)、『ヒメアノ~ル』(16年)など。
路上で看板持ちのバイトをしている30歳手前の女性・椿。椿はいつからか、マスクが手放せなくなってしまっている。そんな彼女に自分勝手に言い寄ってくる男たちがいて、これもまたいつからか疎遠になってしまっている母がいて……。開発が進む大阪・梅田(キタ)を背景に、さまざまな距離感をオフビートに描いていく。
この“何もない生き方”をしている主人公・椿を通して見える社会は、どんな風景だろう? 椿はすでに人生の負け組? そもそも人生に勝ち負けなんてあるのか?この映画は「いつか勝てるから頑張れ!」といった残酷なエールは何も送りません。“何もしない生き方”をゆっくり歩む彼女の姿に寄り添う、ただそれだけの映画です。
1985年生まれ、兵庫県出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。主な監督作品に、第3回CO2オープン・コンペ部門奨励賞受賞『その秋のために』、第4回CO2助成企画で優秀賞&男優賞受賞『都会の夢』、ビデオインスタレーション『な裸べるだけ』などがある。2016年に完成した高嶺剛監督の新作『変魚路』では撮影・編集を務めた。
春夏秋冬の景色の中。4組の男女が、それぞれ日々のなかで節目となる瞬間を描く。
いろんなめぐりあわせで完成した映画です。多くの人に観ていただきたく思います。
1988年生まれ、広島県出身。日本大学芸術学部を卒業後、フリーランスとして、映画、CM、MV の現場に参加。 2013年映像チーム TOKYO FILM を結成。